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100年後の人間作り!親子のアートセラピー「子ども未来研究所」の活動、アートセラピスト達の活躍を紹介します

「お姫様、元気になった?」

2013年10月21日 | 親子の教室

こんにちは。

門前仲町教室「ビッグマウンテン」のセラピスト・もんです。

先日の10月のクラスでのこと。

 

挨拶の前のウォーミングアップの時間。

一人の男の子Yくんが

セラピストに付き添われながら

別のセラピストに話しかけていました。

様子を見ていると

Yくんはもじもじしながら

「お姫様、元気になった?」

とけーこに質問したのです。これには、もう、私たち大感激です。

なぜなら、Yくんの質問にはこのような背景があるのです。

 

じつは、質問をされたセラピスト・けーこは、

9月の教室をアートキャンプのサポートでお休みしていました。

それで、彼女がお休みのことを盛り込んだ物語を子どもたちに話しました。

「けーこは山奥で氷の国のお姫様に出会ったんだ。

お姫様は暑くってね、元気がなくて、氷の国に帰れないんだって。

心配だから、けーこはお姫様のそばについててあげるから

今日はビッグマウンテンをお休みするって。

そして、みんなにはお姫様を元気にするものを

この氷で作ってほしんだって。」

というお話。

子どもたちは、真剣でしたよ。

何人かの子どもたちからは

「お姫様に食べ物も持って行ってあげたら?」とか

「お姫様にお手紙も書いてあげたほうがいいよ、元気だしてって。」とか

お姫様を心配して、もっと何かしてあげたい、っていう気持ちがあふれていました。

そして、お姫様をイメージしたからか

男の子も女の子も優しく美しいアートが多かったな。

 

 

そして、10月のクラス。

最初の挨拶の時間には、

お休みしていたけーこから

「お姫様喜んでたよ~。元気になってたよ~。」

というお話をしてもらう予定でいました。

ですが、

私達がお話をする前に

Yくんのほうからけーこに聞いてくれたんです。

Yくんは、クラスの中では控えめな子。

その子がお姫様のことが気になって、

自分からけーこに聞きに来たかと思うと

もう、愛おしくて!

 

子どもたちの心の成長のために、教室では物語を大切に提供しています。

特に幼児には。

こんなに真剣に物語の中に生きている彼らの反応を体験すると

本当に大事に丁寧に、物語を提供してあげようって思います。

 

ずっと気になっていたのかな。

それとも、

ここに来て思い出したのかな。

どちらにせよ、彼の中でお姫様はちゃんと生きているんですね。

そして、お姫様を心配する、優しい気持ちを育てていたのでしょうか。。。

それから、自分からそれを質問しにいく勇気も。。。

 

子どもたちの純粋さに触れて、本当に素敵で幸せな時間でした。

しかも、2か月続きで!

 

 


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