□作品オフィシャルサイト 「英国王のスピーチ」
□監督 トム・フーパー
□脚本 デヴィッド・サイドラー
□キャスト コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーター、ガイ・ピアース、ティモシー・スポール、
デレク・ジャコビ、ジェニファー・イーリー、マイケル・ガンボン
■鑑賞日 2月27日(日)
■劇場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)
<感想>
決してアカデミー賞を獲ったから言うわけではないが・・・。
既にご存知のようにこの作品、先日の第83回アカデミー賞で
作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞の4部門を受賞したことは言うまでもない
もちろんこの作品、アカデミー賞が決まる前に鑑賞していたが、たまたまPCの異常終了で
PC初期化というアクシデントにみまわれアップが遅れてしまった。
事細かに説明するのはこの映画に関し、その必要ははないだろう。
久しぶりにアカデミー会員が正当な評価を下した実によく出来た映画であると共に、
この脚本に答えるべく、役者の力量が不可欠となる映画だった。
ともすれば暗く重たい作品がお好みのアカデミー賞だけど、この作品は実に軸がしっかりしていて、
素晴らしい脚本に答えるべく、二人の役者、コリン・ファースとジェフリー・ラッシュの
素晴らしい演技が光った、後世にぜひ残したい作品の1本だ
実話だとは言え、永い間のロイヤル・ファミリーの知られざる実態の1ページを紐解いたこの感じ。
最近はウィリアム王子とケイト・ミドルトンさんの結婚の話題が世間を賑わしているものの、
やはり印象に強く残るのはプリンセス・ダイアナの悲惨で謎めいた死。
一般人には計り知れない何かが潜んでいるのだろうが、この映画は吃音に悩む英国王ジョージ6世(コリン・ファース)が
妻エリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)が探し出したスピーチ矯正の専門家ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)や
彼らの周囲の力を借りながら吃音を克服し、国民に愛される国王になるまでを克明にまた滑稽に描き出していく。
もうこの映画(この脚本)はこの二人のために用意されたと思えるほど、二人の演技にまさに魅了されてしまった。
特にコリン・ファースはジョージ6世の演技に対し、相当な努力と工夫のあとが見て取れた。
ジョージ6世の真面目で誠実な人柄と、周りに支えながらも吃音を直すための努力や葛藤が丁寧にかつ、温かく描かれています。
そしてこのあまり聞いたことのないスピーチ矯正という仕事。
確かに僕が子供の頃は結構吃音の人がいて、その人は周りからからかわれていた記憶はありますが
(但し、今のような陰湿なイジメはなかった)、それを矯正する職業があったかどうかは記憶にありません。
そのスピーチ矯正の専門家とライオネルを演じるジェフリー・ラッシュ。 言うまでもなく名優です。
ジョージ6世と対峙した彼のウィットに富んだ会話や、型破りなその治療法には観ていて声を出して笑ってしまうほど。
そして何よりも大事なところは、ジョージ6世の心の病まで癒してしまうこと。
最初から上手くいったわけではなく、治療を繰り返しながら、二人がぶつかり、
何度も衝突や試行錯誤を繰り返しながら、そこには一国の国王と一般人の境界を超えた
素晴らしい“友情”に発展していったのです。
妻役のヘレナ・ボナム=カーターも地味で地道ながら好演
ただアップになると、どうもあの“赤の女王”(『アリス・イン・ワンダーランド』)の顔を思い出して笑ってしまうが、
思えばジェフリー・ラッシュも『パイ・カリ』シリーズのバルボッサ、共にジョニデ繋がりだなぁ(関係ないかっ)。
それは、エンドロールの最後で、この二人がその後ずっと友人のままでいたと言うメッセージが出たとき、
涙が出たのと同時に、なんとも言えない幸福感がおとずれた気分でした。
願わくば、ジェフリー・ラッシュに助演男優賞をあげたかったなぁ~
クリスチャン・ベールが『ファイター(3/26公開予定)』でどんな演技を見せたかは、
もうすぐ公開されるのでわからないが、ベールはまだ37歳と若いので、
ここは過去『シャイン』で主演男優賞を獲っているラッシュ(59歳)だが、ぜひ助演男優賞をあげてほしかったなぁ(笑)
きっと、この映画をすでに観た方はきっと僕が言っていることに賛同していただけるのではないかな~
あの王の椅子のシーンとかカット割りもよかったです。
惜しむらくは、年月のキャプションをもう少し大きく出してもらえたら、
勘違いしないで済んだのに。
吃音がストレスからくるものだとは知りませんでした。吃音を抱えながら突然転がり込んだ国王の座、増してや戦時に国民の気持ちを一つにするため期待のかかったスピーチ。とんでもないプレッシャーを乗り越えやり遂げた王の姿に、私も涙がこぼれました。
やっぱりプレッシャーが王の命を短めたのでしょうかね?
>細かい抑揚で感情の変化を際立たせてました。
本当に見事でしたね!
>あの王の椅子のシーンとかカット割りもよかったです。
細かいところまで工夫がされていました^^
>惜しむらくは、年月のキャプションをもう少し大きく出してもらえたら、勘違いしないで済んだのに。
それは仰る通りかもしれません。
古くはモノトーンでもよかったかも。
>コリン・ファースが主演男優賞獲得し、ファンとしてはうれしい限りです。
今回は対抗馬も弱かったですし、彼が獲るのが当然の結果でした^^
>吃音がストレスからくるものだとは知りませんでした。
今でなら考えられる事象かもしれませんね。
>吃音を抱えながら突然転がり込んだ国王の座、増してや戦時に国民の気持ちを一つにするため期待のかかったスピーチ。とんでもないプレッシャーを乗り越えやり遂げた王の姿に、私も涙がこぼれました。
多少美化されている面もありましたが、とにかく二人の役者のやり取りに感服しました!
>やっぱりプレッシャーが王の命を短めたのでしょうかね?
心労は本当に生命に異常を来たしますよね><
夫なんか、どっちが主役でもいいと言ってたくらいでした。
現女王のお父さまのお話となると、プレッシャーもあったでしょうが
王室の方たちも、きっと納得と思える素晴らしい作品でした。
トラバを送らせて下さい。
>私も、ラッシュさんに賞を取って欲しかったです。
ですよね~♪
>夫なんか、どっちが主役でもいいと言ってたくらいでした。 現女王のお父さまのお話となると、プレッシャーもあったでしょうが王室の方たちも、きっと納得と思える素晴らしい作品でした。
コリン・ファースに“サー”の称号を与えるかどうかで
検討に入っているというニュースを聞きました。
してしまいました(笑)
せっかく楽しみにしていたのに…
アカデミー賞を獲得する良質な
作品であることは感じました。
夫婦で見ることをお勧めしたいです。
>不覚にも1時間近く、観賞中に爆睡してしまいました(笑)
1日3本目の鑑賞作品としては、少し選択を間違ったかもしれませんね(笑)?
1本目がよかったかも^^
>アカデミー賞を獲得する良質な作品であることは感じました。 夫婦で見ることをお勧めしたいです。
そうですね^^
シムウナさんももう一度しっかり最後までどうぞ^^
cyazさんもお元気そうで何よりです。
ジョージ6世は幼少から吃音だけでなく左利きやX脚矯正など陰で色々克服の連続だったのですね。
幸せそうに見えて裏で大変苦労しているとは。
今回の映画でイギリス王室と日本の皇室の繋がりも色々知るきっかけになりました。
しかし、アカデミー賞4部門獲得とは…!!
こんな温かい王室映画は初めてです。
>ジョージ6世は幼少から吃音だけでなく左利きやX脚矯正など陰で色々克服の連続だったのですね。
なかなか内情を知ることは一般人には難しいこともロイヤルファミリーにはあるようですが、
様々な憶測もあるなか、こういった史実が映画として取り上げられることは色んな知識を得ることができます。
>幸せそうに見えて裏で大変苦労しているとは。今回の映画でイギリス王室と日本の皇室の繋がりも色々知るきっかけになりました。
確かにそうですね^^
>しかし、アカデミー賞4部門獲得とは…!!
こんな温かい王室映画は初めてです。
オスカーに値する映画だと思います!
本当に良かったです^^