アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

在印日本人合唱団による「♫Balleilakka Balleilakka♪」@チェンナイ+ムンバイ補遺

2017-03-20 | インド映画

先日チェンナイ在住の方から、「実は、こんなことをやりまして...」というメールが入ってきました。何と!ラジニカーントの主演作『ボス その男シヴァージ』(2007)で歌われていた「♫Balleilakka Balleilakka♪」の歌を合唱曲にし、チェンナイ在住の日本人の皆さんが舞台で歌って披露した、というのです。少し前にそのお話をチラと聞いた時は、まさか男性の皆さんがコスプレというかお腹にペイントして歌うのではないだろうな、とちょっとギョッとしたのですが、私がそう思ってしまうのも無理ないぐらい、強烈な印象を残す曲だったのでした。映画をご覧になった方も多いと思いますが、こんなソング&ダンスシーンです。

Balleilakka Song HD [1080p] - Sivaji The Boss

お腹のペイントが最後にラジニSirの顔になるところが、お披露目披露された2012年の第5回したまちコメディ映画祭in台東の上映時にも場内が沸いていましたが、全編タミル語の歌ですから歌詞をそのまま言うだけでも相当難しいですよね。日本人の皆さん、大丈夫だったのでしょうか。というわけで、送られてきたYouTubeアドレスを開けてみるとこんな本格的な合唱でした。歌詞もハッキリと聞こえ、リズムに乗って勢いもあったため、観客の皆さん、特にタミル人観客には大ウケだったようです。ラジニSirにも聞かせたいですね。その後YouTubeで見てみると、「♫Balleilakka Balleilakka♪」の歌はけっこうあちこちで合唱曲として歌われているようです。何でも、採譜した楽譜があるとも聞きました。それがないと、「サ・レ・ガ・マ(インド音楽のド・レ・ミ)」でだけ書かれている楽譜ではなかなか歌えませんよね。


ムンバイを出る時は、昼間はかなり暑くなっていましたが、チェンナイはさらに暑いことと思います。カパレーシュワラ寺院(上写真)は境内ははだしでないといけないので、この間でさえも12時頃行ったら熱くて歩くのに苦労しました。在留邦人の皆様、お体に気をつけて、インドと日本の文化交流のためにがんばって下さいね。

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あと2つほど、インドの話題を書いておきたいと思います。ムンバイのポスター屋さんですが、1軒がなくなりました。ガンディー・フィルムズの方で、この間行ってみたらもぬけのから。

もう1軒、ラージューさんがやっているマンシーの方はまだあったので、そちらでいろいろポスターを買ったのですが、マンシーの店員さんの話だと、2、3ヶ月前に突然店を閉めてしまったのだとか。昨年来た時も、ある宗教家の教えに心酔していてそのうちグル・ジーについてアメリカに行くかも、と言っていたガンディーさんだったので、「アメリカに行くので店をたたんだの?」と聞いてみたら、「いや~、奥さんとの間で何かもめ事があったみたいだよ」とのことでした。愛妻家だったのに、どうしたんでしょう。


2軒あるおかげで牽制し合って、ポスターも割と安い値段に押さえてあったり、片方でみつからないともう一方で補うこともできたのですが、それができなくなりました。というわけで、今年のポスターのお値段は一昨年や昨年の40ルピー(約70円)から一挙に上がって50ルピーに。さらに、「『Dangal(レスリング)』と『ファン』は75ルピーだって、ラージュー・バーイーが言っている」と店員さんが言います。この日、ラージューさんは不在で、店員さんはいちいちラージューさんに電話で指示を仰いでは対応してくれたのですが、店主がいないと値引き交渉もできません。仕方なく『Raees(ライース)』を多めに買い(いいデザインのポスター4種なのに、安い方の部類に入れられるとそれはそれでファンとしては面白くないー笑)、合計額は言い値で払ったのですが、端数をちょっとだけ負けてくれました。このあたりは店員さんの裁量でできるらしく、「ラージュー・バーイーだってイヤとは言わないよ」だそう。あと、「家賃がどんどん上がるので、もう少ししたら以前の場所、裏側に移るんだ。今度来た時は、裏側の店に来てね」とのことで、ポスター購入を目指しておられる方は、以前こちらに書いた住所で訪ねて行き、「マンシーはどこに移りました?」と聞いてみて下さいね。


まあ、こんなポスターをどっさりまとめ買いするのは私みたいな外国人だけでしょうから、細々とした商売には違いありません。ここ2、3年、行った時店で見かけないラージューさんは、ひょっとしたら別の商売でもやっているのかも知れませんね。


そうそう、もう一つ意外なお買い物のご報告を。インド紅茶と言えばおみやげの定番ですが、私は1970年代からのLOPCHU(ロプチュー)というダージリン・ティーの愛飲者。一昨年までは友人が個人輸入していたのを分けてもらっていたのですが、その友人が個人輸入をやめてしまい(相当な数を買わないといけないので、大変だったようです)、何とかインドで買いたいなあ、とムンバイで買える所を探しました。すると、HPにこんなインド全国の取扱店リストが出ているのを発見、ムンバイではニュー・クロフォード・マーケットのPeekay Wine Merchantsという名前が出ているではありませんか。ぬぁにぃぃ、「ピーケー」だと? これは行かねば。


クロフォード・マーケットで尋ね尋ねて辿り着いてみると、マーケットの外側、南側(多分)に広がる商店の並んだ通りにある酒屋さんでした。古びた店舗で、何だか『ライース』にでも登場しそうです。お酒目的の男性ばかりいる店に外国人のおばちゃんが入っていったので、みんなギョッとしていました。紅茶の値段は上の写真の通りで、ピンクの箱のゴールデン・オレンジ・ペコーが250gで345ルピー、500gで660ルピー、青い箱のフラワリー・オレンジ・ペコーがそれぞれ240ルピーと445ルピーです。安い紅茶ですが、色も香りもよく出て私は一番好きです。


ここの店員さんはみんなはしっこくって、写真を撮ろうとしたらさっと逃げてしまいました。酒屋さんじゃ、写真を撮る方が厚かましいですね。酒屋さんは手前にカウンター(この店では紅茶のショーケースも兼ねている)があり、ここでお酒の銘柄と量を注文してお金を払うと、受け渡しは写真の左にあるカウンターから、というシステムです。このようにカウンターのショーケースにロプチューがディスプレイしてあるところを見ると、利用者も多いのでは、と思われますが、やっぱり女性は買いに行きにくい雰囲気でした。「インド通信」でいつも出していた紅茶が、個人輸入をしていた友人が提供してくれたロプチューだったのですが、ここ3ヶ月ほどは切れていた(代わりに、高級なダージリン・ティーでほんのりしか色が出ないお茶と、タージマハル・ブランドのダストティーすれすれの葉をブレンドしていた)ので、帰国したら久しぶりに味わえます。

あ~んなことや、こ~んなこともあったインドの旅でしたが、『PK』がらみの出来事もいろいろあったし、楽しい17日間でした。今年の携帯SIMカードの失敗に学んで、来年はWiFiルーターをレンタルしてインドに来ようと思っています。帰ったら調べてみなくっちゃ。



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2 コメント

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Unknown (エルザ)
2017-03-21 09:36:12
こんにちは、いつも楽しく拝見しています。

お礼を言いたくてコメントします。
cinetamaさんの情報を頼りに、年末年始にマンシーさんのお店でポスターを買いました!
シャールクのと他のポスターの値段の差にびっくりしつつも、お土産含め15枚くらい買いました。たくさん買えてほくほく、とても幸せな気分でした。ありがとうございます!
裏側になると旅行者にはハードルが高そうですね…(笑)でもまた買いに行きたいと思っています(*^-^*)
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エルザ様 (cinetama)
2017-03-21 11:21:00
コメント、ありがとうございました。

エルザさんが行って下さって、とっても嬉しいです。
「いつものおばちゃんだけじゃなくて、アイシュワリヤみたいなお姉さんもきた!」とお店の人も喜んでいたのじゃないかと思います。
裏側の場所はお店に向かって左側にある小道を入って行くのですが、以前も場所がわからなくなり、よく近くの人に聞きました。
「ポースタルワーレー、マンシー・キー・ドゥカーン・カハーン・ハィ?」と聞いてみて下さいね(映画講座でのレッスンが使えます)。

15枚でも結構重かったことでしょう。
私はその3倍買ったので、今回香港からは受託手荷物で預けてしまおうかと思っています。

今年、皆様にポスターをプレゼントする機会があればいいのですが、とりあえず、シャー・ルク講座の最終回で2枚ほど、じゃんけんプレゼントにしようかしら...。
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