アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

久しぶりのデリー<1日目>懐かしい人と再会!

2024-02-26 | 日常

ムンバイからデリーに移動してきました。デリーはたまにしか来ないので定宿と言えるところがなく、今回も知人宅に近くてお値段が安い地下鉄カイラーシュ・コロニー駅近くの小さなホテルに泊まっています。空港からのタクシーの運転手は言った住所の近くまで来たものの、ホテルがわかりにくい外見なので私も見逃してしまい、あちこちで聞き回って、そしてインドの常としてみんな自分が正しいと信じている間違った情報(!)をくれたため、20分ぐらいウロウロしてしまいました。最終的にたどり着けたのですが、運転手さんブンむくれ。でも、600ルピー(1080円)というタクシー料金に100ルピー(180円)上乗せしたので、ご機嫌を直してくれました。ホテルの1Fがカフェになっていて、ホテル名は脇の通路に書いてあるだけだったため、見つけにくかったのです。

この小さなホテルはヒマラヤ登山に関係があるらしく、そういった写真やシェルパのテンジンに与えられた表彰状などが飾ってあります。

しかも、1Fから4Fへの吹き抜けの壁には、ボルダリングの設備が! 

すごい埃かぶってましたから誰も使っていないんだと思いますが、ちょっと面白いホテルです。

朝食付きで、シンプルながらきちんとしたお料理が出ます。今朝はパラーターにポーハー(お米の炒め物)、そしてサブジー(野菜の煮物)、バナナにコーヒーかチャイ。ジュースは頼むと小さなパック入りストロー付きを持ってきてくれます。お味は合格点ながら、もうちょい温めてくれると嬉しいんですが。デリー、寒いです~。朝は20度に届きません。

今日のハイライトは、奥さんの方とは約10年ぶり、ご主人の方とは50年ぶりぐらいにお目にかかる、ジャインさん夫妻とのランチです。カーン・マーケットに近いインターナショナル・センターという、日本で言えば国際文化会館みたいな所があるのですが、そこのイチジク&ハニーアイスが本当においしくて、ずーっと夢に見ていた私は、会員であるお二人のランチのお誘いに、この時とばかりお願いしたのでした。

ご主人のアショーク・ジャインさんは1974年~78年に日本の大使館の一等書記官として来日、奥さんのスシュマーさんはこの時東京外大の日本語学科で学び、その後インドに戻ってネルー大の日本語学科の教員として長らく教鞭を執っていたのでした。

お二人の1974年の来日時に、確かヒンディー語科の田中敏雄先生に紹介され、大学院生からドロップアウトして学内の研究所に事務職員として勤めていた私はジャインさんご夫妻と知り合ったのですが、その後1981年にデリーに行った時にはお宅にお邪魔したりしました。留学中だったSさんとIさん(のちに結婚して、今もヒンディー語を東京外大の語学スクールで教えたりしています)に連れられて、何か結婚式関係の行事があったジャインさん宅にうかがったのです。のちには、アショークさんのお姉さんインドゥ・ジャインさんが東京外大の客員教授として来日なさったり、退官なさったアショークさんが日本とインドを結ぶ「きづな」という組織を作って、印日関係の研究をなさっているなど、日本とのご縁をずっと忘れずにいて下さるお二人なのでした。

ヴェジタリアン(ジャイナ教徒なので、ヴェジタリアンであるのはもちろん、タマネギやニンニクなど、地中にできるものも取らない完璧な不殺生)のおいしいお料理をいただき、最後に出てきたのがイチジク&ハニーアイス。スシュマーさんが「デザートはイチジクアイスをお願いね。私たちは普通のでいいけど、この人には2スクープで」と注文して下さって、うふふ、でした。ピンボケ写真になってしまいましたが、本当においしかったです。というわけで、最後に3人でボーイさんに写真を撮ってもらい、楽しい再会に幕となりました。

スシュマーさんから六甲サリーのシンさん(今の店主ボビーさんのお父さん)がお元気であることもうかがい、それも嬉しかったです。奥様のグレースさんは亡くなられたそうですが、シンさんはまだ、日本関係の会合などに出てこられるのだとか。実はこの六甲サリーのシンさんも、日本におけるインド映画の普及で初期に貢献してくれた人なので、いつかどこかで書いておきたいと思っています。そんなことも考えた、ジャイン夫妻との充実したランチでした。

 


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