中央青山監査法人の再発防止策に思う

中央青山の再発防止策を日経記事で見ました。
その印象をサクっと述べます。

記事によれば、
監査業務に携わる職員を今後３年間で約２割（500人）増やす、
との事です。

しかしこれでは見方によっては、
『「私たちは今の今まで、あるべき水準を１００とすると
　概算83％（1÷1.2=83%)のレベルの監査しかできていません。』
と白状しているようなものではないでしょうか。

また、監査業務を増員したところで、企業側が監査報酬の引き上げを
おいそれとは認めないでしょうから、自らの経営を圧迫するだけでは
ないでしょうか。

本当に「監査の質」は増員すれば改善するものなのでしょうか？

＜以下、日経記事＞
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中央青山、理事全員が辞任・カネボウ粉飾事件で

中央青山監査法人の奥山章雄理事長は３日午後、
東京都内で記者会見し、カネボウ粉飾事件で逮捕された４人が提出した
辞職願いを受理したと発表した。
また、理事長を除く理事10人が同日付で理事職を辞任したことも発表した。
さらに粉飾が起きた当時のトップだった上野紘志特別相談役
（前理事長）が同法人から離職することや、
奥山理事長自身の報酬を６カ月間50％減額することも明らかにした。

奥山氏は会見で、「関与先、業界、関係官庁、社会一般に対し甚大なる
迷惑をおかけし、信頼関係を損なったことをおわび申し上げます」と陳謝した。
理事長を除く理事全員に関しては、
「私を除く今の執行部は全員、事件が起きた当時も理事を務めていたため、
責任があると判断し辞任した」と説明。
辞任した理事の報酬は、６カ月間30％減額する。

奥山氏は同時に再発防止策を発表した。
監査の質を向上させるため、監査業務に携わる職員を
今後３年間で約２割（500人）増やす。
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