いやぁーっ、W杯イタリア対オーストラリア戦、
トッティのサヨナラPKはシビレましたねー。
視力の落ちた私には、何故かアズーリがサムライブルーに見えまして、
溜飲を下げた次第です。
でも、おかげさまで体調は順調に崩れつつあります。
さて本日のネタ。
久々に会計ネタ。
本日の日経スクランブルで「資本剰余金配当の功罪」という興味深い分析
をやっておりました。
以下にポイントをご紹介。その後、簡単なコメント。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
・資本準備金を取り崩した「その他資本剰余金」を財源として配当を実施する
企業が広がっている。
05年度では上場企業(金融を除く)29社が実施。
このうち20社は単独最終赤字で、資本剰余金の配当は赤字会社の配当維持や
復配の手段に使われている。
・しかし、本来、資本剰余金の配当は、エクイティファイナンスで膨らんだ
資本剰余金を株主に払い戻すことで、資本効率の向上を図るもの。
それが赤字会社の配当維持・復配策になっている現状は
当初の狙いからズレている。
・資本剰余金配当を実施した利益剰余金マイナス企業(14社)
(順に企業名・単体利益剰余金[百万円])
7868 広済堂 ▲4,467
4842 USEN ▲4,029
8168 ケーヨー ▲2,118
5931 川田工業 ▲1,846
8230 はせがわ ▲945
1994 高橋ウォール ▲927
5916 ハルテック ▲567
8298 ファミリー ▲521
9895 コンセック ▲350
5997 協立エアテク ▲333
2903 シノブフーズ ▲232
8164 キャビン ▲97
4770 エルミックW ▲35
9711 日本コンシス ▲13
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(コメント)
①以前、「利益の質」に注目しましょう、というネタを描きましたが、
今回はいうなれば「配当の質」にも注意しましょう、ということです。
同記事でも触れておりますが、資本剰余金からの配当は、出資の返還ですので、
これを受け取った法人株主の会計処理は、受取配当金の計上でなく、
貸借対照表上の有価証券の簿価を配当額だけ減額する必要があるのです。
個人株主さんにとっては、「配当を貰えるからいいじゃん」と
思われるかもしれませんし、それが企業側の狙いかも知れませんので、
配当の出所にはご留意下さい。
②最後は脱線します。上のリストにある
9711 日本コンピュータシステム ですが、
9709 日本コンピューターシステム と紛らわしい
(上場時期も1989年12月)!。
知らなかったです、こんなに似た社名があったなんて・・・。
トッティのサヨナラPKはシビレましたねー。
視力の落ちた私には、何故かアズーリがサムライブルーに見えまして、
溜飲を下げた次第です。
でも、おかげさまで体調は順調に崩れつつあります。
さて本日のネタ。
久々に会計ネタ。
本日の日経スクランブルで「資本剰余金配当の功罪」という興味深い分析
をやっておりました。
以下にポイントをご紹介。その後、簡単なコメント。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
・資本準備金を取り崩した「その他資本剰余金」を財源として配当を実施する
企業が広がっている。
05年度では上場企業(金融を除く)29社が実施。
このうち20社は単独最終赤字で、資本剰余金の配当は赤字会社の配当維持や
復配の手段に使われている。
・しかし、本来、資本剰余金の配当は、エクイティファイナンスで膨らんだ
資本剰余金を株主に払い戻すことで、資本効率の向上を図るもの。
それが赤字会社の配当維持・復配策になっている現状は
当初の狙いからズレている。
・資本剰余金配当を実施した利益剰余金マイナス企業(14社)
(順に企業名・単体利益剰余金[百万円])
7868 広済堂 ▲4,467
4842 USEN ▲4,029
8168 ケーヨー ▲2,118
5931 川田工業 ▲1,846
8230 はせがわ ▲945
1994 高橋ウォール ▲927
5916 ハルテック ▲567
8298 ファミリー ▲521
9895 コンセック ▲350
5997 協立エアテク ▲333
2903 シノブフーズ ▲232
8164 キャビン ▲97
4770 エルミックW ▲35
9711 日本コンシス ▲13
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(コメント)
①以前、「利益の質」に注目しましょう、というネタを描きましたが、
今回はいうなれば「配当の質」にも注意しましょう、ということです。
同記事でも触れておりますが、資本剰余金からの配当は、出資の返還ですので、
これを受け取った法人株主の会計処理は、受取配当金の計上でなく、
貸借対照表上の有価証券の簿価を配当額だけ減額する必要があるのです。
個人株主さんにとっては、「配当を貰えるからいいじゃん」と
思われるかもしれませんし、それが企業側の狙いかも知れませんので、
配当の出所にはご留意下さい。
②最後は脱線します。上のリストにある
9711 日本コンピュータシステム ですが、
9709 日本コンピューターシステム と紛らわしい
(上場時期も1989年12月)!。
知らなかったです、こんなに似た社名があったなんて・・・。
今回返答のコメントとても参考になりました。ありがとうございます。
高度なご質問有難うございました。
そうですねー、ここは王道で。
「株式発行で多額の資金調達は
したけれど、ちょっと集めすぎてしまったので
一たん、お返しします。
軽くなった資本でROEも向上しますし。」
経営層にこういう潔さがあれば、
却って好感が持てると思うんですけどね。
この程度なら経営に失敗したとは誰も思わないですし。
もちろん、赤字会社ではご法度だと思いますよ。
投資家をミスリードする危険性もありますから。
お答になっていないかも知れませんが、
とりあえず。
それは今度私が所属しているゼミナールのディベートで「資本剰余金からの配当を認めるべきではない」ということについて、
肯定、否定にわかれてディベートを行うからです。
私はこの否定側、つまり認めるべきであると言わなければならないのですが、それを肯定するよい意見が思い浮かばないのですが、何かよいアイディアがあったら教えていただけませんでしょうか?
肯定側であれば上記のようなことも思い浮かんだんですが・・・
否定側では私には難しいことなのでよろしかったらお願いします。