喉を痺れさせる薬剤で作ったアイスキャンディーを口の中で、しゃぶって飲んで、
胃の働きを抑える注射をして、ベッドで口を開けておくプラスチックの筒を口にくわえて、
準備万端で先生の出番を待っていました。
そこへ、『お待たせいたしました。さっそく始めましょうか』。と先生が入って来られました。
素早く、本当に素早く、いきなり、ファイバースコープを持つなり、口の中へと入れてきました。
胃カメラは何度となく、飲んでいるので、慣れてはいるが、いつも、「オェッ」、「オェッ」と、
4~5回、えずいてから、喉を通過するのが、いつもの、パターンなのですが、
今度ばかりは、いつの間にやら喉を通過していて、看護師が 『苦しいところは過ぎましたから、
楽にして下さい』 と言いました。
『えぇっ、もう喉を通過したのか?』 と言う事は、この先生、腕は達者なんやなー。
そういえば、ちらっと、お顔を見た時、M先生だったなー。痔の時に、お世話になった副院長先生だ。
偉い先生で、腕が達者なら、ラッキーだったなー。と思いました。
ところが、 M先生 『○△□X・・はどれや』 看護師 『1番です』
M先生 『○△□X・・はどれや』 看護師 『2番です』
M先生 『○△□X・・はどれや』 看護師 『3番です』
M先生 『 ・・・・・ 』 看護師 『4番がレリーズです』
『えぇっ! レリーズてか? カメラのシャッターやんか』 私は最近は新米カメラマンです。
直接カメラを持つとブレるおそれのある時、遠隔操作のシャッターボタンの事をレリーズと言うのです。
という事は、今の会話は胃カメラの操作上の事を聞いていたのかいな。
喉の通りは抜群やったけど、操作に不慣れなのかいな。大丈夫かいなー。
また、今回は時間もかかるなー。
偉い先生は指導的立場でいるので、実践はチョット遠ざかっているんですか。
最新導入機には、うといのかなー。
時間がかかるという事は、『胃になんぞ、あるんとちゃうか』と、心配もしてきます。
と、その時、
M先生 『生検を採りますからね』 と言って、ファイバァースコープの中へ細い針金状の物を
「シャァーリ、シャァーリ」、と入れていきます。
最近、私もこの細い針金状の物を使っているんです。この頃、流行ってきた、魚をシメル時、
「神経ジメ」といって、魚の脊髄の中を、この細い針金を通すと、魚が長い間、新鮮さを保つのです。
新鮮というと、味もいいのです。 って、余計なことを思い出しました。
それと同じようなものを先生は使っています。本当は全然、違いますけど、私には「神経ジメ」に見えるのです。
M先生 『採りますよ』 「シャァーリ、シャァーリ」 と作業は続きます。
『こっちも採っとこか』 「シャァーリ、シャァーリ」 と作業は続きます。
『はい。 終わりました。 お疲れ様でした。』
『後で、説明します。こちらへ来て下さい』
後の説明では食道に白っぽい隆起があって、それを生検したとの事。
検査結果が出た頃に、また、病院へ来て下さい。その時、喉にも気になる箇所があるので、
耳鼻科で診察を受けて下さい。
喉は細いスコープで鼻から入れて診ますので耳鼻科になるのです。
と説明を受けて胃の検診は終わりました。
後日、N病院に検査結果を聞きに行って、異常なしとの診断を受けました。
よかった。安心した。先生のことを不安がって 『ごめんなさい』 どうか、このブログが先生の
目にとまりませんように。
今回の生活習慣病予防健診結果で残っている注意事項は
1 減量に心がけてください
2 アルコールを控えてください
との、2項目となった。しかし、この2項目が、なかなか、手ごわい項目です。