今朝ケーブルテレビのサポートの方が
ビデオカセットデッキの接続のために来て下さって
デッキを見ると「これ簡単です。ここに繋いだら良いだけですよ」と
テレビ裏の黄色、白色、赤色の差し込み口を指して
お客さん自身で入れて下さいと。
ケーブルテレビの電話対応の際、お客さんの都合による出張は
「安心サポート」という月額500円の料金で加入すると
その都度の費用は要らないので、加入するのであれば
この手続きを同時にして下さいというお話でした。
担当者の方は、お客さんが処置したから料金要りません。
安心サポートの加入も必要ないですと言われて
数分もかからず終了でした。
機械に詳しくない私が、安易にやれるだろうと過信したことや
デッキに添付されていた説明書に書かれていたことが
イマイチ理解できなかったこと、少し難しく考えすぎたのかも知れないし
自分の無知さ加減と、担当の方に、何だか申し訳ない気持ちになりましたが
すぐ解決してスッキリしました。
昔から言われていたように、ビデオテープは劣化するし
再生巻き戻しなどの作業を頻繁にすると、古いもの(20年ほど経っている)は特に
デッキの中で絡み付いたり、切れたりする危険性があるので
重要な記録が駄目になる可能性もあるし、今のDVDレコーダーとは
いわゆる互換性が無いだろうから、ダビングは出来ないと思うとのこと。
費用が高価だけれど、業者に頼んで作成してもらった方が良いとのことでした。
さて、20年前の録画を再生してみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/0f/9906cc3895f1c8c88e2e009a2d44bd2d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/b4/27ed6021bea1a8ba2f657288ffa702f5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/68/cfacb20ddae19da600473bb1d73f934c.jpg)
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昔は茶髪などの、いかにもヤンキーと行った雰囲気の若者が多い時代もありましたが
19年前の録画の記録では、この当時(今もですが)茶髪は駄目で
お祭りの時期になると、黒く染めて短く刈り上げるヘアスタイルにするため
若者たちは理髪店に行くというあたりのシーンから始まり
地元のレンタルビデオ店では「だんじり」のカセットテープが
人気の映画やドラマに匹敵かそれ以上にレンタルされて、お店では
このビデオが空っぽになるというほどの人気ぶりという場面も。
茶髪の青年団の男性が、いなせに刈り上げた黒髪に変身します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/ab/adb883277a72cdb28f834fdf69c2c89b.jpg)
我が町はこの時40年ぶりの再建で、お祭りに初めての参加ですから
他所のだんじりを曳かせてもらっていて経験のある
青年団長の次男のような者ばかりではなく、毎晩の走り込みでは
団長は団扇と笛で団員を煽りながら走ります。
曳いたこともない初心者や新参の中学生や高校生の青年たちは
毎晩の走り込みでかなりへばっている様子も映し出されて
練習後の会館でのミーティングでは、団長が
ヨレヨレな感じのこのザマを、練習中に他町の団に見られたら
ものすごく恥ずかしくてたまらないと、気合いを入れています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/19/a930ae2bb56bd3a7d11f7ba1c4496264.jpg)
走行中の屋根に乗って、角を曲がる時のだんじりの見せ場
「槍回し」での、団扇をパンとたたいて重要な合図する「大工方」は
だんじりの花形で、各町の「だんじり小屋」の中で練習しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/fa/8e9038f5eb0b1430449d7582f7b301b3.jpg)
また、青年団より上の世代「十五人組(30代)」の男性たちの
だんじりの後ろ梃子の槍回しも、大方の人は初めてで
だんじりの代わりの軽トラの荷台に、梃子に見立てた丸太を乗せて
大工方の合図と前梃子、後ろ梃子との
三位一体の阿吽の呼吸で行われる「槍回し」の
このコツのための走り込みやタイミングの練習をしています。
木のコマ(車輪)なので、車のタイヤのようにはスムーズに回りません。
直進しているだんじりは、角を曲がろうとする際、内側に引っ張られるので
角の外側に力を入れる作業を後ろ梃子が担います。
そして、青年団や子供たちが引っ張る綱の張り具合や力が加わって
バランスが悪いと、遠心力で回わりすぎて大回りになったり
内側に寄りすぎて横倒しになったりしての大事故も起こります。
安全を期してゆっくりと回すと
素人の私でもわかるほどとても緩慢な槍回しになり
コンパクトでスピード感あるかっこいい
スリル感満載の回り方は、かなりな危険と隣あわせですが
それは曳いている人たちの「美学」なのでしょう。
「十五人組(30代)」の男性たちの練習風景。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/98/18db4db932aac42558b1bad3133e218b.jpg)
会社員らしき男性が、仕事から帰ってきて練習に参加し、しんどいけど
とても楽しいとインタビューに答えているシーンもあります。
4トンもあるというだんじり(地車)本体のメンテナンス。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/80/dcf7650014d853e656e3cc69cee06b27.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/cd/b2c8e505aa4d2b55e6a402a03e93ff4c.jpg)
放映時初めて知りましたが、だんじりの「こま(車輪)」の軸の金属部分には
F1にも使うグリース(潤滑油)を塗っているそうで
本体が中古と言っても購入には何千万円もかかり
管理も大変でお金もかかるというのに、郷土のお祭りはずっと続いています。
画像は粗く不鮮明ですが、この時の我が町の心意気が少しずつ蘇ってきます。
時代を経て、現代のテレビや録画の鮮明さは底知れないほど進歩していますが、、。
この2年ほどの間のコロナ禍の世界は、私には
じわじわと地球の終末期に近づいている気がして
数年前に亡くなった主人も次男も
こんな世の中を知らなくて良かったのかも知れないと思う。
長く生きていると楽しいこともいっぱいありますが
見なくても良いようなことも体験します。
生きていくということは修行を課せられているのと同じ。
大きな声で高らかと笑える日常が早く戻ってくるようにと祈ります。