●『やくも』3往復を金土日を中心に運転する。また、総社駅において13時台に上り『やくも』を新規に停車させ、14時台の上り『やくも』を通過とする。
●最終『マリンライナー』1往復の運転を取り止める。
●『サンライナー』7.5往復全ての運転を取り止める。
JR西日本の2022年春のダイヤ改正、岡山地区の特急、快速を見てみる。
●やくも
『やくも』については、3往復を金土日を中心に運転する臨時列車に格下げする。(岡山発13時05分、15時05分、21時20分、出雲市発9時34分、11時34分、17時18分)この3往復は、2021年2月から運休となっていたが、同年12月10日からは他列車とともに毎日運転となっていた。ところが、今回の改正でこの3往復だけ金土日運転の臨時となり、月~木は繁忙期以外運休することになった。臨時3往復の運転がない平日午前上り、午後下りの『やくも』は2時間毎の運転となる。381系は6両3編成、4両8編成、増結用2両×6編成の62両あるが、代替の273系は4両×11編成となる。増結を除いた編成数は変わらないが、3往復が定期に戻るのは微妙なところだ。むしろ、6両がなくなったため、お盆や正月に臨時を1往復ぐらい設定してほしいところだ。
最終の下り『やくも』は、改正前は岡山発21時40分だったのが、臨時列車である『やくも29号』の運転日でも岡山発21時20分、その運転がない日だと岡山発20時05分と大きく繰り上がる。ちなみにバスは岡山発18時30分が最終となっている。新大阪からの新幹線乗り継ぎだと、改正前は新大阪発20時38分だったのが、臨時の運転のある日は15分繰り上げの20時23分、それがなければ新大阪発19時06分が米子方面への最終となる。なお、空路は出雲市への最終が伊丹発18時10分となっている。新車導入時は最終が見直されるか気になるところだ。なお、臨時の最終『やくも』は時刻を繰り上げることで豪渓で普通を追い抜くようになり、備中高梁で普通に11分接続、木野山以北への帰宅の利便性を向上させている。
総社停車の出雲市発11時34分が月~木を中心に運休になったため、代わりに一本前を総社に13時18分に停車させる。データイムに総社に停車する上り『やくも』はこの1本だけだ。また、岡山発14時05分、16時05分を生山に、出雲市発8時31分、10時31分、12時34分、14時33分、16時30分を根雨に、出雲市発10時31分、12時34分を宍道に停車させる。つまり、2001年の減便時に行っていた臨時停車を定期的にすることになり、生山、根雨の両方に停車する『やくも』も下り2本、上り5本設定される。
逆に出雲市発13時31分、15時30分は根雨を通過し、米子から新見まではノンストップとする。また、臨時3往復も根雨、生山通過とし、伯耆大山停車の夜下り2本以外は米子から新見まではノンストップとする。米子から新見まではノンストップの『やくも』が設定されるのは、2006年の『スーパーやくも』の廃止以来17年ぶりのことになる。
●マリンライナー
岡山発24時12分を廃止、23時42分発を23時43分発に繰り下げ、宇野線、高松方面への最終とする。それに伴い、植松、木見、上の町を新規に停車させる。その代わり、国分、鬼無は通過とし、坂出から高松までの停車駅を鴨川と端岡に絞る。児島着は6分、坂出着は5分、高松着は4分繰り下げとなる。通過となる国分、鬼無への最終は岡山発23時12分となり30分繰り上がる。
最終マリンライナーに接続する『のぞみ』は、東京発20時33分、新大阪発23時02分だったのが、東京発20時21分、新大阪発22時47分に繰り上げとなる。この『のぞみ』は元々東京発20時09分を繰り下げたため、岡山での接続時間を短縮して、『マリンライナー』最終繰り上げが30分にかかわらず、繰り上げは10分程度となっている。羽田から高松への最終の飛行機が20時15分であることを考えると、あまり繰り上げはできない。
高松発のマリンライナーについても、高松発23時29分の岡山行を廃止に、『マリンライナー』の岡山行最終を高松発22時27分と60分以上繰り上げる。こちらも鬼無、国分は通過として、坂出まで端岡、鴨川のみの停車とする。最終『マリンライナー』が停車していた鬼無、国分からは高松発22時08分から乗り継ぐ形となるが、岡山へは80分近い繰り上げとなる。『マリンライナー』の最終が1時間繰り上げとなるため、最終『いしづち』どころが、最終『あしずり』に乗っても、その日のうちに本州に戻れない。
●サンライナー
長年の間、岡山の都市間需要に応えてきた快速『サンライナー』だが、117系より一足早く撤退することになった。
山陽本線の岡山都市間快速は、1972年の新幹線岡山延伸時に余剰となった急行型車両などを運用して岡山~三原間に5往復新設、1975年の新幹線博多延伸時は急行格下げ分を含めて毎時1本となり、一部は呉線へ快速として乗り入れた。1984年に岡山都市間快速は廃止となったが、5年後の1989年には115系運用の『サンライナー』として毎時1本運転されることになった。1992年には新快速の221系の玉突きで余剰となった117系を投入、30分ヘッド体制が長く続いた。1999年にはワンマン化、今では珍しくなった都市型ワンマンの先駆的存在となった。
ところが、データイムの運転は2009年に取りやめに、しばらくは土日も含めて朝夕の運転だったが、2019年改正で夕方のみに、2021年改正では土休日の本数を大きく減らした。改正前は岡山発15時32分から19時09分の8本、福山発17時01分から20時24分の7本が、29~42分の間隔で残され、帰宅需要に応えていたが、今回の改正ではすべてが廃止される。
『サンライナー』が減らされた部分は純減となっており、格下げはされてない。岡山発15時45分の糸崎行が15時55分に繰り下げになった以外は、普通列車の時刻を変えてない。そのため、17時台は15高梁 18三原と続いた後、23分開いて、41三原、44新見と偏ることになる。増結しなければ、大幅に混雑すると思われる。なお、2023年7月22日、つまり明日から運転開始となる227系「Urara」には、『サンライナー』の幕があるため、復活することもあるかもしれない。
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