4年ぶりにデリーにやって来ました。インドへは毎年来るものの、映画関係の用事があるムンバイとチェンナイだけ回るというのが定番だったのですが、今年は久しぶりにデリーに来てたくさんの友人、知人と会っています。デリーは空港も新しくなっていて驚きましたが、入国エリアにペプシの自販機があるのにもびっくり。1本50ルピー(80円強)もしますが、買っている人がいました。でも、ガチャン、と落ちてきたのに、その缶が邪魔になって取り出し口の扉が上に開かず、四苦八苦してらっしゃいました。やっぱり、インドですね~。
デリーで泊まったのは、地下鉄ムールチャンド駅のすぐ前にあるヴィクラム・ホテル。1泊8千円弱ですが、とてもきれいな部屋で広さも十分、バスタブまでありました。おまけに豪華朝食付き。昔からあるホテルのようなのですが、これまでデリーでのホテル捜しに苦労しただけに、どうしてここが見つからなかったんだろう、と不思議です。早速、お気に入り印を付けました。インターネット使用料金が24時間で612ルピー(約1,000円)とちょっと高いですが、オススメです。
ホテルの前庭にはいろんなお花が咲いていて、門の所にはきれいなダリアが。ダリアってヒンディー語で何て言うんだろう、と門番さんに尋ねたら、苦笑しながら「知りません」。確かに、インドの人に花の名前や木の名前を聞いてもムダでした。帰ってくる答えは、「花(プール)です」「木(ペール)です」ですもんね。
ホテルの隣には、寺院がありました。ビルの1階だけが寺院になっている、という面白い作りです。おまけに、中にはラクシュミー&ナーラーヤン、ラームとシーターとラクシュマン+ハヌマーン、シヴァ一族といったヒンドゥーの神々に加えて、初代サイババ、シク教の始祖グル・ナーナクまで祀ってあります。シンディーの人々が建てた寺院とのことでしたが、近所の人たちが入れ替わり立ち替わりお参りにきていました。
デリーは地下鉄が整備され、とっても便利になりました。地下鉄の駅は清潔で、日本よりもきれいなぐらい。地下駅ハウズカース駅と、高架のムールチャンド駅です。
スイカやパスモのようなカードもできています。旅行者は窓口で行き先を告げてチケットというかトークンを買うのですが、料金も安くて、30ルピー(約50円)以下ですべて収まってしまいます。一度、イエローラインを南端から北端まで1時間余り乗りましたが、それでも29ルピー。一部が高架になっていて、高架鉄ちゃんの私としては、一度全線を乗り倒したい気分でした。そうそう、地下鉄の各駅ではセキュリティ・チェックがあるのが、日本や他の国とは違うところでしょうか。
いくつかの駅では、駅前にオートリキシャ(三輪タクシー)のほかにサイクルリキシャ(自転車人力車)が停まっていて、これで近くの家まで送ってくれるようになっています。オートリキシャは最近はタイ語からの借用語で「トゥクトゥク」とも呼ばれており、背中に『タイガー 伝説のスパイ』を背負った運転手さんがいたりしました。
今回のデリー訪問の目玉は、以前「インド映画通信」さんで絶賛されていた「Kingdom of Dreams」のショー。デリーの南グルガオンにあり、地下鉄イエローラインの南端駅フダー・シティ・センターからオートで5分ほど。すごい建物に度肝を抜かれますが、その前に設置されていたアトラクションもまた度肝を抜くものでした。真ん中のボール状の所に人が乗っていて、それがゴムのようなワイヤーで放り上げられるのです。コワ~~~;;;
こちらはショーをやっている劇場の建物です。ほかに、フードコートや商店が入っている建物(2枚目)もあり、また奥の方では別の建物の工事中でした。日曜日だったせいか、たくさんの人が来ていました。
しかしこのショー、結構入場料がお高いのです。下の写真が料金一覧なんですが、見えるでしょうか。金額を拡大してみました。
我々は1,999ルピー(約3,400円)のシルバー席だったのですが、そこでもよく見えて、十分でした。その3列後ろぐらいにどでかいソファー席があり、そこがどうやらダイヤモンド席らしく、4,999ルピー(約8,500円)払った方々が座っていました。日本の物価に換算すると3万円ぐらいの感じでしょうか、皆さんお金持ちですねえ。
ショーの演目は、上の左側の「ジュームルー」でした。歌手になりたい青年ボーラーが、テレビ番組「インディアン・アイドル」みたいなリアリティ・ショーに出て勝ち上がっていく、というもので、前半は父親との葛藤や、あるベテラン歌手と出会う話など、結構複雑なストーリーの中に歌と踊りのシーンが入ってきます。後半は、リアリティ・ショーの現場が多く再現されて、見応えのある場面がたくさん登場しました。ワイヤーで人間が空中を飛んだり、スクリーンをうまく背景に使ってイリュージョンっぽくしてみたり、本物の火を使ったり、客席まで舞台にしてしまったりと、見ていて楽しいミュージカルでした。
ただ、セリフが全部ヒンディー語であるため、わからない人には前半がかなり退屈ではないかと思うこと(つまり、外人観光客向きではない)と、この作品はキショール・クマールへのオマージュと言っている割には、ただ彼の歌を使っているだけで、しかも観客が聞いていて思わず身を乗り出すような歌ばかりとは言えないこと(つまり、インド人も熱狂できない)など、不満もいくつかありました。せめて、誰か有名俳優とかが出ているといいんですけどねー。日曜日だったこの日も空席が目立っていたので、経営者側としても危機感を持っているのではと思います。もっと施設を増やしてテーマパークのようにして、ショーはその一部、といった形に将来はしていくのかも知れません。
さて、そんなデリー滞在、おいしい物もいっぱい食べました。上は、友人宅でご馳走してもらった配達のチベット料理。中華風で、とてもおいしかったです。
その他、私の好きなアイスクリームでは、いちじくアイスにインド風アイスのクルフィー。いちじくアイスはIndian International Centreで食べたのですが、インド中でここ以外には見たことがない、という珍品(もし、ほかにもあったら教えて下さい)。Fig & Honey Ice Creamと言いますので、IICにいらっしゃる機会があったらぜひお試し下さいね。
クルフィーはムールチャンド駅下の屋台が並んでいる所で食べました。いわば、インド風アイスキャンディーですね。こちらは衛生的観点から言うとお勧めしていいのかどうかわかりませんが、お腹に自信のある方はどうぞ。というわけで、インドの旅はまだまだ「続く」です(どこかで聞いたセリフだ....)。
楽しかったです。
「Kingdom of Dreams」は当日でもチケットが買えるとは、
一時期より空いてるようですね。
とは言っても、まだ行った事はありませんが・・・・。
この後も、思いっ切りインドをお楽しみくださいね。
ではまたお会いする日まで。
デリー滞在は充実されていたようですね。
Kingdom of Dreamsはおっしゃるようにテーマパークとしての可能性は残されているものの、残念ながら現段階ではまだ十分な施設にはなっていません。もう一つの建物は何ができるのでしょうか。完成が待たれます。
たまたまだったのかもしれませんが、私が見た Zangooraは平日にもかかわらず満員でした。私はストーリーの詳細までわからなかったものの、雰囲気で楽しめました。ジュームルーはもう一つツメが甘かった?でもこちらも見てみたいです。
Kingdom of Dreamsはもう一歩がんばれ、な感じではありますが、日本では味わうことのできないショーを見られるので、ひと通りの観光が終わった方にはオススメではないかと思いました。
本文には書きませんでしたが、サントーシーさん始め私のヒンディー語の元生徒さんお二人や大学の後輩のHさんなど、皆さんインドでしっかりとお仕事をしておられて、本当にまぶしかったです。久しぶりにデリーに行った甲斐がありました。
またデリーに行けるようがんばります!
そうそう、ジェット・エアも国内線は荷物制限15キロまでで、しっかりエクセス7キロ分取られました。トホホでしたが、1キロ250ルピー(400円強)だったので、まあこれなら何とか、というところです。
書類には「23キロまで」と書いてあったんですが、「それは国際線です」とすげなく言われてしまいました....。
豪華なショーなので、1000ルピー台ならインド人の大好きな「パイサー・ワスール(お金に見合う)」と言えると思います。客席がそんなにバカでかくないため、多分後方で見ても楽しめると思いますし、今回はリアリティー・ショーの審査員席が後方座席の真ん中にしつらえてあって、臨場感たっぷりでした。
この日は日曜日の午後でしたが、7割ぐらいの入りでした。でも、ネット予約はどの日も「満席」となっているのだそうで、私のためにチケットを買ってくれた人はわざわざ劇場まで足を運んでゲットしてくれたのです。だから、てっきり満員だと思ってたのに、意外でした。
デリーにできた劇団四季ミュージカル劇場、という感じで、新しい工夫を重ねて続いていってくれるといいですね。
ムールチャンド駅は隣りの駅なのですね。
今度行ってみます。 イチジクアイス、食べてみたいなあ。
お腹に自信ないけど。
カイラーシュ・コロニーにお住まいですか? G.K.と呼ばれているグレーター・カイラーシュのことですよね? G.K.2には昔友人が住んでいたので懐かしいです。
私の方はデリーはまたしばらくお預けですが、これから暑くなる一方なので、お体に気をつけてお過ごし下さい。日曜日はホーリーですね。