◆「財務アナリストの雑感」 2024◆

会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

COOLになれJAPAN

2008-10-09 | 会計・株式・財務
まずは日経記事。
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■日経平均終値、952円安の9203円 下落率は過去3番目■

 8日の東京株式市場で日経平均株価が急落し、終値は前日比952円58銭(9.38%)
安の9203円32銭と、2003年6月以来5年4カ月ぶりの安値になった。

下落率としては1987年10月のブラックマンデー(14.9%安)、
1953年3月のスターリン暴落(10%安)に次ぐ過去3番目で、下落幅は過去18番目。

前日の米国株安を受け、トヨタ自動車やソニーなど主力の国際優良株を中心に
全面安の展開。米金融危機に対する政府の対応が不十分との見方や、
実体経済への影響を悲観する見方が強まった。
世界の株価連鎖安に歯止めがかからなくなってきた。
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(どうでもいいコメント)


ここんとこの暴落続きで感覚が麻痺しておりましたが、
史上3位の下げ率だったんですね。

さて、ここ数日、ネットでいろんな情報を見ておりますが、
色々あるもんですね。

国際金融情報に飢えている私はこんなサイトに注目していました。
  
  NEVADA(金融危機特集)

記事を見ているうちに、

10月7日 イオンの店舗閉鎖 というのを見つけたのですが
・・・・・・内容、ムチャクチャじゃぁありませんか?

「既存店売上も2ケタの減少とも言われており、」って、既存店売上の情報、
ちゃんと確認しているんですかね?

少なくとも上期の既存店売上高はグループ会社によっては確かに低調な会社もありましたが、概ね堅調に推移しております。

確かに成長ストーリーから往時のダイエーとダブらせる人もいるでしょうし、
米国のように数10年後には郊外SCがどうなっているかは正直分かりません。
でもだからといって、その程度の理由でダイエーと同じ展開を予想するってっのは
少々短絡的ではないでしょうか。

こういう思い込みで書かれた情報を1万6千人も読むと思うと背筋が凍ります。



この他、イオンとは異なる上場会社のyahoo掲示板を見ておりますと
「違法行為があるとか」ないとかで株価も掲示板も荒れ放題。
書かれている情報が異なるならば企業側も否定すべきでしょう。


パニックに陥る気持ちはわからないでもないが・・・。
敢えて言おう、COOLになれ、JAPAN。

こんな時こそ風評まがいの情報には十分ケアしてくださいね。





最後はやや宣伝を。


時折コメントを書いてくれる
経営コンサルのなべや氏も執筆している
BRICS本が出ました。
ゴールドマンサックス証券も資料提供の形で協力しております。
丸善丸の内店で上位の売れ行きでした。
ご関心ある方はぜひ。

BRICsとNEXT11のすべて
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でも、ここんところの金融危機や資源市況悪化もあり、
早々に「改訂版」を出さないとマズイとちゃう?

特にロシアは、ちょっと都合が悪くなるとすぐに市場を閉鎖。
この国には「しじょう」は無くて「いちば」なんですね。
さながら「雨天順延」のようなノリ。
恐れ入りました。

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本日の1曲。

クール・ジャパンということで連想したのが・・・・


内山田洋とクールファイブ「東京砂漠」
私のほうが思いっきり、短絡的でした。
「あなたがいれば・・・・・日はまた昇る・・・・この東京砂漠」






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3 コメント

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記者が笑ってました (温故知新)
2008-10-09 01:27:52
イオンの店舗閉鎖に関する記事、朝日新聞かな(間違いだったらスマソ)、同業他社の記者の笑いものになってました。内容が全然違うし、「明日にでも発表される」ってあたりめーだろー、決算発表美なんだから、と。

でも、ufoさんの見つけてきたこれってすごいねー。本当に風評被害ですな。ま、マネージメントは笑ってましたが、「まあ、もう慣れてますよ」と。でも、たまんないよね。

「もちつけ、にほん」というufoさんの意見はその通りであります。冷静になりましょう。人の裏行くところに道あり、です。個人的な意見ですが、世論はメディアによって作られるものであって、それは虚像です。まあ、柔道の石井選手がメディアにもてあそばれて、ついうっかりとしゃべっちゃって、斉藤監督に怒られるようなもんですな。

とはいえ、「9月は史上二番目の倒産金額」とかもっともらしい記事が出るから困ります。リーマン日本法人が破綻したんだから、そりゃ、史上二番目だろうっつーの(爆笑)。それよりも、創建ホームズ以降、建設、不動産の大型倒産が出ていないことの方がよっぽどスゴイポジティブなんじゃないか?
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BRICsとNEXT11のすべて (なべや)
2008-10-09 06:21:44
あらら、最高のタイミングで発売されたのでコソコソしてたんですけど、見つけちゃったのね・・・。
9月10日に原稿最終版を入稿したのですが、その5日後にリーマンが連邦破産法11条の適用申請。
改訂版は「BRICsとChapter11のすべて」にしないと・・・。

でもね、姉妹図書の「NEXT11がみるみるわかる本」はエジプト大使館の肝いりでアラビア語版の作成が決定。また、現在ロシア人事業家20人を日本で研修中なのですが、皆さん日本の文化にも産業システムにも感心しきりです。
「君子は義に喩(さと)り、小人は利に喩る」
少しだけ視野を広げてみると、日本人がオロオロする必要はまったくないということが実感できます。
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Unknown (天野)
2008-10-09 12:44:00
たまーにコメントしております天野と申します。

2~3年前から「これからは海外投資じゃあ」と、何冊かの本で知識を仕入れたBRICsとNEXT11の国々に、現物株や投資信託で500万くらい突っ込んでいますが。

ああー。半値八掛け二割引になりそうな勢いです。

ロシアととブラジルとタイが、スットコドッコイなくらいに値下がりしてますねえ。

でも逆の見方をすると、底値が見えてきそうな世界経済を踏まえた上で、これから海外投資を行うのなら、BRICsとNEXT11の国々はかなり魅力的です。だって成長が期待できるもん。私はもう種銭がありませんが。
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