音高、音大時代のニーコ(ニックネーム)とツヅキ(ニックネーム)の
昨年同様、12月の勉強会で二人が歌う曲たちのピアノ伴奏合わせで
楽器店の練習室に行ってきました。
明日から10月で、流石に随分と日差しも和らぎ
練習場に向かうのも楽になりました。
もらっていた沢山の曲の楽譜は、シャープ # が四つくらいまでは良い。
だけど、5つ(ロ長調)、更に6つ(嬰ヘ長調)になると半音上がる音が増えるけど
うっかり半音上げないで弾いたり(調性でわかるんですけどねぇ)
いわゆるブラインドタッチで弾いていたのが
最近はついつい鍵盤に目をやってしまい
譜面に目をやると動体視力も衰えていて
次のフレーズの音符が瞬間どこ行った❓となる。
彼女たちもおんなじこと言っている、アハハハ
先ず発声がわりに二重唱
Offenbach(オッヘンバッハ)のBarcarolle(舟唄)から。
次に江間章子さん作詞/團 伊玖磨さん作曲「花の街」を二重唱で。
そして、私は今回初めて合わす、ロッシーニの「猫の二重唱」
これ面白い〜😁
女性二人もあるけれど、男性女性の二重唱は特に楽しい。
you tubeで見つけたのをお借りしました。
あと、今日練習したのは「見上げてごらん夜の星を」と
私のピアノ練習がまだ万全でないので
ちょっと四苦八苦した湯山昭さん作曲の「木犀のセレナーデ」
拍子がコロコロ変化で
4分の2拍子から4分の5拍子、すぐに4分の3拍子、そしてまた4分の2拍子へ。
その後8分の12拍子で少しテンポアップで、また少しテンポが緩やかに。
歌がよく聞こえていれば合わせは上手く行くけど
ピアノの練習足りてないので、かなりズレまくりでしたが
次回10月にはかなり安定するでしょう、、、アハ
二人それぞれのソロ曲、ニーコは「ロマンチストの豚」(やなせたかしさんの詩)
木下牧子さんの作曲は有名ですが、ニーコのは湯山昭さん作曲でこれも素敵です。
ツヅキのソロ曲は、寺山修司さん作詩/中田喜直さん作曲の「悲しくなったときは」
この詩はどこかで読んだと記憶してます。
寺山修司さんといえば、アングラ・天井桟敷の代表で、生前にテレビでだったか
東北地方のイントネーションが感じらる言葉で
朴訥と喋られるのを聞いた記憶があり
「昭和の啄木」と評されたとかで、短歌を少しかじった私は
その分野の人でもある情報を思い出します。
「悲しくなったときは」の詩は
貧しく辛い気持ちが、慟哭のように描かれているけれど
音楽は「悲しくなったときは 海を見にゆく、、、」という始まりから
爽やかで明るく
途中のGis(高い♯ソ)あたりが慟哭と嘆きと
広い海への憧れ、海の広さに救われる気持ちを表しています。
この歌曲を表現する歌の人はかなり技量が要るし
なんでこんなに ♯がいっぱい付いた和音なんや!と、ピアノはちょっと苛つきます 笑
「悲しくなったときは」(寺山修司 詩)
悲しくなったときは 海を見にゆく
古本屋の帰りも 海を見にゆく
あなたが病気なら 海を見にゆく
心貧しい朝も 海を見にゆく
嗚呼 海よ
大きな肩と広い胸よ
お前はもっと悲しい
お前の悲しみに
私の暮らしは 洗われる
どんな辛い朝も どんなむごい夜も
いつかは終わる
人生はいつか終わるが
海だけは終わらないのだ
悲しくなったときは 海を見にゆく
ひとりぼっちの夜も 海を見にゆく