昨年の今頃、かの名作『シティ・オブ・ジョイ』(1992)の4Kデジタルリマスター版が公開されるというので、ブログでも宣伝に努めていたのですが、憶えてらっしゃいますでしょうか? 公開が2月11日で、それに先だって紹介記事「再び輝く『シティ・オブ・ジョイ』①光る演技のインド人俳優たち」や、「②カルカッタという街の貌(かお)」、「③上映館拡大中」等をアップしています。お陰様で上映は好評で、1ヶ月ちょっと経った時に渋谷のロケットビルこと渋谷HUMAXシネマでトークイベントをさせていただいたのも、楽しい思い出です。トークイベントの告知とレポートもアップし、約2ヶ月の間、『シティ・オブ・ジョイ』の世界に浸ったのでした。
その『シティ・オブ・ジョイ』が、ソフトになって帰ってきました。Blu-rayとDVDの発売で、発売日は2月15日(水)なのですが、一足早くキングレコードの担当者YさんがサンプルBlu-rayを送ってきて下さいました。ありがとうございます。アマゾン沼での販売サイトはこちらです。そこにあるように、特典でクリアファイルが付いているものもあります。今回Yさんはそのクリアファイル2枚に挟んで送ってきて下さったので、クリアファイル・フェチ(笑)の私としては嬉しさ1万倍。裏と表が違うファイルで、2枚を重ねてスキャンしてみました。
このように片面には英語タイトル、もう一方にはフランス語タイトルがデザインされています。映画のタイトルは英語、ドミニク・ラピエールの書いた原作はフランス語なのでフランス語のタイトルというわけですね。それとも、製作国がフランスとイギリスなので、両方の言語を使った、ということでしょうか。一方、原作本の日本版のタイトルは「歓喜の街カルカッタ」なので、31年前の初公開時には邦題をどうするか、配給会社さんはお悩みになったのでは、と思います。奇しくも原作者のドミニク・ラピエールは、昨年12月4日に亡くなりました。91歳でした。
CITY OF JOY © 1992 - LIGHTMOTIVE LIMITED – PRICEL
もう一つ「奇しくも」があって、『シティ・オブ・ジョイ』の作曲はエンニオ・モリコーネなのですが、何と今、『モリコーネ 映画が恋した音楽家』が(2021)が公開中なのです。予告編を見ると、『シティ・オブ・ジョイ』のパトリック・スウェイジも顔を出していますが、アカデミー賞の時のちょっと皮肉な役回りのシーンでしょうか。『モリコーネ』の公式サイトはこちらです。モリコーネも残念ながら、2020年7月6日に亡くなっています。91歳でした...って、これも偶然の一致ですね。
CITY OF JOY © 1992 - LIGHTMOTIVE LIMITED – PRICEL
今回のソフトには特典として、ローランド・ジョフィ監督のかなり長いインタビューが収録されています。これは、今回の4Kデジタルリマスター版が公開されるのに合わせて、行われたインタビューでしょうか。どうやら監督はフランス語を話しているみたいなのですが、明日にでもじっくり見てみようと思います。皆さんもぜひもう一度、『シティ・オブ・ジョイ』を見直してみて下さいね。最後に予告編を付けておきます。
パトリック・スウェイジ生誕70年、”人間の尊厳の大切さ”を描く幻の名作/映画『シティ・オブ・ジョイ 4Kデジタル・リマスター版』予告編