アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

ムンバイでの映画グッズ獲得はますます望み薄

2018-03-17 | インド映画

ムンバイでは、いつも訪ねるお店3軒を回って映画グッズをゲットするのですが、今回はポスター屋さん以外はどこも映画グッズを扱うのをやめていました。最初にいつも訪ねるのは、クロフォード・マーケットから北に延びるAbdul Rahman Street(アブドゥル・ラフマン・ストリート)です。ここは、おもちゃや文具関係の店がわちゃっと集まっているところで、最近はパーティー・グッズのお店が大流行。通りの南の入り口では、果物売りが何軒か、露天の店を広げています。珍しいタマリンド売り(右)がいたので、パチリしました。ほかにもロンガンとかキウィとかイチジクとか、珍しいものを売っています。


そこから北へ10分ぐらい歩き、アブドゥル・ラフマン・ストリートの中頃にあるBajipala Lane(バージーパーラー通り)へと右折すると、3軒ほど間を置いて、奥からHiroo MFG Co(ヒールー)という店とS.T.Bookwala & Bros.(S.T.ブックワーラー)という店が並んでいます。これまでは、『Chhota Bhim(チョーター・ビーム)』という人気アニメのキャラグッズとか、スターブロマイドとか、何かかにか出てきていたのですが、今回は両方とも「ないよ」とけんもほろろといった調子で門前払いを食らわされました。映画界から、何かアクションがあってお叱りとか受けたのかも知れません。


本来なら、この問屋さん街と言ってもいいところはみんな愛想がよくて、今回もバージパーラー通りの入り口にある店の人が、「俺たちの写真撮ったら?」とポーズしてくれたりしましたが、もう映画グッズが出てくる可能性はなさそうです。その店の向かいは、アンベードカル・グッズというか、ダリト(被差別民)の運動に使うようなバッジやステッカー、旗などが売っているお店でした。去年はヒールーでアンベードカルの缶バッジを見つけ、映画『裁き』の公開で何か役に立つかも、と思って買ったのですが、こんなにいろんなグッズがあるとは。アンベードカルのシールをつい買ってしまいました。


もう一つの希望の星は、グラントロードのポスター屋さん。いつも「ドリームランド・シネマ」と言ってタクシーに連れて行ってもらうのですが、今回は2回行った2回とも、運転手さんがドリームランドという映画館を知らなくて、違う道を曲がってしまったりしてその前にはたどり着けませんでした。でも、もう20年ぐらい通っているので、どこで降りればどう行けるか、ということもわかっています。ドリームランド・シネマ(地図には「ドリームランド・シアター」と出ていて、ムンバイでも「シアター」を付けるのが一般的になっているようです)はこれですよ、これ。


で、いつものポスター屋Mansi Graphics(マンシー)に行ってみれば、昨年ご主人のラージューさんが予言していたように、表店から引っ越して、裏の倉庫みたいな所に店をかまえていました。新しい住所は、Shop No. A-20,Ground Floor, Simplex Building, Opp. Vijay Chamber, Pavwala Police Chowky, Grant Road (E), Mumbai-400004です(あれ、昔もらったカードの一緒の住所みたい。ショップ番号はあてにしない方がいいかも知れません)。


上写真の手前、左右に走っているのがパーウワーラー・ストリートで、右手後ろにはこの地区の警察署があります。正面の小路を奥へ入っていくと、左手に薄暗い路地が延びています。真ん中にドブが切ってあり、そこをネズミが走ったりしている、まさにドブ板長屋みたいなところです。こんな感じなので、特に初めての方にはあまりお勧めできません...。


上の突き当たり、右手が、マンシーの新しい店舗でした。新しい、というか、ラージューさんが前から確保していた物件で、表店の家賃が月27,500ルピー(約45,000円)にもなったため、とても払えないと裏に引っ込んだ、というわけなのでした。ラージューさんは別の仕事をしていてめったに店に来ないようで、お名前を忘れたのですが、なかなか気の利く助手さんが留守を守っていました。右の少年は助手見習いなのかしら、途中からやってきていろいろ手伝っていました。ポスターは希望のものがあまり揃わなくて、『Padmawat』は全然出回ってこなかったそうでナシ、『バーフバリ 王の凱旋』のポスターもナシ(『バーフバリ 伝説誕生』は2種類ゲット)、『Tiger Zinda Hai(タイガーは生きている)』もナシでした。


ポスターも高くなって、普通のものでもRs. 50(去年はほぼ全部Rs.40だった)、シャー・ルク・カーンとサルマーン・カーン主演作はRs.100、特別なもの(今回はシャー・ルク主演の『Devdas(デーウダース)』のポスターをゲット)はRs.200、そしてマンシーが印刷所に頼んで作っている半切りサイズのクラッシック映画ポスターはRs.750だとのことです。最後の最高値のものには、『放浪者』(1951)、渇き』(1957)、『マザー・インディア』(1957)、『ガイド』(1965)等々があり、映画ポスターの展示をするために、とかの理由で結構引きがあるそうです。「版権取ってないんでしょ、勝手に作っちゃって大丈夫?」とちょっと心配になったのですが、一応50年経っているので、版権には引っかかってこないのかも知れません。

帰途、ホテルの近くのCST、チャトラパティ・シヴァージー・ターミナスの前を通ると、きれいにライトアップされていました。CSTから伸びるD.N.ロードに面したホテル、レジデンシーが今回の宿なのですが、数年前に泊まった時に比べると、リニューアルされていてお部屋がきれいになっていました。とっても狭いのですが、まずまず快適なホテルです。

狭いので、衣装ダンスの下の引き出しにお茶セットが収まっています。


泊まり客は欧米人が多くて7割ぐらいを占め、あと2割がインド人、そして私のような東洋人が1割いるかいないかという感じです。朝食を食べるレストランの席が少なく、大体朝はいつも待たされます。右に立っている責任者のピーターさんがさばいて席を見つけてくれるのはいいのですが、同じテーブルをシェアするにしてもテーブルが小さいので、相手の方に迷惑がかかってしまいます。


というわけで、半二階のソファ席でいつも待つ私です。でも、古いホテルなので調度とかが落ち着いていて、ここで待つのは全然苦になりません。


この一画はムンバイGPO(ジェネラル・ポスト・オフィス)の南に展開する、印刷所や文具関係の店が多い一画で、近年コピー屋や電話屋もいっぱいできています。プネーでリチャージした349ルピー分が早くもなくなり、下の電話屋さんで「無制限の市内&長距離通話、1日100SMS、1日1ギガまでのデータ通信、84日間有効で399ルピー」というのを再度設定してもらいました。「日本の文字だからわかんないよ~」とか言いながら、何とかやってくれるインドの若者はエライ!


郵便局も近くで、小包屋さんのサジャルさんとも無事再会。インドの鳩居堂チマンラールへもすぐ行けますし、場所はとっても便利です。歩き疲れて戻ったら、レモン水がロビーで待っていてくれました。うう、おいしい!


やっぱりムンバイが、一番「私の街」という気がします。いつも親切にしてくれる知り合いの皆さんに感謝!です。



コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« インド版『Raid(強制捜査)... | トップ | チェンナイのタラ・ブックス »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
追伸:エドモント様 (cinetama)
2018-03-19 13:33:04
自分のコメントをアップしようとしたらエドモントさんの新コメントを発見、いえいえ~、私の方こそ乱文(乱筆でないだけありがたい)で、2、3日後にブログを読み返して「げっ!」と思うこともしばしば。
実は今チェンナイにいるのですが、こちらでの映画スポットを友人に教えてもらったので、またご報告できるかも。
こちらのスポットも探すのが大変そうなので、あまりあてにしないで下さいね...。
返信する
エドモント様 (cinetama)
2018-03-19 13:23:44
コメントをありがとうございました。

そうなんですよ~、私もエドモントさんがインドにいらっしゃるご予定、というのを常に念頭に置いて映画関連スポットを巡っていたのですが、こんなに成果が少ないとインドにいらしてもなあ、とがっかりしました。

大阪アジアンは本当にいいプログラムだったみたいですね。
香港のサイトにも、チャップマン・トーが日本の大阪亞州電影節に行き云々というニュースが出ていました。
ちょっと移動でバタバタしていましたので、短いコメントですみません。
返信する
乱文失礼しました (エドモント)
2018-03-19 09:56:28
cinetamaさん こんにちは
朝、貴Blogを見て、自分のコメントupを見たら、なんと、乱文になっているではありませんか。
いつもながらの失礼お許し下さい。
昨晩、帰宅途中の電車内でのスマートフォンからのupだったのです。
きっと、cinetamaさんは、「エドモントの文面は難儀なやっちゃやぁ~」と、苦笑しているでしょうね...
返信する
やはりインドは手強いですなぁ~ (エドモント)
2018-03-18 23:38:13
Cinetamaさん、ムンバイでも詳細な状況をupして下さってありがとうございます。
また、ホテル情報も参考になります。
私は、この週末は大阪アジアン映画祭へ出かけて来ました。
今年も充実したプログラムで、大外れな作品にあたることが少なけ楽しんで来ました。
インド作品『ニュートン』が、スケジュールの都合見られず、ちょっと残念でした。
チャップマン・トウ監督作品『空手道』は、見て来ました。
上映後のQ&Aの後、サイン会が行われたのですが、会場整備の都合もあって仕方ないのでしが、あっという間に「此処まで!」と、切られてしまい機会を得られませんでした。
台湾風に、「縁があれば、、」と、割に気楽に考えていたら、各賞表彰式の時、チャップマン・トウ氏わりと早目に会場に来られて、タイミング見計らっていたら、側にいたペギー・チャオさんが気を効かせてくれました。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

インド映画」カテゴリの最新記事