中秋の名月も過ぎて....
秋らしくなってきたこの頃。
より“ぐっすり”と眠り、夏の疲れを回復するために秋の夜長に意識すること=
“睡眠五感”が大切になってきます。
睡眠五感とは何⁉️————————
良質な眠りを得るための自身の感覚と捉えて下さい!
「味覚」の代わりに「温熱感覚」を大切に。
通常、五感といえば
『視覚』『聴覚』『嗅覚』『触覚』『味覚』を指します。
睡眠五感では味覚を除いて『温熱感覚』を加えています。
ぐっすりと眠るためには、この
睡眠五感を整える必要があります!
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▼視覚// 就寝1時間前には室内灯を”暖色系”モードに。
睡眠五感のなかで、最も影響力が強いのが視覚。光の明度を意識することです。
パソコンやスマートフォンの画面から発せられるブルーライトは、メラトニンという眠りのため脳内ホルモンの分泌を妨げます。
スマホやパソコン、室内の光環境は早めに”夜モード”にシフトしておきましょう
▼聴覚// 音楽や自然音は就寝1時間以内でOFFに。
睡眠中に覚醒反応を引き起こす騒音のレベルは45デシベル以上といわれていて45デシベル未満というと図書館並みの静けさか、無音状態が理想です
音があると眠りやすいという人も、就寝後1時間内でオフになるようタイマーをセットしましょう。
▼嗅覚// 入眠促進のために”好きな香り”を活用。
香りは精油などアロマを使って、ピローミストを就寝1時間ほど前にひと拭きするなども効果的です。
夜は“入眠を促進する”ラベンダー、ネロリ、カモミール、イランイラン、サンダルウッドなどをお勧めします。
ただし、大前提として、自分が好きな香りに包まれることがポイントです。
▼触感// 寝具や寝巻きは肌ざわりの良い素材を。
入眠時にいかにリラックスできているか?で、その後の眠りの質に大きく影響します。寝具や枕のカバー、パジャマなどの肌ざわりを追求することは、とても大切なポイントになります。
たとえば、シルク(絹製品)やコットン(綿)などの肌ざわりが心地良い吸湿性の良い自然素材が理想的です。
▼温熱感覚// 寝床内気候を保つ。
最後に睡眠五感の温熱感覚については寝室の”温湿度管理”が重要です。
“寝床内気候”に影響し、睡眠の質に大きく影響するからです!
1年を通じて快適な寝床内気候を保つために、寝室内の温度は、季節により、16~27℃、湿度は55%前後を維持することが望ましいとされています。
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以上が入眠に大切な環境つくりのヒントとなります。
※ 睡眠の質の良し悪しは、
翌日のパフォーマンスに影響するだけでなく、脳内疲労物質の蓄積や、免疫力の回復にも影響してきます。
また中医学では
視覚=目 肝臓
聴覚=耳 腎臓
嗅覚=鼻 肺
触覚=舌 心臓
味覚=口 脾臓
それぞれに対応していて、
秋は五臓では「肺」に対応し、
乾燥から肺(鼻)を労る季節に入ります。
加湿器やマスクなど上手く活用して、
呼吸器を守って安眠することで、
風邪やウイルスを防ぐ手段になります。