いつもご覧下さり、まことに有難うございます。
(昨日も159名様にご覧頂きました)
先ほどまで、事業再生講座のメンバー(有志)で飲んでおりまして、
酒にからっきし弱い私は、ビールをジョッキたった2杯でヘロヘロ気分です。
(よく、「人間リトマス紙」と言われます。すぐ赤くなるので。)
飲み放題でしたので、かなり損した気分です。
でも出席された皆さん、生き生きしていましたね。
久々にリフレッシュさせて頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。
こんな馬鹿げたブログを書いている私が、一層惨めになりましたけど。
さて、このコーナーでは、
「勤務先で業務上見たいんだけれど、
アクセス制限がかかって見ることができない」ような
財務系怪文書を、独断と偏見でご紹介するものです。
もちろん怪文書ですので、内容の真偽等には
一切責任を負いません。
今回のネタも、
「論談・目安箱」からの比較的新しいネタ。
http://www.rondan.co.jp/html/
原文オリジナルのコピペです。
------------------------------------------------
http://www.rondan.co.jp/html/mail/index.html
都市再生ファンドという "からくり"
(平成17年11月21日)
投稿者: 橋本 昌雅
http://link-21.com/masahiro
(1) 不動産投資ファンドを支える "都市再生ファンド"
今日の朝日新聞で不動産ファンドに関する記事があった。
記事では、05年度上期 (4~9月) の企業などによる
大口の不動産取引で、「不動産投資ファンド」 が買い手の約6割を占めたとし、
96年度の調査開始以来、東京の地価が15年ぶりに上昇して
バブル期以来の活況を見せているという。
記事には書いていないが、 「官から民へ」 の経済政策を推進する
竹中平蔵は、滞留する民間資金を優良な都市再生プロジェクトに
誘導する仕組みとして、平成14年度補正予算で
「都市再生ファンド」 が作られている。
この都市再生ファンドとは、オフィスビルや商業施設など家賃収入が
見込める物件を購入する資金として、政府が認定する事業者であれば、
50%を民間都市開発推進機構 (以下民間都市機構とする)
という特殊法人が出資するというものだ。
(2) つなぎ融資の非遡及型融資と事業継続資金である投資ファンド
これには前段の話があって、横浜の 「ランドマークタワー 」 や東京の
「東京オペラシティ」、 「六本木ヒルズ」 などの建設資金を
調達するにあたり、事業計画で見込める収入を担保に融資するという
非遡及型融資を理解しなければならない。
個人保証や担保などを取らない非遡及型融資であるが、問題は、
民間都市機構という特殊法人が、都市部では75%その他でも30%の
政府保証をしていることである。
つまり、担保を取らないといいながら、政府保証があるのだから、
借り手側にとってはこんないい話はない。
政策的には、この非遡及型融資とは、
霞ヶ関の官僚から公共事業の裁量権を取り上げて
「官から民へ」 をスローガンに、政府保証を原資とした
都市開発事業の裁量権を民間事業者に委譲したものに他ならない。
非遡及型融資は建設資金の融資であり事業による収入が
見込めるまでの短期融資である。
事業が順調であれば、短期融資を銀行などから借り替えるのが
前提の融資なのである。
もし、事業計画どおりに収入が見込めなければ、借り替えはできない。
(3) 都市再生ファンドという "からくり"
回転ドアの速度を上げて来客数などを上乗せした事業計画が
絵に描いた餠になる前に、政府は、都市再生ファンドという
"からくり" を作った。
"からくり" というよりも幼稚な詭弁でしかないのだが、
借り替えの資金の50%を民間都市機構が後ろ盾となる
"都市再生ファンド投資法人" が用意するというものだ。
投資ファンドは、50%の資金で、オフィスビルや商業施設を
手に入れることができ、民間都市機構は、
非遡及型融資による融資の焦げ付きを先送りできる
また、非遡及型融資の物件は、必ず、
融資を受けるための特定目的の子会社を設立しているので、
その運用会社に比例して、都市再生ファンド投資法人を増やすことができる。
財政投融資を非遡及型融資の際の政府保証に衣替えをして
日本型社会主義経済を維持した上で、
天下り先の確保という都市再生ファンド投資法人をつくるなど、
霞ヶ関の官僚らにとっては、一石二鳥のうまい話でしかない。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
私は目先のニュースより、将来の爆弾になりそうなネタ、および、
「仕組み・カラクリ」ネタを好みます。
私自身、少しウラを取らないといけないのですが、酔いが回っているので
日を改めて。
類似ネタですが、ご関心のある方は、私が以前書いた「ミントの時限爆弾」
http://blog.goo.ne.jp/dancing-ufo/e/46dd2ac207dbdf2b6fd4069850ce3cbf
も併読されるといいでしょう。
しかし、日付が変わり、連続投稿記録が2ヶ月強で切れてしまいました。
あと2分早ければ・・・・・。
残念。
(昨日も159名様にご覧頂きました)
先ほどまで、事業再生講座のメンバー(有志)で飲んでおりまして、
酒にからっきし弱い私は、ビールをジョッキたった2杯でヘロヘロ気分です。
(よく、「人間リトマス紙」と言われます。すぐ赤くなるので。)
飲み放題でしたので、かなり損した気分です。
でも出席された皆さん、生き生きしていましたね。
久々にリフレッシュさせて頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。
こんな馬鹿げたブログを書いている私が、一層惨めになりましたけど。
さて、このコーナーでは、
「勤務先で業務上見たいんだけれど、
アクセス制限がかかって見ることができない」ような
財務系怪文書を、独断と偏見でご紹介するものです。
もちろん怪文書ですので、内容の真偽等には
一切責任を負いません。
今回のネタも、
「論談・目安箱」からの比較的新しいネタ。
http://www.rondan.co.jp/html/
原文オリジナルのコピペです。
------------------------------------------------
http://www.rondan.co.jp/html/mail/index.html
都市再生ファンドという "からくり"
(平成17年11月21日)
投稿者: 橋本 昌雅
http://link-21.com/masahiro
(1) 不動産投資ファンドを支える "都市再生ファンド"
今日の朝日新聞で不動産ファンドに関する記事があった。
記事では、05年度上期 (4~9月) の企業などによる
大口の不動産取引で、「不動産投資ファンド」 が買い手の約6割を占めたとし、
96年度の調査開始以来、東京の地価が15年ぶりに上昇して
バブル期以来の活況を見せているという。
記事には書いていないが、 「官から民へ」 の経済政策を推進する
竹中平蔵は、滞留する民間資金を優良な都市再生プロジェクトに
誘導する仕組みとして、平成14年度補正予算で
「都市再生ファンド」 が作られている。
この都市再生ファンドとは、オフィスビルや商業施設など家賃収入が
見込める物件を購入する資金として、政府が認定する事業者であれば、
50%を民間都市開発推進機構 (以下民間都市機構とする)
という特殊法人が出資するというものだ。
(2) つなぎ融資の非遡及型融資と事業継続資金である投資ファンド
これには前段の話があって、横浜の 「ランドマークタワー 」 や東京の
「東京オペラシティ」、 「六本木ヒルズ」 などの建設資金を
調達するにあたり、事業計画で見込める収入を担保に融資するという
非遡及型融資を理解しなければならない。
個人保証や担保などを取らない非遡及型融資であるが、問題は、
民間都市機構という特殊法人が、都市部では75%その他でも30%の
政府保証をしていることである。
つまり、担保を取らないといいながら、政府保証があるのだから、
借り手側にとってはこんないい話はない。
政策的には、この非遡及型融資とは、
霞ヶ関の官僚から公共事業の裁量権を取り上げて
「官から民へ」 をスローガンに、政府保証を原資とした
都市開発事業の裁量権を民間事業者に委譲したものに他ならない。
非遡及型融資は建設資金の融資であり事業による収入が
見込めるまでの短期融資である。
事業が順調であれば、短期融資を銀行などから借り替えるのが
前提の融資なのである。
もし、事業計画どおりに収入が見込めなければ、借り替えはできない。
(3) 都市再生ファンドという "からくり"
回転ドアの速度を上げて来客数などを上乗せした事業計画が
絵に描いた餠になる前に、政府は、都市再生ファンドという
"からくり" を作った。
"からくり" というよりも幼稚な詭弁でしかないのだが、
借り替えの資金の50%を民間都市機構が後ろ盾となる
"都市再生ファンド投資法人" が用意するというものだ。
投資ファンドは、50%の資金で、オフィスビルや商業施設を
手に入れることができ、民間都市機構は、
非遡及型融資による融資の焦げ付きを先送りできる
また、非遡及型融資の物件は、必ず、
融資を受けるための特定目的の子会社を設立しているので、
その運用会社に比例して、都市再生ファンド投資法人を増やすことができる。
財政投融資を非遡及型融資の際の政府保証に衣替えをして
日本型社会主義経済を維持した上で、
天下り先の確保という都市再生ファンド投資法人をつくるなど、
霞ヶ関の官僚らにとっては、一石二鳥のうまい話でしかない。
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私は目先のニュースより、将来の爆弾になりそうなネタ、および、
「仕組み・カラクリ」ネタを好みます。
私自身、少しウラを取らないといけないのですが、酔いが回っているので
日を改めて。
類似ネタですが、ご関心のある方は、私が以前書いた「ミントの時限爆弾」
http://blog.goo.ne.jp/dancing-ufo/e/46dd2ac207dbdf2b6fd4069850ce3cbf
も併読されるといいでしょう。
しかし、日付が変わり、連続投稿記録が2ヶ月強で切れてしまいました。
あと2分早ければ・・・・・。
残念。