『北斗』『すずらん』については、室蘭、函館方面の一部列車の時刻を10分以上繰り下げる。札幌発を見ると、『北斗』は8時32分だったのが8時43分に、9時28分だったのが9時38分に、10時42分だったのが10時57分に、『すずらん』は11時21分だったのが11時32分に繰り下がる。午前以外の時間帯も16時38分の『北斗』が16時51分に繰り下がる。その影響で、先行する千歳線の普通の時刻を一部変更している。また、『すずらん』の時刻繰り下げで、札幌着11時19分の『オホーツク』から接続するようになり、旭川から苫小牧方面への利便性が向上する。
『北斗』の時刻繰り上げで、午前中の3本は新函館北斗での『はやぶさ』への接続時間が41分→29分、33分→20分、36分→22分に短縮される。このことで、北海道と本州の間は10分以上短縮される。短縮されたといっても20分以上と、よその在来線と新幹線の接続時間に比べれば長い。接続する『北斗』が3時間半という長時間の走行のため、遅れるリスクが比較的高いからだ。接続しなかったら、次の『はやぶさ』まで1時間以上待つし、全席指定で面倒なことになるから、ある程度の余裕は必要ということか。お土産やもあることだし。
短縮時間は10分以上だけど、5時間、つまり300分を超えるとこの短縮は些細なものかと。所要時間比で見ると3%程度だからね。5時間というと、札幌からだと本州全てが該当ということになる。効果として大きいのはせいぜい室蘭から盛岡かなと。室蘭から仙台だと空路4時間に対し、鉄路5時間で勝負にならないし。
午後時間帯については、札幌発16時38分の『北斗』を16時51分に繰り下げる。このことで、新函館北斗での盛岡行最終『はやて』への接続時間を32分から20分に短縮、札幌から盛岡まで6時間10分かかっていたのを5時間57分と13分短縮する。空路だと3時間半くらいだが、花巻空港便に乗るには札幌を14時23分に出なければならない。仙台空港を経由したら、札幌発18時49分になるうえ、5時間を切って空路が優位だが、飛行機と『はやぶさ』を乗り継ぐ形となるので、『北斗』と『はやぶさ』を乗り継ぐより高くつく。それ以外では、『北斗』のスジは変更なしで、新函館北斗での30分前後の接続時間はそのままだ。これが解消となるには、新幹線の札幌延伸を待たなければならないが、最近になって、工期が当初予定の2030年度から見通しのつかない状態になっている。長万部まで部分開業しても30分程度しか短縮できないからな。
上り『北斗』は4本時刻を繰り下げたが、下りは函館発13時53分の『北斗』を13時31分に繰り上げ、新函館北斗での『はやぶさ』からの接続時間を39分から17分に短縮している。短縮時間は22分と上りよりは大きい。ただし、大沼公園から森までの所要時間が17分だったのが23分になってしまったため、本州方面からの短縮時間は17分となっている。札幌着は17時47分だったのが17時30分に繰り上げ変更に、函館発14時13分の2008年頃と変わらなくなる。運転時刻が大きく繰り上がるものの、旭川方面への接続は、札幌に着いたら目の前で最終『オホーツク』が発車する状況なので、18時00分発で変更はない。小樽方面への接続はすぐ後に『エアポート』が追ってきて、札幌での長時間停車で11分接続となるので、改正前のニセコライナー2分接続よりは改善された。
『おおぞら』はキハ283系で運用されてきた3往復を置き換えて、キハ261系で統一することになった。1997年改正でキハ283系が『おおぞら』に投入されて25年で撤退することに、『とかち』からは2013年に撤退したことを考えると、『おおぞら』での運用は長く続いた印象だ。『おおぞら』は通常は5両での運転だが、閑散期の平日(年間60日程度)は自由席を1両なくし、4両で運転するようになる。この場合『とかち』と共通しての運用が可能になる。逆に言えば『とかち』が5両で運用されるケースも発生するのではないかと。
札幌発17時29分の『おおぞら9号』については、17時25分に繰り上げることに、このことで札幌着17時25分の『カムイ』からの乗り換えはできなくなる。南千歳の時点で3分短縮、芽室~帯広間でも交換普通のH100系化の影響か2分短縮している。そして『おおぞら9号』は浦幌に停車するように、代わりに2時間後の『おおぞら11号』が浦幌を通過することになった。このことで札幌から浦幌への最終は、19時39分の『おおぞら』だったのが18時40分の『とかち』から普通への乗り継ぎになり1時間繰り上げ、浦幌から帯広への最終は2時間繰り上げとなる。
夜間の定期の『ライラック』1往復、土日運転の『カムイ』2往復は臨時列車に格下げとなる。臨時『ライラック』は36日程度、臨時『カムイ』は35日程度と運転頻度は変わらないが、運転日は違ってくる。
GWは『カムイ』は毎日運転に対し、『ライラック』は前日と最終日、7月から10月までは『カムイ』はお盆期間のみ運転に対し、『ライラック』はお盆期間だけでなく3連休も前日と最終日のみ運転、12月から3月までは『カムイ』が年末年始や雪まつり期間の運転に対し、『ライラック』は年末年始のほか、金曜や3連休最終日の運転となる。そのため、改正前の土日のように両列車が運転されるのは、GWやお盆の前日と最終日、年末年始のみとなり、年間10数日程度となる。
旭川発を見ると『ライラック』運転の連休前は17時台が30分毎、『カムイ』運転の繁忙期は18時台が30分毎、両列車が運転すると、16時から19時まで30分毎の運転となる。一時期は『オホーツク』や『スーパー宗谷』を含めて、1時間当たり4本になっていた時間帯もあったが、今や1時間に2本の時間帯の方が珍しくなっている。ちなみに高速バスの方は15時まで40分毎、15時以降20分毎と高頻度だが、列車より1時間余計にかかる。
なお、臨時格下げとなった列車81号、82号とはならずに、定期列車と通しの号数が付く。但し列車番号は8000番台となる。
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