せんきちさんからいただいた情報です。8月にインド映画が2本公開されます。次の2本で、まず渋谷シネクイントで8月15日(土)~9月4日(金)で夜の上映。その後キネカ大森で9月12日(土)~10月9日(金)の上映となります。詳しい情報は、各映画館のサイトにそのうちアップされると思いますので、ご確認下さいね。
『愛するがゆえに』
2013年/インド・ヒンディー語/132分/原題:Aashiqui 2
監督:モーヒト・スーリー
主演:アーディティヤ・ローイ・カプール、シュラッダー・カプール
※「インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン2013」上映作品
Aashiqui 2 Movie Official Trailer - Aditya Roy Kapur, Shraddha Kapoor
せんきちさんのブログにもあるように、ハリウッド映画『スタア誕生』(1937)の翻案です。インド映画はこのハリウッド映画も大好きで、過去にもアミターブ・バッチャン、ジャヤー・バードゥリー(ジャヤー・バッチャン)のコンビで『自負(Abhimaan)』(1973)というタイトルでも作られています。
作品の見どころは、主人公が人気ロック歌手、ヒロインは無名の歌手から人気者に、という設定なので、ステキな歌がたくさん出てくること。特にこの歌「聞いているよね(Sun Raha Hai Na Tu)」が大ヒットしました。
Sunn Raha Hai Na Tu Aashiqui 2 Full Video Song | Aditya Roy Kapur, Shraddha Kapoor
また、主演のアーディティヤ・ローイ・カプール(兄嫁は『女神は二度微笑む』のヴィディヤー・バーラン)とシュラッダー・カプールもこれ1作でトップスターの仲間入りを果たしました。アーディティヤ・ローイ・カプールは『若さは向こう見ず』にも出演、またシュラッダー・カプールは『ハイダル(Haider)』(2014)、『誰でも踊れる2(ABCD 2)』(2015)と立て続けに話題作に主演するなど、現在大活躍中です。
『若さは向こう見ず』
2013年/インド・ヒンディー語/160分/原題:Yeh Jawaani Hai Deewani
監督:アヤーン・ムケルジー
主演:ランビール・カプール、ディーピカー・パードゥコーン、カルキ・コーチリン、アーディティヤ・ローイ・カプール
※「インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン2014」上映作品
Yeh Jawaani Hai Deewani - Official Trailer | Ranbir Kapoor, Deepika Padukone
こちらの解説はディーピカーたん大ファンのせんきちさんにお任せすることにして(笑)、チャーミングなランビール・カプールのダンスが堪能できる「お行儀の悪い心(Badtameez Dil)」のシーンをどうぞ。
Badtameez Dil Full Song HD Yeh Jawaani Hai Deewani | Ranbir Kapoor, Deepika Padukone
ところで、8月公開なのに7月になってやっと情報リリース? とびっくりなさると思いますが、そうなんです。6月28日(日)にあった上映会で、IFFJの主催者スレーシュ・ターティーさんが発表したものの、マスコミに情報を整理して流すとかいう普通の映画の公開手順はどうも踏まないようで、宣伝もネット&口コミ中心となるようです。せんきちさんのブログには、「コピペ&情報拡散大歓迎」の文字がありますので、ぜひそちらを元に拡散させていって下さいね。
偶然こちらのブログを拝見いたしました
この2作の上映が決まりとても嬉しく思います
ところで、マスコミ等に情報を流さず、ということはチラシなども作らる可能性は少ないのでしょうか
せっかくなのであればいいなぁ、と思うのですが・・・
そこにも「~ようで」書きましたように、私の推測ですので、もしかしたらちゃんと情報リリースなさるかも知れませんし、チラシもどちらなのかわかりません。
もし、はっきりしたことがお知りになりたいようでしたら、IFFJ(インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン)のサイトから、ターティーさんにご連絡がおできになるのでは、と思います。
http://www.indianfilmfestivaljapan.com/
直接、お聞きになってみて下さいね。
IFFJの方へ直接伺ってみたいと思います!
昨年は多くのインド映画が一般公開されたのに今年はめっきり数が少なくなってしまい寂しい限りです。
ところでインド映画は作品ごとにの公開の仕方に差があり過ぎませんか?
チェイス!のようにシネコンで一挙に100スクリーンでの公開(結果は芳しくなかったようですが)もあれば今回の2作品のように鑑賞することが難しい時間谷のみの公開など差があり過ぎます。
これって配給会社の都合で決めることなんでしょうか?この2作品も昨年のマダムインニューヨークやバルフィ!のように普通に劇場で日に4回上映すべき作品だと思うのですが。
いったい何が違ってこのようなことになるのかご存知ならばご教授ください。
確かに、インド映画だけではないのですが、映画は公開の規模というか公開の仕方が千差万別です。
これは、作品自体の持つ力にもよりますし、配給会社の持つ力も大いに関係してきます。
私も配給業に関してはまったくの門外漢なのですが、見知っている限りでは、公開までに相当資本投資をする必要があるようです。
映画の上映権を買う、上映素材を作る(字幕を入れるだけで100万を超える費用がかかります)、宣伝素材を準備する(本国から提供される画像では、パンフを作ったりするのにとても足りないため、元の作品から抜いて何枚もスチールを作ります。また、プレスという試写で配る印刷物やチラシ、ポスターにも費用が結構かかります)、マスコミ向け試写をする(試写室の使用料も1回数万円しますが、それを数回やらないといけません)...と、書いていくとキリがありません。
単館公開でも、いい作品なら宣伝費に1千万円以上かけますし、つまり2、3千万円初期投資できないと、映画の配給は普通できないのです。
そんなに資金のない配給会社はいろいろ削らざるをえず、宣伝費も最低限、ということになります。
また、こういう場合は劇場ブッキングも強いことが言えず、レイトショーになったり、2週間だけになったりと、妥協せざるを得ません。
インド映画の場合、作品も出演者も知名度がまったくと言っていいほどないため、作品自体の力はゼロに等しいのです。
それをどうやって世間に認知させていくか、ということのために宣伝に力を注ぐ必要があるのですが、資金力がないとものすごく大変です。
今年初めの『インド・オブ・ザ・デッド』のように、ほぼツイッターだけですごい宣伝力を発揮した例もありますが、あれは力のある宣伝マンと、それに合った作品だったからで、誰でもが&どの作品でもができるわけではありません。
今回は、公開にこぎつけただけでも大健闘、と言うしかないのでは、と思います。