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しーさるの鉄日記

和歌山改修駅巡り

名門大洋フェリーは8時半に大阪南港に到着、5分後にはフェリーから降りることができた。フェリーターミナル発8時47分のニュートラムに乗ってコスモスクエア着8時58分、コスモスクエア発9時02分の大阪メトロ中央線には、来春引退予定の20系が充当されていた。シートや田の字窓は、比較的古い地下鉄車両独特で、こういうのももう見納めになるのかと。

弁天町で18きっぷに日付を入れてもらい、9時16分の関空快速で阪和線に直通、鳳で『はるか』に抜かれながら40分乗車、東岸和田には9時56分に到着した。東岸和田駅は2008年に駅巡りをしたが、その翌年から高架化工事に着手、高架化は2017年に完成したものの、訪れる機会はなかった。下りホーム下の待合スペースはだんじりをイメージしたもので、ベンチはだんじりを引っ張る曳き綱のように見える。トイレ前の衝立も法被の形をしており、腰の部分には町の名前が彫り込んである。狭く、白線すらなかった駅前広場は、高架化に合わせて駅周辺とともに再開発され、15台分のタクシースペースを囲むロータリーと複合ビルが建てられた。高架化とともに新設された西口を出たら目の前はビジネスホテル、少し外れたところに駅前広場とロータリーがある。この辺は高架化前は駐車場だった。高架化に伴い、ホーム下にヴィドフランス、ココカラファインなどが入居するようになった。

東岸和田発10時12分の紀州路快速に乗車、日根野で前の関空快速を切り離し、さらに南下する。和泉鳥取着10時35分、2017年に和歌山方面専用の東口が設置されたため寄ることにした。以前は下りホーム上屋と階段上屋がつながっていたが、改良工事でつながるように、エレベーターと通路も設置された。下りホームから西側駅舎へのガード下の改札内通路は、東口改札を新設したことで改札外の歩道へ、歩行者は狭い車道を歩くことなくガード下を通れるようになった。大阪方面専用となった西口も駅前広場や改札内エレベーターが整備された。東口改札は無人なので、18きっぷで通るときには遠隔改札も券面を見せて、インターホンの応答を少し待つことになる。

和泉鳥取発10時49分、3分だけ乗って次の山中渓で下車する。山中渓は2022年のGWに木目調の外装をもつ駅舎に建て替えられた。駅舎の天井は高く、スリットを多用することで採光性をよくしている。新しい駅舎の中にはトイレも設置されたので、下りホームに隣接していたトイレは撤去された。跨線橋も建て替えられ、駅舎側はホームに対して垂直に降りるものから、平行に降りるものになった。山中渓発11時10分の列車に乗って、和w加山には11時27分に着いた。

和歌山発11時55分の和歌山線で東へ向かい、2つ目の布施屋(ほしや)に12時05分に下車した。布施屋は、南側和歌山方面ホームで簡素なガラス張りの待合室駅舎が2020年6月に供用開始、その横にあった旧駅舎は取り壊された。待合室駅舎の中には簡素な券売機とベンチが4脚ある。近くを熊野古道を通っているが、入り組んだ民家の間にあるのでわかりにくい。

布施屋発12時24分の列車に乗車、一駅5分だけ折り返し、和歌山の隣の田井ノ瀬で下車する。田井ノ瀬は北側王寺方面しか出口がなかったが、2021年7月に南口が新設された。9段の階段出口の横にトタンで囲まれた待合室があるが、正面からは吹きさらしになっている。その中に4人かけベンチ一脚と、ICOCAチャージ可能なタッチパネル式券売機があった。南口新設に伴い、跨線橋は撤去、北口は王寺方面専用、南口は和歌山方面専用と分離された。列車を待っていたら夕立のように雨が10分だけ降った。

田井ノ瀬発13時00分の列車に乗車、途中の岩出もバリアフリー対応の改修をしたが、出口が新設となったわけではないので、寄らなかった。20分ほど乗って打田には13時20分に到着した。2012年に打田駅で駅降りした、南口は階段、スロープがあり、ホーム側は小さい券売機をトタンの小さい上屋と壁が囲む感じだった。2019年に前面がガラス張りの待合室を整備、布施屋駅と同じタイプの券売機を設置した。それに伴い和歌山寄りにあった駅構内の跨線橋は撤去した。ただし、王寺寄りの駅の外にある跨線橋は残っているので、南北の行き来は困らない。南側には公立那賀病院や、岩出バイパス沿いにドンキなどの商店があるため、ここ最近で利用客が増えてきたと思われる。

打田発14時20分の列車に一時間近く乗車、和歌山県から奈良県に入って一駅目の大和二見に15時18分に到着した。大和二見は五条市内のせいか、客の半分以上が降りた。大和二見は2019年にこげ茶の外壁の待合室駅舎を整備した。民家のような旧駅舎に比べて半分くらいのサイブになった感じがする。ただ、駅入り口の上屋は延びて、駐輪場の役割を果たしている。

大和二見発15時38分の列車に乗車、一駅だけ乗って和歌山県の隅田(すだ)駅に戻る。隅田駅は。2022年9月、旧駅舎の和歌山寄りに小さなコンクリート造りの駅舎を新設した。旧駅舎は地元の中学生の漫画調イラストが描いてある個性的なものだったが、新しい待合室駅舎は逆に無機質なものになってしまった。和歌山寄りには踏切ゲート、発泡スチロール製で手で開ければ1秒後に自動的に閉まる簡易踏切だ。列車が近づくと動かなくなる機能はないので、列車の往来を確認したから往復した。

隅田発16時13分の列車に8分乗車して、終点の五条着16時21分、乗り換え時間10分の間に駅周辺を軽く散策した。五条発16時31分の列車で、御所には16時56分に到着した。御所は、2018年に出口が西側にICカード専用改札を新設した。物置に出口、入口をつけて、中に簡易ICOCA改札機をつけたものになっている。中には近鉄御所駅への案内地図、既存の東口より近く、2分も歩けば近鉄の駅前の信号に到着する。東口の前からあった駅舎も2020年にまちかど案内所を設置するなどの改修工事をしており、寄ればよかったなと思った。

御所発17時41分、高田で桜井線に5分で乗り継ぎ、奈良には 18時34分に着いた。アプリで調べて、王寺から大和路線に乗り継ぐルートが出てくると思っていただけに、桜井線ルートは意外だった。近鉄ルートでも橿原神宮前に出ることを勧められるから、それに近いルートなんだけど。

奈良では奈良線快速へホーム別の3分乗り換え、宇治までは最後尾の車両を貸し切ってしまった。みやこ路快速ではないので、JR小倉や新田にも停車する。大きな交換待ちはないものの、単線区間でポイント通過のために40キロか60キロまで速度を下げる。それ以外のところでは100キロ以上出すこともあるけど。

京都着19時25分、35分の『のぞみ』にも乗れたが、東京駅での上野東京ライン(常磐線)への接続時間が短い46分の『のぞみ』を予約して、京都でお土産を買うことにした。

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