前回までで音程と音色を安定的に維持するためには「呼吸の速度や圧力の強弱」をその旋律に沿って
変化させていかなければならないことが理解いただけたでしょうか?
音程が高くなるにつれてリードの振動は増し、音量が大きくなるにつれ息の量が増していきます。
これらは息がもれない程度に緩い唇への圧力や呼吸の速度や圧力の強弱でなされます。
これまででまだ唇(アンブシュア)にどうしても圧力がかかってリードを押さえてしまう場合の
一つの練習を紹介します。
その前に耳にタコですがこれを確認して下さい。何回か提案しましたがリードは薄いものを使ってください。
倍音(オバートーン)やフラジオ音はちょっとリードが厚いほうが出易いとか出しやすいということはよく聞きますが
リードが厚いということはそれだけ振動しにくいということで無理をしてよいことはありません。
リードは腰が強いもの(弾力の強いもの)を選んでください。腰の強さをごまかすために厚いリードを使うのは危険です。
何枚も試して息が入りやすく振動がしやすいものを選んでください。
これは経験しかありません。結果、リード一枚は高価なものになります。
「初めてのサックス演奏10」でオクターブキーを押さえながら音程をオクターブ上下させる方法の別バージョンです。
唇(アンブシュア)思い切ってゆるめます。ゆるめる為だけの練習なので音程は気にせずに!
次はオクターブキーを使わないでアルペジオを演奏します。
「C」「F」「G」のメジャーです。メジャーのサウンドだということを意識の隅においてください。
最初はゆっくりのテンポで。素早い呼吸のコントロールです。
音程が上がるにつれて息の速度を上げます、
最低音に戻った時、唇が締まったままですと音程が下がりきらないので注意。
「Dm」「Em」「Am」のマイナーです。マイナーーのサウンドだということを意識の隅においてください。
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