アジア映画巡礼

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白ラブちゃん名演技③『チャーリー』いよいよ明後日🐕チャーリーに会える!🐾

2024-06-26 | インド映画

仕事をいい加減にやったツケが来て、この2日間、その後始末でずっとおこもりです。やっぱり、神様はいらっしゃる、悪いことはできない、とあらためて思いました。関係者各位、ごめんなさい! で、『チャーリー』のことが気になりながら、ずっと次の記事が書けなかったのですが、その間に何と! 本編映像が公開になっていました。まずはそちらをご覧下さい。

『チャーリー』本編映像解禁第一弾 「運命の出会い…そしてチャーリー、ダルマに一目惚れ」編

 

舞台は、インドのカルナータカ州マイスールにある、チンマヤ・コロニーと呼ばれる一戸建てが集まった団地。登場人物と登場動物は、人嫌いのエンジニアであるダルマ(ラクシット・シェッティ)と捨て犬であるラブラドール・レトリーバー。この動画の時の名前は「キートン」というのですが、それがのちに「チャーリー」と変わるのは、いかにも映画マニアのやりそうなこと。ややこしいので「チャーリー」で呼びますが、そのチャーリーがチンマヤ・コロニーに紛れ込んできて、野良犬暮らしを始めたばかりの頃、コロニーの広場である夜イベントがあったんですね。みんなを集めて音楽やらダンスやらくじ引きやらをして楽しみ、おまけに花火まで打ち上げるという一大親睦イベント。ところがチャーリーは、うるさいし、花火には驚かされるしで、抗議の吠え声「ワン! ワン!」を上げていたのですが、もちろん誰も聞いちゃくれません。そんな時やってきたのが、早々にベッドに入っていたダルマ。怒鳴って抗議する、なんてまどろっこしいことはしません。何をやったかはご覧になった通りです。その男気に一目惚れしたのが、チャーリーだった、という、初恋の花がポッと咲くシーンです。それからチャーリーは、ダルマの家の前のゴミ箱ならぬゴミ捨て土管に住み着くようになったんですね。そうか、チャーリーのあんなに激しい愛情表現の原点は、ここだったのかー。でも、犬の愛情表現って、大迷惑なんだけどね。ついでながら、ここらで映画のデータをご紹介。

© 2022 Paramvah Studios All Rights Reserved.

『チャーリー』 公式サイト
  2022年/インド/カンナダ語/カラー/シネスコ/164分/原題:777 Charlie
 監督・脚本:キランラージ・K 
 出演:チャーリー、ラクシット・シェッティ、サンギータ・シュリンゲーリ、ラージ・B・シェッティ、ダニシュ・サイト、ボビー・シンハー
 配給:インターフィルム
6月28日(金)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー 

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これまでこのブログでは、こちらこちらでご紹介してきたのですが、2番目の人物紹介の中で、1人だけ後回しにした人がいます。それが、後半、ダルマとチャーリーが北を目指す途中で出会う、タミル人のナイスミドル、牧場主役のボビー・シンハーです。『チャーリー』のオフィシャル画像の中には彼の写真がなかったので、Wikiから引用――と思ったら、グラサン姿の写真じゃん! Wikipedia様、寄付しますからもっといい写真に換えて~。

仕方がないので、無断借用。ちょっといい顔すぎましたかね。というわけで、均衡を取るために彼の出世作のタミル語映画『ジガルタンダ』(2014)の画像をどうぞ。先日、<IMW2024パート1>で上映されたのを10年ぶりに見たばかりですが、この時30歳だった、と言っても誰も信じないだろうという、おっさんヤクザの貫禄十分な姿です。

ボビー・シンハーは1983年11月6日、現在はテランガーナ州のシカンダラーバードに生まれました。テルグの人なんですが、2007年にタミル語映画のちょい役でデビュー。本格的デビューは2013年のタミル語映画『Kadhilil Sodhappuvadhu Yeppadi(恋愛で失敗する方法)』で、主演はシッダールトとアマラ・ポール。ボビーはもちろん脇役です。その後、カールティク・スッバラージ監督の『ピザ 死霊館へのデリバリー』(2012)などにも出るのですが、なかなかブレイクせず、マラヤーラム語映画にも出たりしながらチャンスを待ちます。そして2014年、シッダールトが映画監督としてマドゥライに行ってヤクザ映画を撮る、というストーリーの『ジガルタンダ』で、ヤクザの親分役で大ブレイクを果たします。この年ボビーは、いろんな映画祭の助演男優賞やら最優秀悪役賞やらを獲得、たちまち人気スターの仲間入りをするのですが、以後、タミル語映画を中心に、マラヤーラム語映画やテルグ語映画にも出演して、7月5日(金)公開のテルグ語映画『SALAAR/サラール』(2023)にも出演しています。主演が多くないのは残念ですが、味のある脇役として、『チャーリー』でも素敵な人物を演じてくれています。ぜひ、ご注目下さいね。そして、重要な存在となる黒ラブちゃんも、ボビーと一緒に出てきますので、こちらもしっかりと見ていて下さいますように。

© 2022 Paramvah Studios All Rights Reserved.

ほかにも見所がいっぱいの『チャーリー』ですが、最近、上海国際映画祭に出席中の友人の「X」にこんな写真がアップされました。ベテランの中国映画の監督管虎(グアン・フー)の新作『狗陣(英語題:Black Dog)』です。主演は言わずと知れたエディ・ポン(彭于晏)。管虎監督、ひょっとして『チャーリー』を見てたんでは? とツッコミたい私です。

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映画紹介サイト【BANGER!!!】には、これまでこちらこちらこちらに記事が出ています(うわっ、すでに3回も紹介して下さっているのか! どんだけ犬好きがいるんだ、編集部)が、明日ぐらいには拙文の紹介文も出る予定です。ぜひチェックしてみて下さいね。それでは、28日(金)は『チャーリー』の待つ劇場へGO!🐾🐾🐾🐾🐾....

 


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