食事が終わってお腹が落ち着くまでまたおしゃべりの華が色とりどり。
大浴場が夜11時までだったと直前に思い出して慌ててお風呂に浸かりに行った。とうに還暦は過ぎた私たちの中で、元々天然なのかいつまでもお惚けた感じのミコちゃんは、大浴場の自分のロッカーで、腕に鍵をつけていて開けてもいないのに、隣の由美ちゃんのところから出した浴衣を着て、これだったかなぁと訝しげにしていて脱衣場はまた大爆笑。お部屋に戻ると既にお布団が敷かれていて、机の上に夜食?のデザートが置かれていた。
お部屋の洗面場で7人分の顔パックが用意されていたので、「こんなのしたことがない」と言いながら15分間顔パックをする。
おとぼけのミコちゃん。
話していてわかったがこの7人は全員長女だった。「長女」という項目で本が出るほど、親から見ての「長女」という存在、扱いがあるようだ。
頼りにしているのだが、親から見てなんでもできて当たり前、しなきゃいけない、評価もそれほどない、だけど長女の自分たちはそれを普通に受け入れている。次女や三女とは違う存在。そういう位置にあるというのが私たちの一致した意見だった。こんなみんなもそれぞれは自分の両親の、あるいはそのどちらかを介護して見送った人や、今まさに介護真っ只中の人もいる。
お兄ちゃんがいるがミコちゃんも長女で、自分の住まいと実家とを、病気で自宅療養していたお母さんのお世話をしに帰ってきていて、数年前に見送ったそうだ。彼女の「どんなに世話をしてあげても悔いは残るよ」という言葉がとても重く感じる。由美ちゃんも寿美さんも、私と同じく女性ばかりの長女で、寿美さんは介護している中で都合つけて参加することができた。夜中までしゃべっている私たちの横で一番先に寝てしまった。疲れが溜まっているのだろう。
結局夜中2時半ぐらいまでしゃべり眠る。