りゅういちの心象風景現像所

これでもきままな日記のつもり

「1枚」

2022-10-11 03:45:50 |  Angelique

長谷川潔作品について、さっちゃんと僕の好みというのはほとんど一致する。

その中からさらに、どれか数枚、ということになると、さすがにそれぞれに好みが出る(*^ω^)♪

長らく一緒になって眺めてきたから、そういうのは特に尋ねなくともわかっちゃうものなのだが、敢えて言葉にすると何が言えるか?とかいう風に遊んでいると、思いもよらなかったコメントが飛び出してきたりして。

好きな作品の楽しみ方というのも、なかなかに深まってまいりました(*^o^)♪

 

手に入れた3冊の古い画集の内、1冊はちょっと特殊な仕様になっておりまして。

額装するとそのまま飾れるコロタイプの額絵20枚がセットになっている(1枚だけ別仕様)。

これをテーブルの上で鑑賞するとなると、なかなかに集中力を要する。神経を使うのだ。

マスクは必須( ・ิω・ิ)b

うやうやしく1枚1枚を取り出してはじっくりと眺めるのだが、これをたっぷり20枚やっていると、いろんな意味で満たされる(*´ω`*)

だけど、額縁に入れて飾ってしまう方が正しいというか、そもそもの趣旨に適うというか。

そのために探し求めた特別な1冊。

本当なら、すぐにでも額装すべきなのだ。

ただ、自宅で20枚全部を飾るなんてことは、空間的にも、精神的にも、ちょっと難しい。

額縁20枚を一気に。。。というのも予算的に考えられん(^o^;)

何枚かを選抜しなければなりませぬ( ・ิω・ิ)b

というわけで、冒頭の話になる。

 

飾れる額絵が20枚あるというのは、僕らにしたらむちゃくちゃ贅沢な状態。すぐにでも飾りたいって思うのだが、この20枚という数が自分の中にある本当の思いを誘い出したりする。

曰く。

「マニエール・ノワールじゃない絵も良いのよね〜♪」

う、うん(^ω^;)

そだね〜(^ω^;)

この画集の20枚中、12枚がマニエール・ノワールの作品。

「長谷川潔」と言えば「マニエール・ノワール」というファンにとっては、気の利いたチョイスになっている。

しかしながら。「マニエール・ノワール」のおかげもあって、描かれる世界は明るさの幅がやたらと広い。

とりあえず、さっちゃんのご意見を尊重すると。。。

どうしよう(・o・)?

選択肢がいきなりドンと減ってしまった(^o^;)

「『二つのアネモネ』も良いのだけど、あっちの方も好きなんですよね〜♪」

知ってる(^ω^;)

さっちゃんの言う「あっちの方」。それは『花』のことだよね。

あれは、良い。

そして、本当にすごい!

しかし、その作品はこの画集には収録されておりませぬ(^ω^ゞ

 

ジャック・プチ書房が1945年に公刊した『銅版画』という画集に収録された『花』。作品が発表された時、作家は人生最大の苦難の内にいた。語ることがためらわれるほどの。

そうでありながら、この作品は優しい美しさを湛えている。

『二つのアネモネ』のモチーフというか、コンセプトが、『花』で完成しているとさえ言える。

さっちゃんはそれを大好きだという。

あぁ。これについてはもう、言葉はない。

それは正しい。

圧倒的に正しい。

 

しかしですね( ・ิω・ิ)b

その作品は手元にはないのですよ(^o^;)

「そうなんですよね〜♪」

そんなことはわかってはいるんですよという調子で、さっちゃんはニコニコしている。

あはは(^o^;)

まずは手元にある作品でお願いします(^o^;)

「そういう君はどれがよいのですか?」

 

そう。「1枚」をなかなか決めきれない。

好きな作品が多すぎるのである。

叶うなら。

最初の「1枚」には『水浴の少女』(1925)、あるいは『聖体を受けたる少女』(1938)が理想なのだが、この画集にはない(^ω^ゞ

というか、額絵としてはどこにも存在していない。

「あれれ?ある中から選んでくださいね♪」

あっという間にブーメランを喰らってしまった(^ω^ゞ

 

そろそろ、壁にかける最初の「1枚」を決めたいとは思っている。

何枚かけるか?は決めてはいないのだけど、なにをかけるにしても、同時にいっぺんにはかからない。

どうしたって、最初の「1枚」がうまれてしまう。

そろそろ、二人の最初の「1枚」を決めたいところではある♪

 

 

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