【ウイルス対策のポイント】
(1)必要以上に不安がることはない
(2)自分の身体と付き合ってきた経験を生かす
(3)身体のわずかな変化に耳を傾けよう
上記は
人間のカラダをまるごととらえる
ホリスティック医学を提唱する帯津良一(おびつ・りょういち)医師が提唱。
2020/3/20号
AERAの取材で高齢者の方に向けて、
感染の初期対応の重要性を帯津先生が
以下に説いています。
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ウイルスが体内に入ってきたとき、それを防御できる人とできない人がいます。
それは人により免疫力に差があるからです。
免疫というと中心的な役割を担っているものに白血球があります。
その中の代表的な成分として顆粒球と
リンパ球とマクロファージが存在し
🔹体内にウイルスが侵入すると、まず
マクロファージが出動して、ウイルスに感染した細胞を食べてくれます。
それが第1段階の免疫です。
🔹それで対応できなくなると、
マクロファージは次にリンパ球に指令を出してウイルスを捕まえる抗体を作らせます。
それが第2段階の免疫です。
次の段階で
🔹体がだるくて熱が出ている状態になるとすでにリンパ球が活躍しはじめていて
体温を上げることでリンパ球の働きを高めているのです。
これらの免疫の仕組みからすると
マクロファージがリンパ球に指令を出す第2段階までには
“病の気配を感じることが重要です”
リンパ球が活躍しはじめてからでは、もう遅いのです。
ですから免疫の第1段階で十分に身体を休めて水分を摂り、自身の身体のなかの戦いを支援しましょう。
風邪ぐらいなら、この段階で葛根湯を飲むと効果があります。
では、年配者が重症化しやすい今回のコロナウイルスですが
年配者には若い人よりも有利な部分があります。
それは、自分の身体と付き合ってきた経験が長いということです。
毎年流行するインフルエンザなどにも
対抗して生きてきたこれまでの経験から
自分の身体のわずかな変化に耳を傾ける知恵があります。
過剰な感染予防は却って免疫力を落としかねないしマスクは万能ではなく
目や鼻、口を触らない。という事に
気を配るほうが大事。
と帯津医師は説かれています。————-
うがい&石鹸手洗い
換気(空気感染に備える)
湿度(50%〜を保つ)
などの予防対策が基本です!
不安を掻き立てる情報が多いなか、冷静になることが求められます。
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ここからは私ごとになりますが(笑
私もそろそろと年配者の仲間入りの
お年頃に。💦
未病を見逃さないように
帯津先生と同様に風邪かな?のサインには
葛根湯をお白湯で飲み間に合わせています。
熱が出れば解熱剤、咳が出れば咳止め
などの対症療法には至りません。
いつもと何か違うと感じるためには
普段から身体の中庸の状態を知ることが必要となります。
自身のなかの未病にいち早く気づき
中庸の状態に戻すには鍼やお灸の温熱や刺穴の刺激が役立ちます。
鍼灸の刺激が免疫機構に優位に働きかけ中庸の状態を保つことにもなります。
※中庸.....(ちゅうよう)とは
東洋医学における「中庸」とは「その個人にとって偏りのない状態」という意味。他者との比較で捉えられるものではく、あくまで個人の概念であり、
西洋医学の基準値を必要とせず、
「好調なときに比べて、今は偏りが生じて不調になっている」、だから「中庸」に戻そうという発想の基となります。