中華街大通りの東門側にあった喫茶店「エル」がいつの間にか撤退し、替わってシウマイの「崎陽軒」が入っていたことは、以前の記事で報告した。 その「崎陽軒」、実は香港路の入口にも小さな売店を出しているのだが、こちらも以前は喫茶店「ブラジル」があった場所なのである。 なんだか不思議な縁を感じさせる出店だ。 さて、今日はこの売店の報告記事ではなく、新しく販売された『食べ方図説 崎陽軒シウマイ弁当編』という本の紹介。 先日、ハローよこはま(中区民祭り)の会場を歩いていたとき、こんな本を読んでいる人に出会った。 ちょっとお借りしてパラパラめくると、なかなか面白い本だということが分かり、さっそく「有隣堂」へ買いに出かけた。 発行者は「食べ方学会」。 この名称を聞いただけでも、なんだかワクワクしてくるではないか。 日頃、中華そばを食べるとき、スープが先か、麺が先か、あるいはメンマをひと口食べるのが先なのか、いろいろ悩むことが多い。 定食屋さんで目玉焼きのついたランチを食べるときだって、黄身をいつ潰すのか、これも難しい問題として解決されないままでいる。 そんな中でもっとも難解なのはシウマイ弁当だ。 紐をほどき、しっとりと湿ったフタを開けると俵型のご飯、シウマイ、タケノコ煮など崎陽軒ワールドが眼に入ってくる。 そこで最初にやることは何か? まずは辛子をシウマイにつけ、醤油を垂らすこと。これはほとんどの方が同じだと思うが、そのあとからが問題なのである。ご飯から始めるのか、それともシウマイからなのか。 これには正解はないのだが、皆さんがどういう順番で食べているのか、食べ終えるまで徹底的に追求したのが、この本である。 「崎陽軒」社長の野並さんの場合。 左下の俵型ご飯を食べることから始まる。次に左端のシウマイ1個を口に運ぶ。 というように、野並社長の食べる順番を数字で示している。 おもしろいのは12手目の梅干し。これを右にずらすこだわりがあるのだ。 最後に食べるのはアンズ。やはりこれはオカズではなく、デザートという立場なんだろうね。 ここで参考になったのは辛子の付け方。シウマイの上に土俵のように辛子で丸く土手を作り、その中に醤油を垂らすのだとか。 それと、シウマイ1個だけは、醤油のチューブを内部まで差し込んで注入するという方法。これも真似したくなる作法だ。 というような順番やらこだわりが書かれている。 社長の場合、22手で詰んだ。まるで詰将棋のようである。 こちらは最長、74手の見本。 これは真似できない…… ほかにも「danchu」編集長、「崎陽軒」料理長など、各界の方々がその食べ方を披露している。 最後のページでは、そんな取材を通じて分かったことから、イイトコどりをして「食べ方学会」がベストな食べ方を提案。 さらに、食べ方の合間に、シウマイ弁当に関するナゾも提示され、その解答が出ている。 なぜ「シュウマイ」ではなく「シウマイ」なのか? 醤油入れの「ひょうちゃん」はどこへ? 紐のないパッケージがある? 唐揚げとエビの関係は? レンコンがあった? などなど、ずっと疑問に思っていたことが、この本ですっかり解決した。 近いうちにシウマイ弁当を買って、番号札を並べてみたいと思う。 ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね |
でも作ったのがdancyuの編集長だし、おおひなたごうや久住昌之も書いてるんですね。
よし、明日買って来よう!
多磨川の向こうは違うって この前TVでやっていました (笑)
皆さんシウマイ弁当の食べ方には拘りが
あるみたいですね~
崎陽軒の広報の人が言ってましたが
弁当の向き、ご飯が右でおかずが左が多いそうです。
最後に紐を結んでゴミ箱に捨てるのがスマ-トだと
言ってました(笑)
初めて見かけたときには盛大に吹きそうになりましたが、なかなか味わい深いものを感じました。
しかし、本屋に行くヒマが…
同人誌でここまでいっちゃったんですね。
凄いです。
まあ、プロが入っているんですからね。
次が楽しみです。
紐のないのが出ているのは東京なんですね。
横浜は正統スタイルです。
私はオカズが上でご飯が下。
縦置きスタイルです。
これでないと落ち着きません。
74手の食べ方をイメージトレーニングしていますが、ほぼ無理です。。。
やっぱり家元の食べ方かな。
この団体の存在をご存じだったとは、さすがですね。
この本は有隣堂本店の横浜コーナーに置いてありますが、目立ちません…