アジア映画巡礼

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中国映画2013興行収入トップ10

2014-01-07 | 香港映画+中国映画

韓国映画に続いて、中国での自国映画興収トップ10をお伝えします。ネタ元は、この記事この記事です。

 

 

第1位 『チャイニーズ・オデッセイ・Part3・降魔伝奇[西游・降魔篇]』 124,603万元 予告編
 監督:周星馳(チャウ・シンチー)、郭子健(デレク・クォック)
 主演:文章(ウェン・チャン)、舒淇(スー・チー)
 ※「西遊記」のエピソード・ゼロみたいなお話で、三蔵法師の若き日を描きます。ウェン・チャン扮する三蔵が、巨大な人食い魚と戦ったり、降魔師のスー・チーと出会ったりと、ちょっとツイ・ハーク色の入ったチャウ・シンチー作品です。ネット検索すると上記の邦題が出てきたのですが、どこかで上映されたのでしょうか....。

 

 

第2位 『So Young[致我[イ門]终将逝去的青春]』 71,895万元 予告編
 監督:趙薇(ヴィッキー・チャオ)
 主演:趙又廷(マーク・チャオ)、韓庚(ハン・ゴン)、楊子姍(ヤン・ズーシャン)、江疏影(ジャン・シューイン)
 ※2013年の東京国際映画祭で上映された作品。大スター、ヴィッキー・チャオの初監督作として、大いに話題になりました。中国映画現代劇で最近流行している、大学&その後の青春ものです。

 

第3位 『狄仁杰之神都龍王』 60,100万元 予告編
 監督:徐克(ツイ・ハーク)
 主演:趙又廷(マーク・チャオ)、馮紹峰(ウィリアム・フォン)、劉嘉玲(カリーナ・ラウ/特別出演)
 ※アンディ・ラウ主演だった前作から若返り、21歳のディー判事が活躍するお話になっています。現在公開中の『項羽と劉邦』にも出演しているウィリアム・フォンも出演。陳坤(チェン・クン)もゲスト出演しているらしいです....。

 

第4位 『私人訂制』 58,200万元(現在上映中) 予告編
 監督:馮小剛(フォン・シャオカン)
 主演:葛優(グオ・ヨウ)、白百何(バイ・バイホー)、李小[王路](リー・シャオルー)
 ※フォン・シャオカン監督のお正月映画、ただし西暦正月の、といった趣の作品。ブログ「マダム・チャンの日記」に詳しいご紹介がありますので、こちらをどうぞ。

 

第5位 『アメリカン・ドリーム・イン・チャイナ[中国合伙人]』 53,928万元 予告編
 監督:陳可辛(ピーター・チャン)
 主演:黄暁明(ホァン・シャオミン)、[登+おおざと]超(ダン・チャオ)、[イ冬]大為(トン・ダーウェイ)
 ※2013東京・中国映画週間で上映。その後の一般公開が聞こえてきませんが、映画祭で見逃した身としては「公開熱烈希望中」です。3人の大学同級生が、英語学校を媒介に成功への夢を見る物語で、ピーター・チャン監督がインド映画『きっと、うまくいく』からインスピレーションを得たと言われています。

 

 

第6位 『北京ロマンinシアトル[北京遇上西雅图]』 51,966万元 予告編
 監督:薛暁路(シュエ・シャオルー)
 主演:湯唯(タン・ウエイ)、呉秀波(ウー・ショウポー)、海清(ハイ・チン)
 ※これも、2013東京・中国映画週間で上映。出産のためシアトルにやって来た傍若無人な中国人女性をタン・ウエイが演じ、『ラスト・コーション』とは違う活きのいい小姐姿を見せてくれます。

 

第7位 『小時代』 48,850万元 予告編
 監督:郭敬明(クオ・ジンミン)
 主演:楊冪(ヤン・ミー)、郭采潔(アンバー・クオ)、柯震東(クー・チェンドン)、鳳小岳(リディアン・ボーン)
 ※原作者でもあるイケメン青年作家クオ・ジンミンが監督も手がけた作品。若手の美男美女俳優をずらりと揃え、ヤン・ミーら仲良し4人組の恋と仕事を描きます。

 

 

第8位 『警察故事2013』 34,000万元(上映中) 予告編
 監督:丁晟(ディン・シェン)
 主演:成龍(ジャッキー・チェン)、劉[火華](リウ・イエ)、景甜(ジン・チェン)
 ※『ラスト・ソルジャー』のディン・シェン監督が、今度はジャッキーと組んで現代劇に。大陸を舞台にした「ポリス・ストーリー」だそうです。(そう言えば、『ポリス・ストーリー』第1作の自動車によるスラムなぎ倒しアクションが、『ドゥーム3』でパクられていた...)

 

第9位 『風暴』 30,600万元 予告編
 監督:袁錦麟(アラン・ユン)
 主演:劉徳華(アンディ・ラウ)、林家棟(ラム・ガートン)、胡軍(フー・ジュン)
 ※フー・ジュンを頭とする強盗犯一味を追う警察官アンディ。ところが、なかなか証拠が握れない。前科者の中学同級生ラム・ガートンと30年ぶりに再会したアンディは、彼から持ちかけられた「自分を潜入捜査官に」という提案に乗るが....、というようなストーリーらしいです。

 

 

第10位 『ゴールデン・スパイ[天機・富春山居图]』 30,000万元 予告編
 監督:孫健君(スン・ジェンジュン)
 主演:劉徳華(アンディ・ラウ)、張静初(チャン・ジンチュー)、林志玲(リン・チーリン)、[イ冬]大為(トン・ダーウェイ)
 ※アンディが007ばりのスパイに。伝統的水墨画「富春山居図」を巡って、中国、台湾、東京、ドバイを舞台にスパイ合戦が繰り広げられる、というストーリーらしいのですが、2013年末に公開されたものの、評判はいまいち....。

2013年の中国映画興行収入総額は216億人民元に達し、60本の映画が億越えを記録したそうです。洋画も含めたトップ10では、ハリウッド映画3本が10位に食い込んでいますが、2位『アイアンマン3』、4位『パシフック・リム』、10位『ゼロ・グラビティ』という結果で、圧倒的に中国映画の勝ち、という2013年でした。

 

とこの記事を書いていると、香港のショウ・ブラザーズ&TVBのボスである六叔こと邵逸夫(ランラン・ショウ)氏が亡くなったというニュースが。107歳でした。一時期その足跡を追いかけ、関心を寄せた方なので(上の写真は、当時シンガポールのショウ・ブラザーズ社からいただいた写真に黒枠を付けたもの)、謹んでご冥福をお祈りします。慈善事業や各機関への寄付も絶え間なく行っていた人で、「邵逸夫楼」と名付けられた建物は全世界に3万棟あるとか。ご長命でしたが、それにふさわしいお仕事も十二分になさった、まさに「長者」でした。


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3 コメント

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とても参考になりました。 (straycats)
2015-03-24 23:03:43
はじめまして

伝奇ロマン系映画の中国及び香港映画に、はまっています。
Yahoo!のGYAOで「王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件」を見て、こういった映画系が好きなので、色々検索したら、こちらのブログを見つけました。
まさか、王朝の陰謀の2作目があったなんて。。
感動しました。
こちらを見なければ、わかりませんでした。
なかなか、昨今の世の中の状況的に中国及び香港映画って情報が伝わらないので、本当に困っていました。
明日早速借りてこようと思っています。
これからもぜひ、情報を発信していただければ幸いです。
2014年度の中国及び香港映画のランキングを知りたいです。
またコメントします。
よろしくお願いします。
返信する
straycats様 (cinetama)
2015-03-25 09:40:59
初めてのコメント、ありがとうございました。

「伝奇ロマン系の中国・香港映画」がお好きだなんて、素晴らしいですね。お探しになると、いろいろ出てくると思います。
金庸の小説などもお好きですか?

2014年の香港映画ランキングは1月11日の記事にしています。中国映画も....あれ、今年は忘れたみたいですね、すみません。

インド映画の記事が多いですが、中国語圏映画も忘れず紹介していきますので、またご訪問下さいね。
返信する
管理人さん、こんばんわ (straycats)
2015-03-26 19:41:09
お返事ありがとうございます。

伝奇ロマン系の中国・香港映画がなぜ子供のころから好きでした(笑)
きっかけは、チャイニーズ・ゴースト・ストーリーでした。
早速、本日、借りてきました(笑)
ライズ・オブ・シードラゴン
フライング・ギロチン
曹操暗殺・三国志外伝
楊家将・烈士七兄弟の伝説
項羽と劉邦/White Vengeance
を借りました。

金庸の小説はわからないのですが、どのようなものでしょうか?
また、それは映画化されていますか?

香港映画のランキング1月11日の記事読まさせていただきました。
できれば、中国映画のランキングも綴ってもらえると幸いです。

管理人さんは、インド映画がお好きなんですね。
自分の母親もインド映画観に行ってました。
なかなか自分の周りでは映画好きがいないため、話ができず寂しい限りです。
ちょくちょくこちらによらさせていただきます
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