先週末というか、今週初めは西の福岡にいたのですが、今週末、明日の土曜日は北へ向かいます。新潟国際情報大学・新潟日報社連携講座:異文化塾「変化するインド世界」という連続講座の中の1回を担当し、「100年目を迎えるインド映画」というお話をするのです。申し込みはもう締め切られていますが、こういう内容の5回連続講座の1回です。
新潟に行くのは、多分40年ぶり(!)です。ずーっと昔、金沢から新潟、佐渡と夏に車で回ったことがあるだけで、確かそれ以来行ってないはず....。本当は1泊してあちこちウロついてみたかったんですが、雪の季節なので断念しました。でも、以前こちらにいた友人と久しぶりに会える予定で、それも楽しみにして上越新幹線に乗ります。
その友人が今日、「大雪です!」という事前情報を送ってきてくれました。昨日の天気予報では金・土が雪マークで、特に金曜日が吹雪マークになっていたので、見事的中したみたいです。大丈夫だろうか、このヤワな関東在住者の私。何せ大雪を経験したのは、2年前にソウルに行った時ぐらい。下の写真のように結構積もっていて、転ばないように歩くのが大変でした。
この時は『時空道士 チョン・ウチ』 (2009)を見に行ったので、見た後はあの映画の面白さに影響されて、雪もへっちゃらという感じで街を闊歩してしまいました。でも、転ぶと骨折が待っているお年頃なので、明日もよく気をつけようと思っています。
そう言えば、この時のソウルで、屋台でこれまで食べたことがないものを発見。下の写真、目玉焼き入りカステラ、とでも言えばいいのでしょうか、とってもおいしかったです。このほか、ホットサンドやホットック、揚げしんじょみたいなものとか、冬のソウルはおいしい物がいっぱいありますねー。あ~、行きたい!
それはさておき、前回の福岡アジア美術館での講演の補遺をちょっと。
日本ロケをしたインド映画ですが、『ラブ・イン・トーキョー』 (1966/原題:Love in Tokyo)と『平和』 (1967/原題:Aman)のほか、同時期に『眼』 (1968/原題:Aankhen)という作品も日本ロケをしていたことをグレゴリ青山さんから教えてもらいました。
主演はダルメーンドルとマーラー・シンハー。箱根や鎌倉が登場する歌のシーンはこちら。やっぱりヒロインのマーラー・シンハーが着物姿になっています。キモノを着るのが日本ロケのお約束だったのね~。
以上はヒンディー語映画ですが、南インド映画にも何本かあるはずです。今のところ題名を特定できたのはタミル語映画『日本のカリャーナラーマン』 (1984/原題:Japanil Kalyanaraman)だけですが、そのほかマラヤーラム語映画でも、モーハンラールの出演作が1983年に日本ロケを敢行しています。このマラヤーラム語映画、もし題名をご存じの方がいらしたら教えて下さいね。
『日本のカリャーナラーマン』(上写真)はカマラハーサンの主演作。こちらの映像では、千鳥ヶ淵のインド大使館前でロケが行われています。ちょうど桜が満開の頃のロケで、日本のイメージにバッチリ合致。また、YouTubeで全編を見ることもできます。一部香港ロケもまじえながら(アクションシーンはなぜか香港ロケ)、日本の各地を登場させてお話が展開していきます。
ほかにも、日本ロケをしたインド映画がありそうな気がしますね~。求む、情報!
<追伸>
明日新潟の講座を聴きに来て下さる方がいらっしゃいましたら、終了後「ブログ見てます」とお声をお掛け下さいませ。ささやかな(ホントにささやかな)プレゼントがご用意してあります。福岡のリベンジを新潟で、のcinetamaです...。
やっと、かのマラヤーラム語映画のタイトルがわかりました。それにしてもこの掲示板、皆さんお詳しいですねー。
中で取り上げられている日本映画『誓ひの港』のセリフには、一部ヒンディー語も使われていて、フィルム・センターの上映で見た時には感心したものです。
それから、今回いろいろ捜索していて見つけたのですが、モーハンラール主演で『Nair-san』という映画も企画されていたようです。もちろん、ナイル・レストランを開いたあのナイルさんが主人公で、共演はジャッキー・チェン(!)というすごい企画だったみたいです。多分、企画倒れに終わってしまったのでしょうね。
この掲示板を参考にして、映画による日印交流史をいつかまとめてみたいものです。次良丸さん、おやりになりませんか?
センター>での日本ロケに関する継続的調査研究によれば「Iniyenkilum」だそうです。
インド映画の中の日本/日本人
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/456/1017762723/l50
インド映画の中の日本/日本人~第二章~
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/456/1122559263/l50
Periploさんのブログでも過去に紹介されていますね。
http://periplo.mond.jp/cgi/mt/archive1/2006/08/index.html