梅雨のない北海道ですが、7月に入ってからは曇った日が続き、時には雨も降って……カラッと、とまでいかなくとも、さほどジメジメ感が無いのはありがたい事ですが。
たまの雨のパラつく日のじっとりとした空気に合うのは、アジサイとカタツムリかな?
そんな日に円山の原始林散策コースを辿ると、サッポロマイマイとかエゾマイマイとか見られるのでしょうね? もっとも、見かけても私には種別が見分けられないのですが、せめてサッポロの名がつく生物くらいは知っておきたいものです…と、反省。
カタツムリはさておき、この日は同じ円山の公園の方に行ってみました。
北海道神宮の敷地の東側に、札幌の調理師会の皆さんが建てられた「庖丁塚」があり、その周りに規模は大きくは無いですが、アジサイが植えられていて今が見頃です。
庖丁塚が建てられたのは”昭和四七年七月二八日”とありますから、ちょうど半世紀になりますね。そしてアジサイが植えられたのは”平成21年7月30日”となっています。
こちらには「アジサイは土の酸性度により色が変化する、料理の世界も素材に手を加える事で美味しく変わってゆくので、相応しい花木としてこれを植えた」とありました。なるほど、良い選択ですね。
碑には、建てられた当時の有名な寿司店、割烹の名が刻まれていますが、ざっと見たところでは、私が今も盛業中と承知しているのは1店だけかな? 私がただ知らないだけかも知れませんが。
そもそも刻まれた店名で、自腹で行った事があるのは数年前まであった寿司店1軒だけでして、交際費で割烹を使えるような身分でも無かったですしね。
まあ、高度成長期~バブルの時代に企業戦士で仕事をしてきた(?)私には、同じ時を過ごした仲間?として、一抹の淋しさを感じながらこれらの店名を眺めていました。
50年も経つと、社会情勢含めて色々あって、その味はそれぞれ店で修業し独立された皆さんの店で、脈々と生きているのでしょうけれど。
アジサイに見送られながら公園内を戻ると、小さな橋の所でマガモの中学生?位の子供達が遊んでいました。今年生まれた子供達ですね?もうヒナとは呼べないサイズで、池から続く水路を伝い子供達だけで遊びに来たのでしょう。
マガモは本州では冬鳥だそうですが、北海道では通年見る事が出来るので、抱卵からヒナへ、ヒナは50~60日で飛べるようになるそうで、定点観測をするとそんな様子も確認できるのでしょうね。
毎年カモの親子の行進でテレビなどが賑わうのが6月初め頃、と言う事はあと半月もすると「子供」を卒業し、飛び立って行くのかな?
マガモの寿命は最大10年位だそうですから、頑張れよ!未来ある子供達…と。