□作品オフィシャルサイト 「臨場 劇場版」
□監督 橋本 一
□脚本 尾西兼一
□原作 横山秀夫
□キャスト 内野聖陽、松下由樹、渡辺 大、平山浩行、高嶋政伸、
段田安則、若村麻由美、柄本 佑、平田 満、長塚京三
■鑑賞日 7月7日(土)
■劇場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★☆ (5★満点、☆は0.5)
<感想>
TVシリーズは毎回見ていた好きなドラマの映画化。
人気TVドラマも映画化されると、少し茶の間サイズとギャップが出ることもしばしばだが・・・。
原作は『半落ち』、『出口のない海』、『クライマーズ・ハイ』」などで知られる横山秀夫。
内野聖陽演じる検視官の倉石が、アウトローでありながらも、先を読むその洞察力と
その心理眼が、あらゆる事件を解決へと導いていく、そこが魅力のドラマだ
ストーリーの中心にあるものは、現実社会でも大きく問題視されている、「刑法第39条」。
無差別殺人を起こしても、その容疑者がその時心神喪失であったと認定されたら、“無罪”。
しかし、それが心神喪失を演じているのだとしたら、突然愛する人を奪われた家族の行き場のない苦しみは・・・。
そんな容疑者に波多野を柄本 佑が演じているが、オヤジサンとは別な切り口と演技で、
この役には適任だと思える演技だった 判決の際の瞬間の“微笑み”はわかりにくかったが
このドラマでは特に倉石vs立原(高嶋政伸)の対立も見ものだ。 そえは劇場版の中でも象徴的に描かれていた
それで劇場版では、二人の対立にさらに神奈川県警の仲根(段田安則)も加わり、
事件のカギを握る安永演じる長塚京三や、浦部演じる平田満の演技も見ものだった
さて、正直に言うと、もう少し脚本に力と変化が欲しかったなぁ。
なぜかと言うと、TV版でもそうだったが、死亡推定時刻の判断をする際に決め手となる“直腸温度”。
当初、この通り魔事件の被害者遺族たちの中に犯人がいるとして動いていたが、
「俺のと違うなぁ~」でお馴染み倉石は死亡推定時刻を遅らせる細工をした別の犯人がいると推察する。
そんな直腸温度に絡めて、途中から倉石の恩師・安永の登場で真犯人が見えてしまった感があったからだ。
被害者遺族たちの中にの一人で娘を突然失った関根役の若村麻由美。
行き所のない想いを過激に演じていたのには感心したが、その若村麻由美、
やはりTVドラマの「科捜研の女」で法医学教授を演じていたので、どうもそのイメージが強く、
ちょっと被ってしまった。 このキャスティングってテレビ朝日繋がりなのかなぁ(笑)
でも、ラストシ-ンの娘のペイントはウルッときたなぁ~。 娘の声が聞こえて良かったと。
そして本当のラストシーンで、倉石は捜査の途中で末期癌だと明かした。
さて、何もなくなった倉石の部屋で、鳴り響く小坂(松下由樹)からの携帯の呼び出し音。
その真相は、果たして再びTVドラマで明かされるのだろうか・・・。
横山秀夫の著書は殆ど読んでます。
大変 参考になり有難うございました。
>「臨場」原作を読んでるので、是非 映画も見たいと思ってますが、未だです。横山秀夫の著書は殆ど読んでます。
そうですか^^
結構、長編が多いですよね?
TVシリーズももちろんご覧になっていたでしょうね^^
>大変 参考になり有難うございました。
いえいえ、あくまで私感ですので。
ネタバレ、すみませんm(__)m
ドラマも小説も知らずに臨んだのですが、もうちょっと検視の中から重要な証拠が見つかって、それで犯人が!!と言うのかと思ってました。
アメリカの検視ものだと、もっと科学的な分析が多いと思うのですが、ドラマだともっと先進的なんでしょうか。
一番?と思ったのが、現場に入るとき、髪がもさもさのまま。あれはないんじゃないかと思った次第です。
>人情話でしたね。 ドラマも小説も知らずに臨んだのですが、もうちょっと検視の中から重要な証拠が見つかって、それで犯人が!!と言うのかと思ってました。
そうですか(笑)?
ま、TVドラマも似たようなテイストでしたけどね(笑)
>アメリカの検視ものだと、もっと科学的な分析が多いと思うのですが、ドラマだともっと先進的なんでしょうか。
科学的な分析なら「科捜研の女」の方が詳しい(笑)
>一番?と思ったのが、現場に入るとき、髪がもさもさのまま。あれはないんじゃないかと思った次第です。
ま、そこがドラマで倉石流ですわ(笑)