スペース・アーナンディのインド映画講座第Ⅱ期「女優シリーズ」も、いよいよ最終回です。ラストを飾るのはシュリーデーヴィー。追悼の意味も込めて、昔の映像などもお見せできればと思います。7月にも実施したプログラムですが、今回はこの夏に見てきたシュリーデーヴィーの遺児ジャーンヴィー・カプールのデビュー作『Dhadak(鼓動)』のお話なども交えながら、彼女の魅力とその継承者についてお話ができればと思います。また、第Ⅲ期として11月から新しいシリーズが始まるのですが、その内容についてもお伝えする予定です。
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スペース・アーナンディ/インド映画連続講座第Ⅱ期
「女優が輝くボリウッド映画の魅力」
<第6回>シュリーデーヴィー
スペース・アーナンディでは、毎年1つのテーマで行う「インド映画連続講座」を開催中ですが、男優シリーズの第Ⅰ期「スターで辿るボリウッド映画史」に続き、第Ⅱ期では「女優が輝くボリウッド映画の魅力」というテーマでお話をしています。その最後を飾るのが、本年2月24日に惜しくも亡くなったシュリーデーヴィー(シュリデヴィ)。昨年秋に1年間の予定を立てた時には、こんなことになるとはつゆ知らず、『マダム・イン・ニューヨーク』で日本でも知られるようになり、今後の活躍も期待される彼女のこれまでの歩みを知ってもらおうと思い、最後に取り上げることにしたのでした。
シュリーデーヴィーは南インドに生まれ、タミル語映画で1970・80年代に活躍した後、ムンバイにやってきてそこでも大人気女優となります。アミターブ・バッチャンの人気に陰りが見え始めた1990年代、シュリーデーヴィーが次々とヒット作を出すもので、当時のボリウッドは「ワン・ウーマン・インダストリー」と言われたほど。そんな彼女の作品と人生を辿りながら、ドバイでの急死の真相も探っていきます。ポスタープレゼントは、主演作の遺作となってしまった『Mom(ママ)』(2017)のポスターです。
なお、「女優が輝くボリウッド映画の魅力」講座と抱き合わせで開催してきた「映画で学ぶヒンディー語塾」も最終回となります。最後はまとめですが、初めての方でも初心者の方でもノープロブレム。30分の濃密なヒンディー語学習体験をどうぞ。
日時:2018年9月15日(土) 15:00~17:30
場所:スペース・アーナンディ(東急田園都市線高津駅<渋谷から各停で18分>下車1分)
定員:20名
講座料:¥2,500(含む資料&テキスト代)
講師:松岡 環(まつおか たまき)
ご予約は、スペース・アーナンディのHP「受講申し込み」からどうぞ。ご予約下さった方には、ご予約確認と共に、スペース・アーナンディの地図をメール送付致します。床におザブトンをひいて座っていただく形になりますので、楽な服装でお越し下さい(申し訳ないのですが、スペースの関係上イス席はご用意できません。悪しからずご了承下さい)。皆様とお目にかかれるのを楽しみにしております。(松岡 環)
[講師紹介]
1949年兵庫県生まれ。麗澤大学、国士舘大学非常勤講師。大阪外大(現大阪大)でヒンディー語を学び、1976年からインド映画の紹介と研究を開始。1980年代にインド映画祭を何度か開催したほか、様々なインド映画の上映に協力している。『ムトゥ踊るマハラジャ』『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』『きっと、うまくいく』『pk』など、インド映画の字幕も多数担当。著書に、「アジア・映画の都/香港~インド・ムービーロード」(めこん/1997)、「インド映画完全ガイド」(世界文化社/2015/監修)など。
(写真はいずれも2015年の来日時のもの)
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ついでにのお知らせですが、川崎市市民ミュージアムで、今は亡きインドの監督アラヴィンダンの上映特集があります。チラシを付けておきますので、ミュージアムの公式サイトもご参照いただき、スペース・アーナンディにいらっしゃる前に名作『サーカス』(1978)もぜひご覧になってみて下さい。私たちインド映画祭実行委員会が開催した、初めてのインド映画祭で1983年に上映した作品で、村にやってきたサーカスが村人たちの間に立てる波紋を、モノクロ画面で静かに描いています。
他の作品も秀作揃い。土日の上映ですので、少し遠くからでもぜひお出かけ下さい。
集中講義,おつかれさまでした!
私も某大学の通信課程の非常勤兼務してますので,
たまにスクーリングで集中講義やります。あれは辛いですね(受講生のほうが辛いでしょうけど)。
あのおばさんもなんですか!なかなかジョークうまかったですね。あんなスピーチっていつになったらできるのか。。。
またちょくちょく覗かせていただきます。
この4日間、地獄のような忙しさだったので、レスポンスが遅くなってすみません。
ご存じなかったんですか~。
亡くなっ他状況がショッキングだったので、インドのみならず世界中で話題になりました。
拙ブログでも、2月25日にこんな記事を出してお知らせしてあります。
https://blog.goo.ne.jp/cinemaasia/e/84737e2ab19c04e62ec96534d98c853a
なかなか追悼上映が実現できなかったのですが、横浜のシネマ・ジャック&ベティさんが、10月20日から『マダム・イン・ニューヨーク』を追悼上映して下さるそうです。
先週土曜日にジャック&ベティさんにベトナム映画祭を見に行ったら、ちょうどチラシが5,000枚ほど納品されてきていて、「おお!」と思いました。
その後支配人さんからもお話をうかがったので、私も何かお手伝いできたらな、と思っています。
実は、8月にはNY在住のお姉さん役をやったスジャーター・クマールさんもガンで亡くなっており、訃報が続く『マダム~』なのでした...。
驚きました!
シュリデヴィさんっておなくなりになっていたのですか!今年度前期の英語の授業で無理やりマダム・イン・ニューヨークをとりあげたところですよ。
まだお若いですよね。
私の大好きなアヌシュカ・シャルマさま特集の時は行けなかったですし,9/15のシュリデヴィ様の回も行けないと思うのですが,あー,残念です。
インド映画は,1ヶ月くらい前に,梅田のロフト地下の映画館にて,バーフバリを見て,すげーって思うのと,CGばっかりやん!の間を行ったりきたりしてました。
それにしてもシュリデヴィさん,亡くなったとなるとショックです。近々,マダム・イン・ニューヨークみなおそうと思います。