お疲れ様です。
本日発売の週刊ダイヤモンドは
「IFRS襲来!国際会計基準への対応を急げ」という特集。
会計士受験時代から大変お世話になっているN先生から
「週刊ダイヤモンドのP.51とP.53の図表、俺が作ったんだ」
という唐突なメールが来たもんですから、さすがに買っちゃいました。
全体としてよくまとまっていると思います。
ご興味ある方は店頭でご確認下さい。
さて、同誌P.58~60にはIFRSの収益認識の考え方と適用された時の影響が書かれております。
たとえば、百貨店売上は激減するとか・・・・・・
(リスクを取らない仕入で売上を計上するのはおかしい
→実質的には不動産賃貸収入として粗利益分を収益計上)とか。
ところが、これをもっと深堀りした報告書が7月9日、
日本公認会計士協会から発表されております。しかもタダで。
会計制度委員会研究報告第13号
「我が国の収益認識に関する研究報告(中間報告)
-IAS第18号「収益」に照らした考察-」の公表について
◎報告書本文
収益の認識基準については、我が国では企業会計原則に包括的に記述されている
にとどまっており、明確な基準が存在していないため、実態調査等を通じて、
収益認識について整理・検討等を行う必要があると考えられたため発出された
ものだそうです。
要は、収益計上基準といっても多種多様なものがありまして、
プロの会計士先生でも判断に迷うケースってのがやたら多い。
そこで、悩ましいケースを一堂に集めて、考え方を整理しましょう!
ってなことです。
さらに、国際会計基準が適用された場合の影響も考えましょう!
ってなことですから至れり尽くせりの内容です。
注目いただきたいのは、57枚目以降(ページ番号53以降)の「Ⅱ 付録」です。
ヒアリング等により洗い出された収益認識に関する具体的な67事例について、次のような項目で分析・整理されております。
(a) 具体的事例 論点となる具体的事例
(b) 会計上の論点 会計上の検討事項
(c) 実務上の論点 実務上の検討事項
(業界慣行、実行可能性、権利義務関係、税務上の取扱い等)
(d) 会計処理の考え方 実現主義の下での収益認識要件をより厳格に
解釈した場合の考え方、
会計基準等の適用関係の整理、会計処理の判断のポイント
(e) IAS18に照らした考察 IAS18を適用した場合の考え方
会計士協会では、本研究報告は、あくまで研究報告として
当協会の考え方を示したものであり、この公表により、収益認識に関し、
これまでの実現主義の解釈の下で認められてきた会計処理から
本研究報告に記載された会計処理への変更が強制されることはない
としておりますが、今後、規範性が出てくるような気がします。
となれば会計士先生だけでなく、
経理実務担当の方やアナリストの方々にも参考になると思います。
「その収益認識方法は妥当なのか」ってね。
これまで重要な会計方針として真正面から取り上げられなかった収益認識基準ですが、今回のIFRS採用を機に注目度が上がると思っております。
150ページの大作ですがダウンロードされたらいかがでしょうか。
またいきます。
※スポンサーリンク、「もしご興味のあるものがございましたら」クリック下さいね。
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「IFRS襲来!国際会計基準への対応を急げ」という特集。
会計士受験時代から大変お世話になっているN先生から
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さて、同誌P.58~60にはIFRSの収益認識の考え方と適用された時の影響が書かれております。
たとえば、百貨店売上は激減するとか・・・・・・
(リスクを取らない仕入で売上を計上するのはおかしい
→実質的には不動産賃貸収入として粗利益分を収益計上)とか。
ところが、これをもっと深堀りした報告書が7月9日、
日本公認会計士協会から発表されております。しかもタダで。
会計制度委員会研究報告第13号
「我が国の収益認識に関する研究報告(中間報告)
-IAS第18号「収益」に照らした考察-」の公表について
◎報告書本文
収益の認識基準については、我が国では企業会計原則に包括的に記述されている
にとどまっており、明確な基準が存在していないため、実態調査等を通じて、
収益認識について整理・検討等を行う必要があると考えられたため発出された
ものだそうです。
要は、収益計上基準といっても多種多様なものがありまして、
プロの会計士先生でも判断に迷うケースってのがやたら多い。
そこで、悩ましいケースを一堂に集めて、考え方を整理しましょう!
ってなことです。
さらに、国際会計基準が適用された場合の影響も考えましょう!
ってなことですから至れり尽くせりの内容です。
注目いただきたいのは、57枚目以降(ページ番号53以降)の「Ⅱ 付録」です。
ヒアリング等により洗い出された収益認識に関する具体的な67事例について、次のような項目で分析・整理されております。
(a) 具体的事例 論点となる具体的事例
(b) 会計上の論点 会計上の検討事項
(c) 実務上の論点 実務上の検討事項
(業界慣行、実行可能性、権利義務関係、税務上の取扱い等)
(d) 会計処理の考え方 実現主義の下での収益認識要件をより厳格に
解釈した場合の考え方、
会計基準等の適用関係の整理、会計処理の判断のポイント
(e) IAS18に照らした考察 IAS18を適用した場合の考え方
会計士協会では、本研究報告は、あくまで研究報告として
当協会の考え方を示したものであり、この公表により、収益認識に関し、
これまでの実現主義の解釈の下で認められてきた会計処理から
本研究報告に記載された会計処理への変更が強制されることはない
としておりますが、今後、規範性が出てくるような気がします。
となれば会計士先生だけでなく、
経理実務担当の方やアナリストの方々にも参考になると思います。
「その収益認識方法は妥当なのか」ってね。
これまで重要な会計方針として真正面から取り上げられなかった収益認識基準ですが、今回のIFRS採用を機に注目度が上がると思っております。
150ページの大作ですがダウンロードされたらいかがでしょうか。
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IFRS、私は正直なところ「よーやるよなー」が感想。結局は会計基準と言いながら、自分達に都合のよい基準を入れたいだけの政治ゲーム。んなことしてるならば、さっさとあの格付け会社とやらをきちんと罰しろよ、ってのはマズイっすかね?。そもそも、全然フェアじゃないじゃん、あそこが生き残るのは。