アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

アジア映画巡礼@HAPA HAPA vol.3「インド映画に見る宗教と生活」

2019-09-30 | インド映画

7月末から始まった、西荻窪HAPA HAPAでのインド映画トーク。アッという間に第3回となりました。今回は、いくらしゃべってもネタが尽きない、インドの宗教についてのお話です。HAPA HAPAから送っていただいたお知らせをそのまま貼り付けます(ただし、ここの写真はby cinetama)。

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アジア映画巡礼 @HAPA HAPA vol.3「インド映画に見る宗教と生活」

(チェンナイのヒンドゥー教寺院)

昨年、大ヒットした『バーフバリ 王の凱旋』(2018)によって大きく盛り上がっている日本のインド映画界。今年も多くのインド映画が公開され、インド映画ファンは嬉しい悲鳴を上げる毎日ですが、欧米の映画とは違い、いまいち馴染みのない事物が登場するので、「?」となった方も多いのでは? その「?」を取り上げて、皆さんに知っていただこうというのが、「アジア映画巡礼 @HAPA HAPA」です。今回は、「宗教と生活」を取り上げます。

●開催日時:10月27日(日)14:00~16:00予定
●参 加 費:¥2,000(税込、ドリンク付)
●講  師:松岡 環(アジア映画研究者)
●参加方法:定員20名(予約優先、満員の場合は当日ご入場は出来ません。)
お申し込み、お問い合わせは本イベントページ、HAPA HAPA店頭、E-mail (info.hapahapatokyo@fb4.so-net.ne.jp)、お電話(03-5941-5980)にて、お名前・参加人数・ご連絡先をお知らせください。

 講師は『ムトゥ 踊るマハラジャ』(1995)、『きっと、うまくいく』(2009)、『パッドマン 5億人の女性を救った男』(2018)などの字幕を担当し、「インド映画完全ガイド」等も出版しているアジア映画研究者・松岡 環さんです。
 益々盛り上がるインド映画を更に深く知ることができるインド映画探求の1日。皆様のご参加をお待ちしております!

(ムンバイの教会)

<講師より>
 インドといえばヒンドゥー教、と思われる方も多いと思いますが、インドにはほかの宗教の信者もたくさんいます。人口比から言うと、ヒンドゥー教徒79.8%、イスラーム教徒14.2%、キリスト教徒2.3%、シク教徒1.7%、仏教徒0.7%、ジャイナ教徒0.4%(外務省HPより。統計は2011年のもの)となっており、そのほかにも、パールシー教徒、ユダヤ教徒などもいるのが、多様性の国インドです。
 インド映画では、『PK/ピーケイ』などのように宗教問題を扱う作品以外は、特に宗教が前面に出ることはありませんが、インドの観客には自明のこととして、宗教的な要素が描かれていることが多いのです。
 最近日本公開された作品や公開予定の作品を見ても、『バジュランギおじさんと、小さな迷子』や『パドマーワト』がヒンドゥー教徒とイスラーム教徒の対立や融和を描き、『シークレット・スーパースター』と『ガリーボーイ』はイスラーム教徒の若者を主人公にしているほか、『KESARI/ケサリ』はイギリス領時代のシク教徒の戦いを描くなど、インドの宗教を知っているとよく理解できる作品が多くなっています。そんなインド映画に見られる宗教的要素を取り上げながら、インド映画をもっと深く見ていくためのヒントを探ります。
◆講師プロフィール
1949年生まれ。大学でヒンディー語を学び、1976年からインド映画の紹介と研究を開始。様々なインド映画の上映に協力している。著書に「アジア・映画の都/香港~インド・ムービーロード」(めこん/1997)、「インド映画完全ガイド」(世界文化社/2015/監修)など。

(ムンバイのモスク)

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インド映画には、宗教の基本知識がないとわかりにくかったり、監督の意図を正確に捉えられない作品もたくさんあり、短時間でのお話では限界があるのですが、特に日常生活に生きている宗教的ファクターについて、映画を例に取りながらお話してみようと思います。できればお祭りなどにまで言及できるよう、頑張って内容を組み立ててみますので、ご興味がおありの方はぜひいらして下さい。

(春祭り「ホーリー」直前のムンバイで、祭で掛け合う色粉を買う人たち)



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