◆「財務アナリストの雑感」 2024◆

会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

朝日新聞の「速効」収支改善策に思う

2016-02-01 | 会計・株式・財務
ダイヤモンドオンラインに「高待遇が経営圧迫!朝日新聞ついに給与削減を提案」という記事がありました。詳細は現物で確認いただくとして、私が注目した点だけ、サクッと連携致しましょう。


新聞発行部数の構造的な減少から業績は厳しさを増しており、朝日の2016年3月期中間期決算は、営業利益が前年同期比▲30・5%減の21億円と、14年同期の62億円から激減してしまった。



そこで今期の赤字回避のためにある策を打ち出した。これがなかなかすごい。





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本来4月1日に行う定期人事異動を5月1日にずらすこと。
なんと、社員の引っ越し費用を翌期に振り替えるのが狙いだという。

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夫「オ~イ、転勤が決まったぞ!5月から大阪だ」


妻「あなた、今日がエイプリルフールだからと言って、何バカなこと言うのよ?」


夫「前に言ったじゃないが、ウチの定期異動が5月1日付けになったってこと・・・・」


妻「ウソでしょ~? てっきり異動はないと思ってた・・・・。太郎の入学式、明日なのよ? どうするのよ太郎の学校!私、大阪なんか行かないからね。」


夫「・・・・・」

・・・とまぁ、ドッキリカメラのような悲喜劇があちこちで繰り広げられるのでしょう。
(まぁ、5月異動でなくてもよく見られる話ですけど)


今回、5月異動に変更してしまうと、来期も5月異動にしないと、2期分の引っ越し費用を計上せざるを得なくなる。これも一種の「倍返し」だ。
そのうち、どうせだからと、1ヶ月分の給料を浮かすために、新入職員も5月1日入社になるかもね。

おあとがよろしいようで。





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