生とうふ
2020-10-26 | 所感
美味しいお豆腐に何かかけるという気になるというのが信じられない。
「とにかくストーリーが泣ける」
「部下とどう付き合うかをここから学びましょう」
「圧倒的な慈悲深さ」
「心が震えてキュンとなる」
小中学生は置いといて、二十歳から上くらいの層の感想というか、落ちるポイントらしい。
話は分かる、言いたいことは分かる。
そのベタな青臭さを、こんなに大勢が求めているんだねということが何を意味するか、が怖い。
そもそも大正時代でどう見ても熊がでそうな場所に、入植者やワケのある者でもなければあんな住み方はしない。
荒唐無稽という意味ではない現実味の無さが気になって横で見ていた第一話は何分かで見るのを止めた。 それ以来、惹かれることはない。
実は、観たかったわけではないが付き添いで劇場で観てきた。
既に闇を持っている者が観たら闇が深くなるんじゃないか的な危惧のある部分はあったが、そもそもそういう者は観に行かないと思うし気にしてもしょうがない。
総じてまあ、… 良いんじゃないの(笑 。
最後の、煉獄さんのお母さんの場面だけは 「とても良くある話」 だと分かっていても涙が顎まで垂れてしまい、終わった後でトイレに行くまで化粧が気になってしょうがなかったけど。拭わなかったし最近はリキッドファンデだけなので大丈夫でした。
取り立てて新しい概念も考えさせられる何かもなく大体の展開は読めるからそういう感動があるわけでもなかった。
あーあーあー、そうだ、水戸黄門みたいなんだな。 お約束のオンパレード、的な。
やはり、広い層に右へ倣へで絶賛されているのが怖い。 杞憂であることを願って。