JR東日本の2022年3月12日ダイヤ改正、東北新幹線では、以下のはやぶさ、こまちが定期列車から臨時列車に格下げとなった。なお、◎は去年11月から年末年始を除いて運休になっていた。
●下り(時刻は東京発)
◎7時08分 新青森行(八戸通過)
◎8時40分 新青森、秋田行(八戸停車)【毎日運転】
●上り
盛岡発7時28分、8時11分(仙台まで各停)
◎盛岡発7時38分(上野通過、こまちは定期運転)
◎新青森発8時29分(八戸停車)
◎新青森発13時16分(八戸停車)【毎日運転】
仙台発15時57分
新青森発16時17分(八戸停車)
◎秋田発16時34分(はやぶさは定期運転)
また、14時28分の新函館北斗行も臨時格下げのうえ、新青森行に短縮変更、代わりに14時20分の新青森行を新函館北斗行に変更する。同様に15時28分の新函館北斗行も臨時格下げのうえ、仙台行に短縮変更、代わりに15時20分の新青森行を新函館北斗行に延長する。仙台~盛岡間ノンストップはやぶさは、新青森発着の速達タイプ下り4本、上り3本を臨時に格下げした。ただし、1往復は毎日運転となるので、実質下り3本、上り2本だ。
東京発7時08分は2021年11月まで毎日運転していたが、今改正では土曜日を中心の運転となり、平日、日曜の運転は激減した。仙台へは8分後に、盛岡、新青森へは24分後にはやぶさがあるが1時間開くことになる。また、盛岡で花輪線に7分で接続していたから、7時08分の運転がない日は、6時32分のはやぶさからでないと花輪線に乗り継げない。東京発8時40分のはやぶさ、こまちは、毎日運転の臨時列車で、11月運休から復活という形になる。7時代後半からのはやぶさの運転間隔が20分台になるのは維持された状況だ。
東京発14時28分は、コロナ禍の2020年春改正で新設となったはやぶさだが、わずか2年で臨時列車に、運転頻度も少なく直近で12月29日のみとなっている。15時28分発も、2020年春改正以前の15時44分の金日など運転の仙台行に、14時20分発と15時20分発も2020年春改正で新函館北斗行から新青森行になっていたのを元に戻す。本数が少ない東北新幹線で8分続行というのは疑問だったから、それがなくなったは良かったのではないかと。時刻が元に戻ったことで、15時20分、16時20分のはやぶさとの間隔が平準化、仙台では小牛田行に5分で接続するようになる。なお、東京発16時28分のはやぶさは、2021年改正で臨時になっており、直近でも年末3日間しか運転されていない。
盛岡発7時38分のはやぶさは金土などの運転に、日曜から木曜まではE6こまち単独での運転となる。E6単独で盛岡以南を走行するだけでなく、それが上野を通過する光景は珍しい。前後は7時11分、8時02分と20分台の間隔だが、輸送力の少ないE6で大丈夫なのかという感じはある。
新青森発8時29分は、運転頻度が少なく、直近で1/2、3、21、28のみの運転となった。8分後に定期はやぶさがあるが、盛岡まで各駅に停車するので、東京着は20分遅い12時04分となる。新青森発13時16分は毎日運転の臨時はやぶさなので、この時間帯は12時39分、13時16分、13時52分と40分足らずの運転間隔となる。新青森発16時17分のはやぶさは、2020年11月からの運休対象とはならなかったが、今回の改正では金日などの運転の臨時となった。その設定がなければ、15時52分から16時38分まで開くことになる。
仙台発15時57分は、金土日の運転が基本となるが、1/12~24までのように連続して運転されるケースもある。なお、14時57分が先述した毎日運転の臨時、16時57分が日曜運転、17時57分が日金運転となっており、日曜において14時台以降の仙台発は31分頃の定期、57分の臨時でほぼ30分間隔となる。
はやぶさは、臨時格下げのほかに仙台以北各駅停車の見直しが行われることになった。
東京発16時56分の盛岡行はやぶさは廃止に、このはやぶさが停車していた仙台~盛岡間の各駅は東京発16時12分のやまびこを仙台行から盛岡行に延長してフォローする。このやまびこは白石蔵王以外は停車するタイプなので、40分以上も所要時間が増える。8分後の東京発16時20分のはやぶさに乗れば、仙台21分接続で始発やまびこに乗り継げて、仙台~盛岡間の各駅は13分か16分到着が早くなるが、始発やまびこは平日のみ運転だ。東京から仙台以北各駅へは、15時36分、16時12分、17時56分と運転間隔が偏ることになった。16時36分のやまびこを盛岡行に変更すれば、所要時間増を20分に抑えられるだけでなく、1時間44分のタイムラグをなくすことができる
東京発18時56分の盛岡行はやぶさも廃止になるので、東京発18時28分のやまびこを仙台止だったのを盛岡行に変更、仙台~盛岡間各駅は28分の所要時間増になる。充当車両はE2だったのをE5に変更する。改正後のやまびこは改正前のはやぶさにスジを合わせるために仙台で7分も停車する。これを繰り上げても良さそうだが、後続はやぶさから盛岡まで逃げ切れずに、北上での待避時間が長くなるだけだ。
仙台以北各駅はやぶさで残ったのは、17時56分と19時40分の2本だけになった。はやぶさの削減で、仙台以北各駅への速達性が失われるだけでなく、仙台への速達列車も半減することになる。データイムより増やす東海道新幹線と差が広がる。仙台の都市規模を考慮すれば、金日だけでもはやぶさを毎時2本残してほしかったところだ。
盛岡発7時28分のはやぶさが廃止になるため、仙台発9時00分の各駅停車やまびこを盛岡発7時27分に延長変更する。つまり、盛岡から東京まで各駅に停車となるやまびこが設定されることになる。東北新幹線は、仙台以南主要駅停車の盛岡行やまびこ、各駅停車で仙台止『あおば』から歴史が始まっているせいか、仙台以南で主要駅以外に停車するやまびこは仙台止のみで、盛岡行やまびこが小山、那須塩原、新白河に停車することはなかった。ただ、ここ最近は2020年の幻の暫定ダイヤ、そして2022年の地震の後の仮ダイヤで、その規則が崩れていたけど、今回の改正で盛岡から東京まで各駅停車というパターンの列車が定期で設定されることになった。このような盛岡から東京までの各駅停車やまびこは、盛岡発7時27分のほかに盛岡発19時40分が設定される。こちらは仙台始発の各駅停車が延長されたわけでなく、郡山始発の各駅停車を吸収する形で設定された。新白河、那須塩原、小山に停車するだけでなく、郡山での時間調整での7分停車、那須塩原でのはやぶさ待避による4分停車、宇都宮での3分停車が加わり、大宮から先は24分繰り下げとなる。東京着は23時20分となり、外房線や内房線の最終には間に合わなくなる。
ただ、仙台で16分も停車するので、別列車という感じがする。その16分の停車の間にはやぶさと追い抜き接続をとる形となる。このはやぶさは、北上、一ノ関、古川にも停車するので、その3駅の利用客は最初からこれに乗ればいいのだし、新花巻、水沢江刺、くりこま高原利用客も仙台で乗り換えればいい。ただし、東京着は10時16分から10時32分と16分も繰り下げとなる。
なお、仙台発9時00分のやまびこは白石蔵王停車となったため、福島以南で4分繰り下げ、宇都宮待避を新白河待避に変更している。ただし、大宮から先の時刻は改正前と変わらない。
盛岡発8時11分のはやぶさも廃止となったため、仙台発9時25分のやまびこを盛岡まで延長させている。先述の北上、一ノ関、古川停車はやぶさが20分くらい前を走っているから利用率が良くなかったのだろう。やまびこになることで東京着は10時56分から11時24分に28分繰り下げとなるが、11分待ってはやぶさに乗り換えれば11時04分と改正前と変わらない。また、20分前のはやぶさに乗れば、10時32分に東京駅に着くことができる。
はやぶさの仙台発を見ると、改正前は8時45分、57分、9時22分、31分となっていたのが、8時57分、9時31分だけになる。はやぶさが10分に満たない間隔で走るのは、少し過剰で、30分くらいの間隔で十分なのかと感じる。仙台まで各駅のはやぶさで残るのは、盛岡発6時10分と9時06分の2本だけに、6時10分は仙台場面で近い時間帯にはやぶさの設定がないからいいが、9時06分は仙台場面で9分後にはやぶさがあるから怪しい感じがする。
仙台以北はやぶさのやまびこ化は仕方がないとしても、はやぶさが大宮~仙台間66分に対し、やまびこは96分前後と30分ほど増加するのはかかり過ぎだと思う。新幹線の場合1駅停車で4分、宇都宮、郡山、福島の3駅停車で12分、それに待避や白石蔵王停車が加わっても15分だ。やまびこが時間がかかり過ぎているため、盛岡までの所要時間が古川までの所要時間より短く、新青森までの所要時間が新花巻より短いという事態になっている。つばさと連結しないはやぶさをE5で統一してほしいところだ。
E2が東北新幹線が撤退する時期は明確にされていないが、福島駅の山形新幹線アプローチ線が供用開始となる2026年度末には、2010年、2011年製造の6編成以外は廃車になると思われる。最低、盛岡行やまびことE8つばさ連結やまびこをE5で統一すれば、仙台以南でのはやぶさとの所要時間差は20分以下となる。さらに、アプローチ線でダイヤの自由度が向上することで、定期はやぶさがやまびこを追い抜くことがなくなれば、大宮以南から仙台間の有効本数が毎時3本となるのでは。東海道、山陽新幹線の東京対広島以西の有効列車が、90年代半ばの毎時1本の『のぞみ』から今では毎時3本になったように。ただ、2030年前後にE5の置き換え用のE9?が最高速度360キロで走るようになれば、E5やまびことの所要時間差は拡大する。
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