
「あなたと生きる」
俺が変わってしまっても、
俺が俺でなくなってしまっても平気なのか?
私が、
私がずっと、そばにいます。
■監督 堤幸彦
■原作 荻原 浩(「明日の記憶」)
■キャスト 渡辺謙、樋口可奈子、香川照之、水川あさみ、及川光博、渡辺えりこ、大滝秀治、袴田吉彦、坂口憲二、吹石一恵、木梨憲武
□オフィシャルサイト 『明日の記憶』
広告会社の営業マンとして働く雅行(渡辺謙)は、時に家庭を返り見ないほど仕事に没頭してきた。 50歳を前に、大きなプロジェクトと娘(吹石一恵)の結婚を控え忙しい日々を送っていた雅行は、ある日、原因不明の体調不良に襲われる。 ミーティングを忘れたり、部下の顔が思い出せず、心配になった雅行は病院を訪れ、医師から「若年性アルツハイマー」の診断を受ける。 そんな雅行を、妻の枝実子(樋口可奈子)は献身的に支え、一緒に病と闘うことを決心する…。
おススメ度 ⇒★★★ (5★満点、☆は0.5)
cyazの満足度⇒★★★★
今、この映画の原作者でもある荻原浩氏の本にハマっている。 残念ながらこの映画の原作は未読なのだが、「神様からひと言」「なかよし小鳩組」、そして今「母恋旅烏」を読んでいる。 既に他にも何冊か買いためてある。 どうしてもこの映画も上映中に必ず観たいと思っていて、劇場は30日までということだったので、やっと観ることが出来た作品です。
最近、物忘れが多くなってきて、これだけ好きな映画のことも、俳優の写真を見て名前が出てこなかったり、今まで忘れ物なんてしたことがなかったのに、携帯をわすれてしまったり・・・。
なんとなく、病気とまではいかないけれど、年を重ねるごとに忘れっぽくなってくるのは仕方がないことなのかもしれない。
この映画では、まさに働き盛りの中年が「若年性アルツハイマー病」を発症し、この病いを自身の中でどう受け止め、また妻・家族、会社の上司や同僚・部下とどう対峙していくか、この病気が発症しやすい年代の主人公の心情を描いている。
予告編で観た「次の言葉を覚えて下さい。あとでまたお聞きしますので。」 “桜・電車・猫”。 たった三つの言葉が、次の質問が続けられた後にもう一度聞かれて思いだせなくなる。 医師のデスクに置かれた5つの物が、封筒で隠されたときに言えなくなってしまう。 普通の人ならばどうってことのないことなのだが、この病気はそれら直前の記憶すら奪ってしまう。
人間の脳は、新しい記憶から堆積され、古い記憶は消えないまでも奥隅に追いやられて埋もれてしまう。 そして何かをキッカケに古い記憶を取り戻すことがある。
先日、高校の同窓会に行ったときに、僕自身はすっかり忘れてしまっていたことも、友人の話をキッカケに埋もれていた記憶が取り戻せたことがある。
しかし、病気となれば話は全く違ってくる。
これは誰にも発症する可能性はある。 自分とて可能性はあるはずだ。 そう考えたとき、もしもこの主人公の立場になったとき、果たしてどんな生き方をするのだろうか、回りの人にどう対処するのだろうか。 そんなことを考えながら主人公の生き方に自分をも重ね合わせて観てみた。
渡辺謙は自身でこの原作を読み、気に入って主演はもとよりプロデューサーとしてこの映画化に取り組んだそうだ。 ハリウッド映画の出演を機に世界を舞台にし出した彼が、お膝元のしかも自身が白血病に苦しんだ過去の経験を元に、この主人公を迫真の演技で伝えてくれた。
言葉にしてしまうとニュアンスが違ってしまうのだが、夫婦が最後まで信じきって生きることは、単にきれいごとだけでは済まされない部分があるだろう。 特に40代から50代の働き盛りにどちらかがこういう病気の事実を知らされ、しかも面倒をみる自分の記憶すらも忘れ去られていく現実を日々直面していくわけである。 許せること許せないこと、以前の深い愛情がなければとても耐えられないことなのかもしれない。
何故イントロであのとっての取れたコーヒーカップが映ったのか・・・。 これは素晴らしいラストカットの一番大きな伏線だった。
自分の記憶が消えていく中、一番消えて欲しくない存在を、主人公は妻と出会うキッカケとなった陶芸の、そして大切な妻の名前をその焼いたカップに残すためだった。 当たり前のだが非現実的な要素もあるけど、妻の名前を焼き入れる主人公の自分自身への想い出と、一番大切な、そしてこれからも一番迷惑をかけるだろう妻の名前を残したことに、涙を堪えられないわけがなかった。 そこに渡辺謙が自らも経験した“病い”への闘いの、経験という演技とは別の真実の見せ場があったと思う。
そして妻役の樋口可奈子が一部の隙もない演技で見せて枝実子。 素晴らしい演技だった。 そして彼女に一番感動したのは、夫を探しに行き、昔出会ったその場所で、駅までの戻る道すがら、既に妻も分からなくほど病気が進行したと知ったときの泣き顔が、振り向いたときには出会った頃のようなまるで娘のような笑顔で夫を見つめていた表情に涙が溢れました。 覚悟していたとはいえ、妻であり20数年一緒に過ごしてきた夫が自分のことを分からなくなるって、正気では決していられないと思う。 気丈な彼女が、いつかこの日が来ることを自分の中で消化し、そしていつまでも今までどおりこの人と生きていこうと再確認した映画に僕には見えてしまった。 泣きながらも本当に出会った頃のような笑顔を見せる演技はさすがに樋口可奈子の女優としての力量だと感心した。
夫婦は色んな関係であると思う。 世間的には夫婦でも、当人同士は友達であったり、親子であったり、男であったり、女であったり、そして時には他人でもある。
違った環境で育ってきた全く違う二つの個性は、ただいたずらに年月を重ねるだけでは、その生活を持続させることはいたって難しいと思える。
うちの夫婦に置き換えると、僕が先に逝く事は、特別な事故がない場合、まず間違いなく僕が先に逝く。 やはりそのときはかみさんにそばにいて欲しい。
渡辺謙の姿は、性別問わずほとんどの人が共感できたと思います。もちろんボクも。
それに対して自分は樋口可南子になれる、と思った人はどれだけいたでしょうね。
映画ではあっという間に時間が流れますが、実際にはもう少し長い時間がかかるわけで、覚悟しては気持ちが折れて自棄にもなったことでしょう。そんな毎日を思うとやりきれないですね。
って言いたいこと言ってしまってすみません。
今後ともよろしくお願いします。
皆さん、映画とリンクさせて夫婦愛を再確認するんでしょうね。
私は残念ながら一人で鑑賞。さびしー
妻の目線で見た為に、あんなに気丈にしていられるかとっても不安にかられましたよ。
それと、病院でのテストにはかなーり危機感を覚えました。
謙さん意外と答えるのが早いっ!!
病気は侵される本人も辛いですが、周囲の人間も辛いものですね。
映画のような二人の関係は理想に近いですが、果たして現実となるとどうなるか、今のところ予想がつきません。
配偶者や子供の人生を自分の看病のために費やさせるのは本当に忍びないものですね・・。
映画を見ながら皆さん一緒にやっているようですが、その次の数字を反対に反復する所は、一つ目は付いてゆけましたが、二つ目は付いてゆけず、本当に『ヤバッ!』と思ったものでした。
幾つかの問いの後、「先ほどの三つを言ってください。」のところでは、どうにか「桜・電車・猫」を覚えていたので、ちょっとは安心しましたが、本当の検査ではもっと様々なテストの後に、時間を隔ててするのでしょうから、『安心』して良いのかどうか?
同年配の知り合いも、一緒にやっていた、と言いますから、映画を見た殆どの方が一緒にテストを受けていたのかも知れません。
俳優さんたちの抑えた演技には、近頃の映画の多くが忘れている「映画の本質」を見せて頂いたような気がします。 及川光博さへも抑えた演技でしたからね。
(それと、水川あさみは『シャンプーのCM』と香取の『孫悟空』に出ていて知ったのですが、最近は『医龍』などでも重要な役どころをやるようになりましたね。期待の“新人”です。)
大袈裟な表現や悪質な笑いが多い最近の風潮を潔しとしない、制作者の意志が現れていると思います。
JUNSKY(54才)
年代的にも他人事とは思えず。
自分が枝美子のような立場に立たされたら、
果たして枝美子のように振る舞えるのか、
ホント、自信がないです。
この作品は、原作は夫の視点。映画は夫婦の視点で描かれています。従って男性なら原作を読むとよりいっそう恐怖感が沸くはずです
私も、荻原さんの作品は、何冊か読んだことがあります。
この作品の原作も読みましたが、映画を観ると、携わった方々の想いを十分、感じることができましたし、本当に大事に作られた映画なのだと思いました(涙)
木梨さんの役は、印象的でした・・・。
>それに対して自分は樋口可南子になれる、と思った人はどれだけいたでしょうね。
そうですね! 多分自信ある人は誰もいないでしょうね^^
>覚悟しては気持ちが折れて自棄にもなったことでしょう。そんな毎日を思うとやりきれないですね。
ほんとそうですよね? こればかりはそういう境地にならないとわからないことですよね・・・。
>今後ともよろしくお願いします。
いえいえ、こちらこそ宜しくお願い致します^^
>夫婦で鑑賞をなさった方が多いようですが、cyazさんは?
もちろんかみさんと観ましたよ^^
涙の量はかみさんの勝ちでしたね!
>妻の目線で見た為に、あんなに気丈にしていられるかとっても不安にかられましたよ。それと、病院でのテストにはかなーり危機感を覚えました。
実際にああいう局面って経験ないのでわかりませんが、難しいことだと思います。自分の感情を押し殺すことは。
>病気は侵される本人も辛いですが、周囲の人間も辛いものですね。
そのとおりですね!
>映画のような二人の関係は理想に近いですが、果たして現実となるとどうなるか、今のところ予想がつきません。
こればかりはその局面にならないと無理ですね? たとえ仲のいい夫婦や家族でも。
>配偶者や子供の人生を自分の看病のために費やさせるのは本当に忍びないものですね・・。
そのために残りの人生を捧げる勇気は誰にでもあるものではないですからね・・・。
>一つ目は付いてゆけましたが、二つ目は付いてゆけず、本当に『ヤバッ!』と思ったものでした。
なるほどなるほど(笑)
>本当の検査ではもっと様々なテストの後に、時間を隔ててするのでしょうから、『安心』して良いのかどうか?
現場でやられると緊張もあるので結構焦ったりするかもしれませんね(笑)
>俳優さんたちの抑えた演技には、近頃の映画の多くが忘れている「映画の本質」を見せて頂いたような気がします。 及川光博さへも抑えた演技でしたからね。
あえて書かなかったのですが、ミッチーなかなかいい演技でした^^
>大袈裟な表現や悪質な笑いが多い最近の風潮を潔しとしない、制作者の意志が現れていると思います。
あえて書かなかったですが、堤幸彦監督、ひさしぶりにいい仕事していましたね^^
>身につまされる話ですよね。
そうですね。 特にこれから増えるかもしれない病いですからね・・・。
>自分が枝美子のような立場に立たされたら、果たして枝美子のように振る舞えるのか、ホント、自信がないです。
こればかりはそういう立場におかれないとなんともいえないことですね。
>この作品は、原作は夫の視点。映画は夫婦の視点で描かれています。従って男性なら原作を読むとよりいっそう恐怖感が沸くはずです
なるほど、そうなんですか^^
それは是非原作を読んでみたいと思います!
>この作品の原作も読みましたが、映画を観ると、携わった方々の想いを十分、感じることができましたし、本当に大事に作られた映画なのだと思いました(涙)
そうでしたか^^
僕も是非原作を読んでみたいと思います!
>木梨さんの役は、印象的でした・・・。
ああいう弊害もあるということでしょうね・・・。
>何故イントロであのとっての取れたコーヒーカップが映ったのか・・・。 これは素晴らしいラストカットの一番大きな伏線だった。
これは気付かなかった。
どこでも「明日の記憶」の話ばかりしています。
会社の朝礼や娘の彼氏の親との食事会でも・・
かなり有名になっています。
かみさん(残念ながら一緒には行っていません)には
あきれられています。
しかし目下今年ダントツナンバーワンの映画です。
サラッとだせて、
そばにいてほしいってちゃんと言えて
・・う、うらやましいです。(何の話をしてる)
うちなんて
「大丈夫やろな~」
「大丈夫やってば~」と漫才。(爆)
おわったあとでハンカチの下のアイテムまで
全部言うてやっと納得させて
「でもきっと見てくれないからしっかりしないとな~」って(!!!)
お互いに変な決意をして帰ってきたという(おいおい)
冗談はさておき、
フツーは介護する側の大変さのほうが
メインで描かれることが多いんですけど、
次第に病気が進行していくさまとその恐怖感が
気味が悪いほどゆがむ映像と渡辺謙さんの演技で
とてもとても伝わりました。
一番苦しんでる本人の内面までも丁寧に
描かれていたと思います。
自分はあの病院でのテスト、3つ覚えてられませんでした。あ!既に自分も!?
ってそんな話はどうでもイイですね。笑
この終わり方、とても印象に残りました。
忘れてしまう当人も勿論ですが、自分の事を忘れられるってどんな気分なのか、
想像しか出来ないけどホントに観ていて切ない(?イイ表現が見つからない)と言うか・・・
とにかく感動だけで終わるものじゃない事をしっかり観せつけられた気がしました。
こちらからもTBさせて頂きますね。
6/20に推薦されてた「神様からのひと言」読んでるところです。
もう、てっきり「明日の記憶」は鑑賞されてたのかと思ってました。
樋口ねえさん、いいですねぇ。
それと香川照之もなかなか良くありませんでした?
ここのところ、彼のところに映画の神様が降臨しかけてるのかなと思っております。
でも、及川センセーのテスト、ワタシダメでした;;
TBありがとうございました。
渡辺謙の映画という事で、よさそうな映画だし。
という軽い気持ちで映画を観にいった事を覚えています。
その後、不覚にも泣いてしまいましたが・・・。
こちらからもTBさせて下さい。
名前は知っていても、詳しい病状など全く無知だったアルツハイマー病。感動もしたんですけど、自分は勉強にもなった気がします。
高齢者だけでなく、誰にでも発症するという事からしてもやっぱり他人事のように観る事ができないですよね。
自分も突然アルツハイマーの症状が出てしまったら、佐伯のように動揺の色が先に出てしまうと思いますし・・・
この映画、決して他人事ではなく、ひょっとしたらいつか自分にも・・・と、身につまされる感じの映画でした。
でも、テーマは重いかもしれませんが、単に辛い映画ではなく、何か明日への希望を感じる後味だった気がします。
それは、全てを受け止め、それでも夫の傍にいる・・という枝実子の姿勢で、そう感じたのかもしれません。
最後、はじめて出会ったように並んで歩く2人のシーン。画面いっぱいの緑と、バックに流れる音楽が、この2人に降りかかった厳しい現実と相反して、とても綺麗で印象的でした。
映画館は中高年の方でほぼ満員でした。
やはり夫婦連れの方をよく見かけました。
僕はまだ独身なので、実感はありませんが、
この映画の夫婦のように生きたいと考えました。
アルツハイマーの問題だけでなく、日本の社会問題まで描いていると思いましたし、かんがえさせてくれる
映画でした。
主演の二人は本当にいい演技でしたね。
cyazさん、今晩は☆
この一月、ほとんど映画を観ていないルーピーQです(汗)
観終えてなにかズシンとくる作品でした。
この作品を観ると、それぞれの立場で色々考えさせられますね。
医師のテストでは、後ろに座っていた席の年配のご夫婦が声に出して答えてらっしゃっていたのですが…。^^:
きっと自分も含め、同じような不安にかられれながらテストをしていたのかなぁ~と。
私は計算が謙さんより遅くてちょっとショックでした。^^:
>>これは素晴らしいラストカットの一番大きな伏線だった。
>これは気付かなかった。
結構こういう手法はスタンダードだと思うのですが^^
>どこでも「明日の記憶」の話ばかりしています。
しかし目下今年ダントツナンバーワンの映画です。
やはり人事ではないですからね^^
たまには正面から向き合える映画もいいものです!
>・・う、うらやましいです。(何の話をしてる)
ふふふふ(笑)(何で笑ってる)
>「でもきっと見てくれないからしっかりしないとな~」って(!!!)お互いに変な決意をして帰ってきたという(おいおい)
さすが上方漫才^^ 閉店はまだしてまへんな(爆)
>次第に病気が進行していくさまとその恐怖感が
気味が悪いほどゆがむ映像と渡辺謙さんの演技で
とてもとても伝わりました。一番苦しんでる本人の内面までも丁寧に描かれていたと思います。
コメントいただいたケントさんの言葉を借りると、原作は夫の視点でしっかり描かれているそうです! そうすると原作に忠実に描かれているのかも。 そこのところ気になるので折をみて原作も読んでみたいと思っています^^
>自分はあの病院でのテスト、3つ覚えてられませんでした。あ!既に自分も!?
あらら(笑) 意外と映画で初めて見ると多分言えなくなるでしょうね(笑)? 予告で何度もあのシーンみたから覚えちゃってました^^
>想像しか出来ないけどホントに観ていて切ない(?イイ表現が見つからない)と言うか・・・
とにかく感動だけで終わるものじゃない事をしっかり観せつけられた気がしました。
そういう意味ではこれからの老齢社会の一端を垣間見た気もしました。 ボケ対策は今からはじめないと・・・。 ブログはキーを打つのでボケ防止になるのでしょうかねぇ(笑)?
>いつも拝見させてもらってます。
ありがとうございます^^ TBいつも貼り逃げですみませんm(__)m
>6/20に推薦されてた「神様からのひと言」読んでるところです。もう、てっきり「明日の記憶」は鑑賞されてたのかと思ってました。
時間的にうまくかみ合わなかったもので(笑)
本当はすぐに見たかったのですが^^
>樋口ねえさん、いいですねぇ。それと香川照之もなかなか良くありませんでした?ここのところ、彼のところに映画の神様が降臨しかけてるのかなと思っております。
彼より彼のおかあさんは最近見かけないのですが、元気なのでしょうか?
>でも、及川センセーのテスト、ワタシダメでした;;
これは予告編で何度も見てたので(笑)
でもデスクの5点は4つしかわからなかった(恥)?!
本家サイト(http://www.yawarakacinema.com/)も、よろしくお願いします。
他人事じゃないというのが静かに迫ってくる作品。
渡辺謙さんの病への葛藤と苦悩がすごい迫力でした。
現実には樋口可南子さんのように優しく強く介護を
担うのはとてもムリだと思いますが、素敵でした。
>渡辺謙の映画という事で、よさそうな映画だし。という軽い気持ちで映画を観にいった事を覚えています。その後、不覚にも泣いてしまいましたが・・・。
謙さん自身がこの原作を読まれて映画化したいと思われた作品ですからねぇ^^ ご自身の白血病の実体験もここに活かされ素晴らしい作品になっていると思います。
>名前は知っていても、詳しい病状など全く無知だったアルツハイマー病。感動もしたんですけど、自分は勉強にもなった気がします。
そうですね。生まれた以上、どんな過程を経ても“死”は迎えますからね。
>高齢者だけでなく、誰にでも発症するという事からしてもやっぱり他人事のように観る事ができないですよね。
自分も突然アルツハイマーの症状が出てしまったら、佐伯のように動揺の色が先に出てしまうと思いますし・・・
確かに顔色に出てしまいそうです。っていうか出ちゃうでしょうね、きっと><
>この映画、決して他人事ではなく、ひょっとしたらいつか自分にも・・・と、身につまされる感じの映画でした。
いつふりかかるかもしれないし、また迷惑をかけてしまうかもしれませんね・・・。
>何か明日への希望を感じる後味だった気がします。
そこに監督の狙いと、謙さん自身の実体験から来る「あきらめない」という姿勢があったんだと思います!
>最後、はじめて出会ったように並んで歩く2人のシーン。画面いっぱいの緑と、バックに流れる音楽が、この2人に降りかかった厳しい現実と相反して、とても綺麗で印象的でした。
あのシーンでの樋口さんの泣いて笑って、そして出会った頃のような恥ずかしそうなそして嬉しそうな笑顔が印象的でした。
>映画館は中高年の方でほぼ満員でした。やはり夫婦連れの方をよく見かけました。
やはり他人事ではないところなんでしょうね^^
>この映画の夫婦のように生きたいと考えました。
そうですね、非常に難しいと思うのですが。極論するとやはり映画のなかだけの稀な世界だと思いますよ。現実に闘病されていた謙さんは離婚しましたからね(笑)
>アルツハイマーの問題だけでなく、日本の社会問題まで描いていると思いましたし、かんがえさせてくれる映画でした。主演の二人は本当にいい演技でしたね。
問題提起と意識改革のようなものを促しているような基礎編のような映画でしたね^^ 次は応用編かな!
>この一月、ほとんど映画を観ていないルーピーQです(汗)
あらら、珍しいですね(笑)?どうしたんでしょう?!
>観終えてなにかズシンとくる作品でした。この作品を観ると、それぞれの立場で色々考えさせられますね。
そうですね! 近い将来を見たような気もしました。
>医師のテストでは、後ろに座っていた席の年配のご夫婦が声に出して答えてらっしゃっていたのですが…。^^:
きっと自分も含め、同じような不安にかられれながらテストをしていたのかなぁ~と。
何の準備もなく病室でああいう質問をされたら、若い人でも緊張して忘れるものですよ(笑)
>私は計算が謙さんより遅くてちょっとショックでした。^^:
あらら、でも個人差はありますしね^^
5つのグッズ、僕も4つしか言えなくて(汗)?!
>本家サイトも、よろしくお願いします。
了解しました^^
今後ともよろしくお願いします!
>こうした病気も他人事じゃないというのが静かに迫ってくる作品。
ホントそうでしたね!
>渡辺謙さんの病への葛藤と苦悩がすごい迫力でした。
実体験に基づく迫真の演技だったと言えるでしょうね^^
>現実には樋口可南子さんのように優しく強く介護を担うのはとてもムリだと思いますが、素敵でした。
お互いの“在り方”を記す道標のような作品でしたね!
映画は未見ですが、ラストの感じからすると本に忠実なのかしら?という印象です。
実際にはラストシーンからが本当の戦いなんでしょうね。
本でも素敵な夫婦関係が描かれていました。私も何であれ病気になる時には側にいてくれる誰かがいて欲しいものです。。。
というか、感動しました。
やっぱり素晴らしい女優さんですね。
渡辺謙さん始め、香川照之さん、大滝秀治さんも
素晴らしかったし、
何よりも、物語の始めと終わりに付せんを貼るのは
上手いなと思いました。
他人事じゃないリアルさを感じましたね。
こちらもTBさせて頂きます^^
(アメブロはコメントもTBも承認制になっているので、表示されるまで時間が掛かります。紛らわしいと思いますが1回ずつで大丈夫です^^いつもすみません)
展開がわかっているにもかかわらず、つい泣けてしまういい映画でした。
主人公にかかわる色んな人の「想い」が伝わってくるからなのではと思っています。
荻原浩は読みやすいですよね。私はデビュー作の「オロロ畑でつかまえて」、ミステリーの「噂」、タイムトリップものの「僕たちの戦争」がお気に入りです。
そして封筒の下(デスクの上の品物)、私も4つしか思い出せません……;;
って聞いた時、『私の頭の中の消しゴム』を思い出しちゃいました。
それとはちょっと話が違うんですかね?
レポを見ただけでつい涙目になりそうになってしまいました
>実際にはラストシーンからが本当の戦いなんでしょうね。
そうですね^^
記憶をなくした夫に、記憶を辿って付き添う妻。どちらが幸せなんでしょう・・・。
>本でも素敵な夫婦関係が描かれていました。私も何であれ病気になる時には側にいてくれる誰かがいて欲しいものです。。。
実際にはなかなかああいう関係でいることは難しいと思います。
>本当に樋口さんの演技には驚きました。というか、感動しました。やっぱり素晴らしい女優さんですね。
そうですね^^ 何気ないから更に感じるものも大きいのです。ワンカットの流れの中で涙を流す姿にはまさに女優魂を感じました!
>大滝秀治さんも
この方、どこまでが演技なのか(笑)?
でも好きです^^
>他人事じゃないリアルさを感じましたね。
ホント仰るとおりだと思います^^
>展開がわかっているにもかかわらず、つい泣けてしまういい映画でした。主人公にかかわる色んな人の「想い」が伝わってくるからなのではと思っています。
そうですね!役柄での上司のイメージは若い部下たちをよく統率し、また慕われていただけに、最後は淡々としていましたね~
>荻原浩は読みやすいですよね。私はデビュー作の「オロロ畑でつかまえて」、ミステリーの「噂」、タイムトリップものの「僕たちの戦争」がお気に入りです。
なるほど^^ 参考にさせていただきます!
>そして封筒の下(デスクの上の品物)、私も4つしか思い出せません……;;
時計、コイン、ペン、ハンカチ、名刺 でしたね^^
>『若年性アルツハイマー』って聞いた時、『私の頭の中の消しゴム』を思い出しちゃいました。
そうですね^^
>それとはちょっと話が違うんですかね?
テーマは同じですね!
若い二人と熟年夫婦の違いはありますが^^
>レポを見ただけでつい涙目になりそうになってしまいましたいかん!!会社なのに
あらら、いつもありがとうございます!
映画観てくださいね^^
堤監督は素晴らしい仕事をしましたね。
「トリック」を撮った監督とは思えないほど
作風が違いますよね。
わたしはどちらも大好きですが・・・。
堤監督は実は恋愛物作品が素晴らしいのですよ。
一昔前やっていたTVドラマ「愛なんていらねえよ、夏」は私の一押しです。
お時間ありましたら、是非ご覧下さい!
これでまた堤監督がどんどんメジャーになって行くなあ~。
ファンとしてはちょっと寂しいですね。
あわせてTBさせて頂きます。
>堤監督は実は恋愛物作品が素晴らしいのですよ。
なるほど^^
>一昔前やっていたTVドラマ「愛なんていらねえよ、夏」は私の一押しです。お時間ありましたら、是非ご覧下さい!
へぇ~、それは未見です>< レンタルになっているんですかねぇ?
>これでまた堤監督がどんどんメジャーになって行くなあ~。ファンとしてはちょっと寂しいですね。
そうなんですか? でも認められることは良いことだし励みになると思うのですが^^
とても多くのトラックバックとコメントですね。人気あるのがわかります。それなのに、私のようなものへ、トラックバックしていただき、感謝します。いつも、ありがとうございます。
拝読させてもらいました。 冨田弘嗣
>個人的事情により、トラックバックを返すのが遅れてしまいました。申し訳ありませんでした。
いえいえ、どういたしまして^^
>とても多くのトラックバックとコメントですね。人気あるのがわかります。
自分が気に入った作品を他のブロガーさんたちはどう感じたか見たくてTB貼って回っているだけですよ(笑) TBはそうすれば増えますからね!
>それなのに、私のようなものへ、トラックバックしていただき、感謝します。いつも、ありがとうございます。
人それぞれに感じ方は違うものですから、これからも参考にさせていただきます。 これからも宜しくお願いいたします!
この映画・・・ほんと、よかったです。
謙さんをはじめ、みんなが心を込めて作ったということが
伝わってくる気がします。
樋口可南子さんの表情にヤラレました。
私は絶対にあんなふうに笑えない・・・。
健康で平凡に暮らせる幸せを感じました。
>謙さんをはじめ、みんなが心を込めて作ったということが伝わってくる気がします。
実体験を活かした謙さんの迫真の演技には感心しました!
>樋口可南子さんの表情にヤラレました。私は絶対にあんなふうに笑えない・・・。
ですよねぇ!「さすが」としか言いようがありません^^
>健康で平凡に暮らせる幸せを感じました。
そうですね! 平凡に甘えて生活してる気がしてちょっぴり反省。
コメントとTBありがとうございます。
遅くなりました。。。
冒頭に流れる映像の穏やかな表情と生活。初めは意味が分からなかったのですが、色々あっての未来だったんですね。
そこへたどり着くまでの葛藤や修羅場はどんなものだったでしょうか?
それと、穏やかな生活をしていても、会話は成り立たないわけで・・・。妻の孤独を考えるとたまりませんね。
自問自答していると書きましたが、私には今のところ自信はありません。
こちらからもTBさせていただきます~。
>そこへたどり着くまでの葛藤や修羅場はどんなものだったでしょうか?
想像はつかないですよね。
>それと、穏やかな生活をしていても、会話は成り立たないわけで・・・。妻の孤独を考えるとたまりませんね。
自問自答していると書きましたが、私には今のところ自信はありません。
実際に経験してみないと分かりませんが、もし自分がそうなったときに面倒見てくれるかどうか不安なところですね(笑) その逆は耐えられないかもしれません。
この作品は珍しく夫が「観たい!」っと言い出したので見に行きました。
2人で出掛けたまでは良かったんですが、泣く映画を一緒に観るのは苦手な2人 遠く離れた席で鑑賞しました。2人で見てよかった。なんとなく・・
タシカナモノが揺らぐ怖さも感じました。
印象に残ったのは、渡辺謙さんが会社で部下の顔が別人になってしまい おののくシーン。
すごく怖かったのと同時に、こんな風に見えているのかもしれないっと感じました。
夫婦で観ても泣く箇所は、全く別でした。それも感慨深かったですね。ちなみに ouiouiは、大滝秀治さんが出ると笑いが止まらない性質で気をつけてたのに後半「うっ」っと笑いが出て 申し訳ない思いをしました。 大滝さんは反則だと思います。
>泣く映画を一緒に観るのは苦手な2人 遠く離れた席で鑑賞しました。2人で見てよかった。なんとなく・・
そうなんですか?
>タシカナモノが揺らぐ怖さも感じました。
ほうほう意味深ですね(笑)?
>印象に残ったのは、渡辺謙さんが会社で部下の顔が別人になってしまい おののくシーン。
すごく怖かったのと同時に、こんな風に見えているのかもしれないっと感じました。
そうかもしれませんね。
>ouiouiは、大滝秀治さんが出ると笑いが止まらない性質で気をつけてたのに後半「うっ」っと笑いが出て 申し訳ない思いをしました。 大滝さんは反則だと思います。
本当にツボな役者さんですよね(笑)? 大滝さんは。
彼の私生活を見てみたいものです(笑)
突然降りかかる出来事は本人・そして周囲の人々(特に家族)の日常までも変化させてしまう。
特に、この病気は本人が周囲の人々に「ありがとう」
と感謝する記憶さえも儚く消えていってしまうのがせつないですよね。
>特に、この病気は本人が周囲の人々に「ありがとう」
と感謝する記憶さえも儚く消えていってしまうのがせつないですよね。
そうですよね。傍らで支える方の苦労は並大抵のことではないでしょうね? そしてその支えている方が相手には誰かわかっていないことも・・・。
若年性アルツハイマー患者等の介護をされている御家族にとっては
あの映画では表現しきれていない問題や苦労も少なからずあるのかも知れないと思いますが
素晴らしい映画・素晴らしいキャスティングだったと思います。
特に樋口さんの"枝実子"凄く良かったですよね。
>あの映画では表現しきれていない問題や苦労も少なからずあるのかも知れないと思いますが
確かにそうですよね。
>素晴らしい映画・素晴らしいキャスティングだったと思います。特に樋口さんの"枝実子"凄く良かったですよね。
実体験から来る謙さんの迫力ある演技に加え、技能賞ものの樋口さんの演技でした!
わたしも原作者の荻原さんのファンなので、映画を観る前に慌てて読みました。
改めて「生きる」ことの意味を考えさせられました。
こちらもTBさせていただきますね!
>わたしも原作者の荻原さんのファンなので、映画を観る前に慌てて読みました。 改めて「生きる」ことの意味を考えさせられました。
そうですね! 自分に降りかからないとは言えませんからね^^
トラありがとうございます
私も色んな意味で自分たちを重ね合わせ考えさせられたドラマでした
>私も色んな意味で自分たちを重ね合わせ考えさせられたドラマでした
先のことはわからないですが、同様なことが身近にあるかもしれないですもんねぇ。
私も荻原さんの作品にハマってるところです。
今も「神様からの一言」が本棚で待機してる状態です(笑)
また遊びに来させていただきますね!
>私も荻原さんの作品にハマってるところです。今も「神様からの一言」が本棚で待機してる状態です
なるほど^^ ボクも文庫になってる作品は全て読みました!
おっと、この作品の原作は未読でした><
TBありがとうございました!
私もこの映画、とても心打たれました。
渡辺さん、ご自身も闘病の経験があるんですね!迫真の演技でした。そして、おっしゃられてる通り、樋口可南子さんの珠玉の演技も素晴らしかったです。
キャストの素晴らしさもさることながら、映画全体の作りも無駄なく、かつ、上手な構成だったなと思います。個人的にかなり人にもお勧めできる映画だと思ってます。
あと、TBをいただいたご縁で、もしよろしければ私のブログからこちらのブログをリンクさせていただきたいのですが、いかがでしょうか。ご都合お聞かせください!
それではまた遊びに来ます^^
>渡辺さん、ご自身も闘病の経験があるんですね!迫真の演技でした。そして、おっしゃられてる通り、樋口可南子さんの珠玉の演技も素晴らしかったです。
なかなか難しい役をさすがに2人の俳優さんは上手に演じておられました!
>映画全体の作りも無駄なく、かつ、上手な構成だったなと思います。個人的にかなり人にもお勧めできる映画だと思ってます。
仰るとおりだと僕も思います^^
>私のブログからこちらのブログをリンクさせていただきたいのですが、いかがでしょうか。ご都合お聞かせください!
ノープロブレムです^^
これからもよろしくお願い致します!
誠に素晴らしい演技でありました。
あの一瞬で、作品の品格と誠実さに重みがグッと加わりましたね。
枝実子がなぜあそこで微笑む事が出来たのか。
それは、記憶を失っても絶対に変わらない物、
夫が自分を好ましい存在と感じてくれる何物かが、
まだ変わらずに確かにある、という確信が芽生えたからだと思うです。
それを信じる事が出来さえすれば、愛は人を微笑ませる事が出来るですね。
良い映画です。
>あの一瞬で、作品の品格と誠実さに重みがグッと加わりましたね。
そうですね^^ 淡々と演じているようですが非常に難しい表現だと思いました。
>それは、記憶を失っても絶対に変わらない物、夫が自分を好ましい存在と感じてくれる何物かが、まだ変わらずに確かにある、という確信が芽生えたからだと思うです。それを信じる事が出来さえすれば、愛は人を微笑ませる事が出来るですね。
ここからまた新しい道が始まるのだと言い聞かせたとき、気持ちも整理でき微笑むことも出来たのでしょう!そして一生一緒だと^^
結末はわかっているので、なかなか見に行くのがしんどかった映画ですが、全編緊張感が持続して、見て良かったと思いました。
最後のシーンが特に印象的でした。
映画の上の物語はここで終わったわけですが、その後の療養所での主人公の生活が気になります。
>結末はわかっているので、なかなか見に行くのがしんどかった映画ですが、全編緊張感が持続して、見て良かったと思いました。
やはりか二人の俳優の演技力に引き込まれましたね^^
>映画の上の物語はここで終わったわけですが、その後の療養所での主人公の生活が気になります。
原作はその辺を描いてあるのでしょうか?
>こういった映画って介護をする側の視点で描かれることが多いですが、徐々に病気に犯されていく患者の視点でも描かれているのが良かったと思いました。
確かにそうですね^^ 明日はわが身・・・かもしれないので教訓でした。
>仰るように二人の俳優さんの演技が素晴らしかったですね。
こういうじっくりと観せてくれる映画がもっと観たいですね^^