1年のうち、どんなに少なくても3、4回は必ず開く。
だいぶ時間をかけているが、これでだいぶ多くの実物にもお目にかかってきた。
絵やデッサンに対するこちらの見え方だって、本物を見る前と、見てから後とでは、
変化してゆくのも当然。
昔から変わらず存在し続けているはずのダ・ヴィンチ作品だけど、
こちらの見え方、感じ方は、ものすごく変化してきた。
ある意味、本当に生きているんじゃないか?って思うことさえある。
ところで。
ダ・ヴィンチが活躍したルネサンスの頃には、同時代にミケランジェロやラファエロもいて、
その隆盛に説明なぞいらないと思うのだけど、
ちょうどその頃の日本はどうだったのか?と言うと、
応仁の乱があったり、あちこちで一揆が起きたり、
義政が銀閣寺を完成させたり、北条早雲が小田原城を奪ったり。。。etc,.
室町時代の、いよいよ戦国時代に突入したというその頃に、
狩野派が起こり、狩野正信、狩野元信が活躍する。
その後数百年に渡る日本の絵画の流れを決定づけたことを思うと、
どこか、必然性のようなことを考えてしまう。
「洋の東西なぞ関係なく、世界はずっと昔から同期しているんじゃなかろうか?」
などと、短絡的に思ったりするのだが、これってきっと、
そんなに飛躍した発想でもないんだろうなぁ、と。