セラフィーさんがご自身の日記に、月、金星、木星が見かけ上接近するという
話題を取り上げられています。
日本時間12月1日夕刻、西の低空で見られるそうで。
外出先からの帰路、夕空を見ると確かに接近してる。こいつは珍しい。
急いで帰宅して、カメラを向けてみました。
(17時25分撮影)
明るい方の星が金星で、明るさは-4等くらい。
少し暗い方の星が木星で、明るさは-2等くらい。
月が丁度良い位置に見えていて、星と月がにっこり笑った顔を描き出してます。
拡大してみる。
月の欠けている部分も写ってる。これは「地球照」と呼ばれるものです。
太陽の光を地球が反射して、月を照らしているのです。
これはセラフィーさんが引用した記事にも書かれていますが、あくまで
見かけの上での接近です。3つの天体には、実は非常に大きな距離があります。
またその記事には、このような接近を「合」と呼ぶと書かれていますが
天文用語で「合」というのは、惑星が(見かけ上)太陽に最接近することを
言います。
水星や金星のような内惑星(地球よりも内側を公転している惑星)の場合、
太陽をはさんで向こう側に惑星が回った時を「外合」、
太陽と地球の間に惑星が入った時を「内合」と言います。
内合の時、ごく稀に惑星と太陽が重なって見えることがあり、これを
「日面通過」と呼んでいます。
天体望遠鏡で太陽を観測(注意!直接のぞくと失明しますので、専用の
観測器具を使います)していると、太陽面を移動していく丸い水星または金星の
シルエットが見られて楽しいです(金環日食と同じ原理です)。
そんな事を考えているうちに、星たちは雲に隠れてしまいました。
今夜の関東は雨の予報。つかの間の天文ショーでした。
※セラフィーさん、ネタを横取りしてごめんなさい