
久々の「楽園」である。 この日は散々迷った挙句、Bランチの酢豚にしてみた。 630円! やっぱり、ここのランチはうみゃーていかんがや。 コーンスープを出す店が多い中、「楽園」ではトマト・タマゴ入りのスープが供される。シイタケ、たけのこ、ネギも参加して、旨みの中にほのかな酸っぱさも。この店のおばさんたちと同様、やさしい味わいである。 酢豚の甘辛タレはドス黒い色をしているが、見た目ほど醤油のしょっぱさは感じられず、食後に残ったのをフランスパンで拭き取って食べたいくらいだった。 唯一、気になったのはお肉。酢豚というと通常は、ぶつ切りにした豚肉がゴロンゴロンとしているものだが、ここのは薄切り肉状態。 一品料理で出るのと、ランチで出るのとでは違うのかもしれないけどね…。アラカルトで食べたことがないので、その辺は分かりましぇん。 でもね、「楽園」のいいところは、おばさんたちの気持ち。 この日もあとから入ってきたアベックが気を使って6人がけの円卓に並んで座ろうとしたら、 『あらあら、丸テーブルじゃあ食べにくいですよ。こっちにいらっしゃい』 と、6人がけの四角テーブルへ案内するではないか。 一方、私の隣のテーブルでは熟女が2人、エビチリ&五目そば&焼きそばを食べていた。そこへ店のおばさんが近寄ってきて「取り皿、もっとお持ちしましょうか?」なんて気配りしているのを横目で見て、なんだかこちらまで気分が良くなってしまった。 ここは戦後間もなく開業した店。おそらく昔からず~っと同じようなスタイルで続けてきたのだろう。 だから伝票だって、こんなだ! ![]() メモ用紙に鉛筆書き! そして帳場は極小のカウンターだけ。そこに、昔からおばあさんが座っている。(いや、昔は若かったか) レジスターなんかない。もちろん、SuicaやEdyなど最新式の決済機能なんてあるわけがない。 ![]() あるのは、いつから使っているのか、おばあさんと同様な年代物のソロバン。 この写真を撮らせてもらったら、「中国のソロバン、あるよ。こっち、こっち」と店外に案内された。 それはショーウィンドウの中に飾られていた。5の位が2つ玉のでかいソロバンだった。 私のような“金にならない客”に対して、それも料理と関係ないことで時間を割いてくださるおばあさん。古き良き南京町時代から時計が止まったままなのかもしれない。 一度座ったら、絶対に席を動いてはいけなかった伝説の店「●%$#=M」。 麺・飯類だけのお客には頼まれても取り皿を出さない有名店の「~/|>*<=K」。 それらと比べるのもなんだが、 「楽園」は本当にいい店だ。 ![]() 「ハマる横浜中華街」ランチ情報はコチラ⇒ ![]() |
今日は思わず吹き出してしまいました(笑)
オバ(ァ)チャン、nice!
「楽園」いいですね、私も行ってみたいと思いました。
母さんが壊れていると長男が飛んでくる始末。
でもこういうお店はいいですねぇ。
今度はおいでおいで妖怪のお店があるほうからでなく
石川町駅の方から中華街に近づいて違うお店に行ってみようかしら。
でもおいでおいで妖怪の魔力にはかなわないんですけどね。
はじめまして。
毎度のご訪問、そして初コメありがとうございます。
料理そのものは、確かに旨い不味いがありますけど、たいていは似たりよったりです。
でも、大差がつくのはお店の方の人柄、キャラ、接遇などですね。
いい店で、のんびり過ごしてください。
店頭のメニューをカメラで撮影しただけで、中から女子従業員が飛び出してきて怒鳴られた店っていうのもありました。「<>~=|&'%=S」という店。
その週に食べに行こうと思い、忘れないよう記録していただけなのに、なんていうことでしょうかね。
この街には料理店が200軒以上あるのですから、さまざまですね。
楽園、こんどぜひ行って見ます。
夜のモツ類なんかも美味しいです。
一品はそれなりの値段ですが、夜でも丼や麺ものは800円程度で使いやすいんですよね。
しかも空いてます。あんなにいい場所なのに、ナゼかしら?
ここの冷やし中華がとっても気になってるんですが、どうなのでしょう・・・?
ROM常習でありましたが、この店が出てきたらコメントせざるを得ません。
中々他で出ないモツ系、残った汁を残さずご飯にかけてかっ込んでしまう清蒸魚等、色は茶色が灰色と地味ながら舌を享楽の世界へ導く店。
安楽園とともに観光客を寄せ付けないオーラを発しまくっているので、スルリと入れる適度な混雑。
私、好きです。
巻き揚げがたま~~~~~~~~~にランチにあると飛び込みます。
ありがとうございます。
私も、貴ブログを参考にしています。
楽園、行ってみてください。
モツもうまいですね。
冷やし中華は甘酢醤油系のタレを使った、見た目普通のものです。
でも、美味しかったよ。
参考記事
http://blog.goo.ne.jp/chuka-champ/e/2608f7695f7253398d950380339d8f84
それにしても、何で空いているのか、よく分らない。
善隣門から入ったお客は、そこから続く大通りの先を眺めてチョット歩くと、もう楽園を過ぎてしまうからねぇ。
店構えが地味というのもあるのかな。