しーさるの鉄日記

JRグループ春改正(北海道)


JR北海道の2017年3月4日改正概要は以下の通り。

●札幌~旭川間特急に、『スーパー白鳥』で使用していた789系0番台をグリーン席込の6両で投入、愛称を『ライラック』として14往復設定する。残り10往復については、789系1000番台の『カムイ』として運転する。

●札幌発1530の旭川行特急、旭川発1030と1730の札幌行特急を新設、旭川発1530の札幌行特急を廃止する。その結果、『ライラック』『カムイ』は、札幌発830~1000、1400~1700、1800~2000と、旭川発830、900、1000~1100、1400~1500、1600~1900は30分毎、それ以外は朝を除いて60分毎となる。

●札幌~稚内間特急3往復のうち、午後と夜の稚内行2本と、朝と午後の札幌行2本を、札幌~旭川間で部分廃止し、旭川駅において『ライラック』に約10分でホーム上接続させる。札幌~稚内間特急は『スーパ宗谷』から『宗谷』に、旭川~稚内間特急の愛称は『サロベツ』とし、261系0代の4両に統一する。朝の列車については10~20分の繰り上げ、夜の列車については40分以上の繰下げを行い、目的地での滞在時間を約1時間拡大させる。

●札幌~網走間特急4往復のうち、データイム2往復を、札幌~旭川間で部分廃止し、旭川駅において『ライラック』に約10分でホーム上接続させる。旭川~網走間特急の愛称は『大雪』とし、183系の4両で運転する。朝の列車については20分以上繰り上げ、目的地での滞在時間を拡大させる。

●函館発1751の『北斗』に261系を投入して札幌までの所要時間を13分短縮させる。また、札幌発839の『北斗』にも261系を投入して所要時間を11分短縮させる。
●はやぶさ1号、5号の接続を受ける『はこだてライナー』の新函館北斗発を2分繰下げ、混雑時の乗り換えに余裕を持たせる。
●午前中の上り『とかち』の交換待ちを見直し、所要時間を4~9分短縮させる。

●札幌発2022のホームライナー手稲行を廃止する。
●札幌発2058の手稲行を小樽行に変更、代わりに札幌発2106の小樽行を手稲行に変更する。
●札幌発2212の手稲行を2分繰り上げ、ほしみ行に変更する。

●L特急の表記を特急に変更する。
●車内の飲み物自販機を撤去する。

●以下の10駅を廃止する。
美々駅(千歳線)、島ノ下駅、稲士別駅(根室線)、五十石駅(釧網線)、東山駅、姫川駅、桂川駅、北豊津駅、蕨岱駅(函館線)

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特急の旭川分断と廃駅については、だいぶ前から報道されていたJR北海道のダイヤ改正。JRが沿線自治体に相談している内容を報道しているからな。前回のような普通列車の見直しはされなかったが、駅は去年の8駅を上回る10駅が廃止となった。

札幌と旭川間の特急は、旭川発着が1往復増発されたものの、稚内・網走方面特急4往復が削減されたのでプラマイ3往復の削減となった、間引かれたのはデータイムが中心だし、『オホーツク』は『スーパーカムイ』の10分ぐらい後を走っているから、差支えないといえば差支えないのだな。『ライラック』は『カムイ』より定員が60人多いし。
JRで長距離特急が分断される例は、土讃線、予讃線、日豊線があったけど、北海道では初めて。これは接続する側のダイヤが乱れると厳しいのだな。お盆休みに『ソニック』に乗った時に時間した。『ライラック』の自由席は札幌寄、『サロベツ』の自由席は旭川寄だけど、『大雪』の自由席は遠軽寄なのか。指定席車両の停車位置を揃えるとしたら、自由席から自由席への移動は長くなりそうだ。
乗り換えの必要は出てきたけど、始発は繰上げ、終電は繰下げることに。特にサロベツ3号の稚内着は2347と、国鉄時代から続いていた22時台から1時間ほど遅くなった。現状だと稚内着はバスと変わらないからな。

これらの長距離特急の分断で、石北本線特急の1日の運用本数は4運用から3運用に、宗谷本線からもキハ183×2運用が撤退するので、キハ183は6運用から3運用に半減することになった。キハ183系0番台は32両残存で6運用こなしているから、その置き換えのキハ261は16両もあれば十分なのではないかと。そう考えると、789系0番台は785系だけでなく、キハ183も間接的に置き換えているのだな。785系は789系0番台の投入により、『スーパーカムイ』から撤退、2編成10両が2019年春まで『すずらん』に充当されるとのことだ。

789系0番台は1年のブランクを置いて、営業運転に復帰することに。既存の1000番台と、両数もドア位置も違うので、『ライラック』の愛称を復活させることになった。黄緑の車体で『ライラック』はピンとこないけど、6割近くが『ライラック』化するから、そのうち浸透するだろう。そういえば10年前までは、785系『スーパーホワイトアロー』と783系『ライラック』の2本立てだったのだな。789系0番台『ライラック』のヘッドマークの783系と同じものを使うのだろうか。キハ183の『大雪』とともに気になる所だ。

『北斗』は1往復が『スーパ北斗』化、およそ10分の時間短縮を図る。終点での到着時刻は、時間短縮分繰り上がるものの、一本早い『カムイ』や『はやぶさ』に接続するわけではない。乗り換えには余裕がでてくるけど。これでN183系が余剰になるから、それを『オホーツク』に充当する可能性もあり得る。

『すずらん』と『スーパーカムイ』を最後に、北海道からエル特急の呼称が消えることに。これで残ったエル特急は、名古屋を発着する『しなの』『ひだ』『しらさぎ』だけになった。最後までエル特急の呼称を残すのがJR東海になったのは意外。10年前の時刻表を見ると、列車名の欄にLマークがデカでかと載っているエル特急が多かったけど、時代は変わるものだな。急行マーク、寝台マークとともにレアなマークになっている。

今回の駅廃止は、道東や道南が中心で、宗谷本線や石北本線はなし。ほとんどは隣接して大きめな駅があるため、利用者が少ないようだ。10駅のうち3駅は森町に集中、特に東山と姫川は隣り合っているので、駒ケ岳駅~森駅の間13.0㎞に駅はなくなる。この駅間は熱郛駅~目名駅間の15.4kmに次いで函館本線で長い駅間だ。蕨岱駅の廃止で二股駅~黒松内駅までは11.4kmの駅間になるが、納内駅~伊納駅までの12.7kmには及ばない。姫川は交換駅だから鷲ノ巣駅のように信号場に戻るのだろうか。なお、蕨岱の廃止により、五十音順で最後になるJR駅は(京浜)東北線の蕨になる。

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