◆「財務アナリストの雑感」 2024◆

会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

ENEOSの社長解任に思う

2023-12-24 | 会計・株式・財務
前代未聞、2代続いて女性問題で社長がクビになったENEOS
昭和のオッサンなら誰でも知ってる、この名作CMを参考に、企業イメージCMを自虐的に作り変えたらどうか。

適時開示アワード2023を受賞したタムロンでもいいけど。



この業界、足元はどうなっているのか。
週刊東洋経済「2024年大予測」の石油セクターを見てみると・・・・

---------------------------------------------
・ENEOSなど石油元売りの2024年度業績はガソリンなどへの補助金制度次第
・補助金は23年9月までに3.8兆円が執行されガソリン需要を下支えた一方、脱炭素に逆行するとの批判。
・会計検査院からは「支給額が小売価格に反映されていない可能性がある」とも指摘
・私の会計士受験時代の仲間でガソリンスタンド経営指導の第一人者である中沢省一郎先生のコメント「今の制度では、ガソリンスタンドが値下げしガソリンの全国平均価格が下がれば、補助金が減り仕入価格が高くなる。ガソリンスタンドにとって罰金のようなもの」
・補助金制度は24年4月まで延長されるが、市場の歪みを助長するような補助金の行方にも注目。
--------------------------------------------

最近の日経記事でも「下がらぬガソリン価格、補助金でゆがみ」という記事が出ていた。今後予想される増税ラッシュも視野に入れると、この補助金はもう辞めたほうが良いだろう。

ガソリン高で消費者が苦しみ、補助金でガソリンスタンドもジレンマに陥っているというのに、業績は補助金頼みとされる元売りがこんなところで油を売っている場合か?


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 輝く!適時開示アワード20... | トップ | 政治資金監査に思う »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

会計・株式・財務」カテゴリの最新記事