父と母を連れて、
ピアニスト“アリーナ・ウー”さんの「美音里コンサート」に行ってきました。
会場はホールではなく、アリーナさんのご邸宅です。
ご覧の通り素敵です
ご主人は今は亡きテノール歌手の“ウィリアム・ウー”
5年前、この邸宅が完成してすぐに突然逝去され、
アリーナさんは多くの哀しみと苦労を乗り越えてきたに違いない…
その繊細なタッチと音の輝きは森林に吹きわたる“そよ風”のようで、ムソルグスキーは力強く、最後にはリストの超絶技巧をたっぷりと聴かせてくれた。
本当に素晴らしかった……。
部屋の各所にはご主人が生前活躍した時のポスター、写真、遺品の数々が飾られていて、
そこに一つ目を惹くものがあった。
ご主人の眼鏡と一緒に譜面台に置かれていた楽譜。
興味深く開かれていたページを覗きこんでみたら…、
トゥーランドットのカラフのアリア『誰も寝てはならない』のページだった。
私は思わず大粒の涙がこぼれてしまった。
色々な意味で、私にとって新たな目標ができました。