SPACE BOXさんから、『ムンナー・マイケル』と『ジャパン・ロボット』のDVDを頂戴しました。ありがとうございます! DVDのご購入はこちらからどうぞ。
早速、『ムンナー・マイケル』(2017)を拝見しましたが、何よりも素晴らしいのはDVDのメニューに「ミュージックチャプター」があること。今、30分余りソング&ダンスシーンを掛けっぱなしでこれを書いています。う~ん、タイガー・シュロフの踊りが思い出されますね~♥。 最近のインド映画はソング&ダンスシーンが少なくなってきたので、無理は言えないのですが、インド映画のソフトには「ミュージックチャプター」をぜひ付けてほしい、というのが全インド映画ファンの願いですよね。過去にもいくつかの作品で試みられたのですが、以後、ぜひマスト設定でお願いしたいものです。
そして、『ムンナー・マイケル』の素晴らしさその②は、DVDジャケットの内側の写真。この上と下に付けたものですが、実はオマケ特典のポストカードもこの写真です。もともとインド側のヴィジュアルがこの赤紫を効かせたムード満点のものではあったのですが、日本のデザイナーさんの腕もあって、とってもステキなジャケ写になっています。ファンはディスクを出して、これを胸に抱いて寝ましょう。え、ナワーズッディーン・シッディーキーが邪魔だって? まあ、そうおっしゃらず、『ムンナー・マイケル』では彼も慣れないダンスをやって苦労してますから。エンドロールにはメイキングシーンがあって、ナワーズッディーン・シッディーキーのファンも大いに楽しめますよ。
さらに素晴らしさその③は、ヒロインのニディ・アグルワールの魅力。顔や振る舞いがローラそっくりで、妹???と思ってしまったぐらい。ダンスも上手なんですが、『ムンナー・マイケル』のあとは地元(出身はハイダラーバード)の南インド映画への出演が続いて、テルグ語やタミル語の映画にばかり出演しているようです。ボリウッドでは似たようなヒロイン――ヴァーニー・カプールとかディシャー・パータニーとかがいるのと、南インド映画界で引っ張りだこ!なのかも知れませんね。劇中でニディ・アグルワールのダンスに、ムンナー・マイケルとヤクザのマヘンドラ兄貴が心を奪われてしまうソング&ダンスシーンを付けておきます。ぜひ、日本語字幕で見てみて下さいね。
Shake Karaan – Full Video Song | Munna Michael | Nidhhi Agerwal | Meet Bros Ft. Kanika Kapoor
監督のサッビール・カーンは、タイガーシュロフのデビュー作『ヒーロー気取り』(2014)の監督を担当し、これと続く『Baaghi(反逆者)』(2016)を大ヒットに導いた人で、タイガーのすべてを知っている監督、と言っても過言ではありません。ただ、本作はナワーズッディーン・シッディーキーという大物&クセ者俳優を使ったせいか、ちょっと調子が狂ったようで、残念ながら小ヒットぐらいにとどまりました。以後タイガーは、『Baaghi』シリーズはアフマド・カーン監督と組んで第2作『タイガー・バレット』(2018)を大ヒットさせ、さらにはシッダールト・アーナンド監督のもと、リティク・ローシャンとのダブル主演という『WAR ウォー!!』(2019)では興収トップの成績を残すなど、トップスターへの道を駆け上がっていきます。その初期過程での重要作品、『ムンナー・マイケル』をどうぞお見逃しなく。
一方『ジャパン・ロボット』は、劇場で見た時の感動を思い出しました。これは、脚本がうまい! 演技が素晴らしい!! そして、アイディアが実に斬新!!! さらに大いに笑える!!!! という、エクスクラメーション・マークがいくつあっても足りない作品です。原題は上にあるように「アンドロイド・クンニャッパン Ver.5.25」なのですが、なぜ「クンニャッパン」という名前なのかはご覧になってのお楽しみ。最初からしっかりご覧下さると、この名前で呼ばれるようになったわけが(かなりあとになってからですが)ガッツリわかります。こちらもオマケ特典ポストカード2枚付きですが、そんなオマケがなくても我が家に迎え入れたくなる物語です。こちらは予告編を付けておきます。
Android Kunjappan Version 5.25 | Official Trailer | Soubin Shahir | Ratheesh Balakrishnan Poduval
息子役のサウビン・シャーヒルは『ナイジェリアのスーダンさん』(2018)や『ウィルス』(2019/こちらのサイトでレンタル鑑賞できます)で日本でもお馴染みですが、もっともっと主演作を見てみたい俳優です。また、父親役を演じているスラージ・ヴェニャーラムードは、撮影時は42、3歳という老け役には気の毒な年齢ですが、老人役を達者に演じています(でも、老眼鏡が素通し眼鏡なので、我々シニアには一発でバレる^^)。この人が『グレート・インディアン・キッチン』(2021)では、あ~んな役を演じているなんて、本当に役者は化けますねえ。『グレート・インディアン・キッチン』はこちらでご紹介した「IMW2021パート2」でも上映されますので、ぜひチェックしてみて下さい。「IMW2021パート2」は上映スケジュールも出始めています。キネカ大森はこちらです(最後に出て来ます)が、毎日上映開始時間が異なるのか、その日、その日でチェックしないとダメのようです。さて、何本見られるでしょうか。皆さんも楽しんで下さいね。