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こんにちは。
門前仲町教室「ビッグマウンテン」のセラピスト・もんです。
先日の10月のクラスでのこと。
挨拶の前のウォーミングアップの時間。
一人の男の子Yくんが
セラピストに付き添われながら
別のセラピストに話しかけていました。
様子を見ていると
Yくんはもじもじしながら
「お姫様、元気になった?」
とけーこに質問したのです。これには、もう、私たち大感激です。
なぜなら、Yくんの質問にはこのような背景があるのです。
じつは、質問をされたセラピスト・けーこは、
9月の教室をアートキャンプのサポートでお休みしていました。
それで、彼女がお休みのことを盛り込んだ物語を子どもたちに話しました。
「けーこは山奥で氷の国のお姫様に出会ったんだ。
お姫様は暑くってね、元気がなくて、氷の国に帰れないんだって。
心配だから、けーこはお姫様のそばについててあげるから
今日はビッグマウンテンをお休みするって。
そして、みんなにはお姫様を元気にするものを
この氷で作ってほしんだって。」
というお話。
子どもたちは、真剣でしたよ。
何人かの子どもたちからは
「お姫様に食べ物も持って行ってあげたら?」とか
「お姫様にお手紙も書いてあげたほうがいいよ、元気だしてって。」とか
お姫様を心配して、もっと何かしてあげたい、っていう気持ちがあふれていました。
そして、お姫様をイメージしたからか
男の子も女の子も優しく美しいアートが多かったな。
そして、10月のクラス。
最初の挨拶の時間には、
お休みしていたけーこから
「お姫様喜んでたよ~。元気になってたよ~。」
というお話をしてもらう予定でいました。
ですが、
私達がお話をする前に
Yくんのほうからけーこに聞いてくれたんです。
Yくんは、クラスの中では控えめな子。
その子がお姫様のことが気になって、
自分からけーこに聞きに来たかと思うと
もう、愛おしくて!
子どもたちの心の成長のために、教室では物語を大切に提供しています。
特に幼児には。
こんなに真剣に物語の中に生きている彼らの反応を体験すると
本当に大事に丁寧に、物語を提供してあげようって思います。
ずっと気になっていたのかな。
それとも、
ここに来て思い出したのかな。
どちらにせよ、彼の中でお姫様はちゃんと生きているんですね。
そして、お姫様を心配する、優しい気持ちを育てていたのでしょうか。。。
それから、自分からそれを質問しにいく勇気も。。。
子どもたちの純粋さに触れて、本当に素敵で幸せな時間でした。
しかも、2か月続きで!
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