「そんなこと、どっちでもいいだろっ!」ってな声が聞こえてきそうなテーマで申し訳ない。
先日も書いたが、TBSドラマ「冬のサクラ」に嫁がハマっている。第三話はサスペンス色が強まっており、片平なぎさや船越英二郎がいつ登場してもおかしくない展開だ。特に、高嶋政伸演じる「航一」の不気味さは特筆もの。ただ、彼が熱演すればするほど、おそらく視聴者は引いてしまうだろう(嫁は「コワイ!」と怯えていた)。彼がイメージキャラクターを務めるヤマダ電機の売上に影響しなければいいのだが……。
さて、「冬のサクラ」のモチーフになったとみられる「冬のソナタ」 。
その主人公を務めたペ・ヨンジュン氏、通称ヨン様に関して興味深い記事を見つけた。
日経ヴェリタス最新号で「ニッポンの大株主」という特集があり、ヨン様が大株主となっている日本企業が紹介されていたのだ。
デジタル・アドベンチャー =持株比率9.6%、保有株時価2.2億円、株主順位3位。
早速どんな会社か見てみた。
(以下は、限られた公開情報に基づく邪推のオンパレード。予めご了承ください。)
HPによれば、当社は事業開始以来、デジタルコンテンツの携帯電話やWEBへの配信を礎として、韓国ドラマ等のコンテンツの権利を取得し商品化・販売。2009年5月のビーオーエフインターナショナル株式会社との合併に伴い、韓国の俳優ぺ・ヨンジュンを中心とした大型コンテンツおよび版権ビジネスを展開することとなり、既存の「ネットワークコミュニケーション」「映像・音楽」に、新たに「メディア」「マネジメント」へと事業領域の拡大を目指していると。その実現のため、ペ・ヨンジュンおよびチェ・ジウが出演した東京ドームでのイベント開催アニメ「冬のソナタ」の日本初放送など新規事業を展開中。
ヨン様が大株主だったビーオーエフという会社とデジタルアドベンチャー(以下、DA社)が2009年に合併。その結果、DA社の大株主に踊り出たってワケだ。そして、合併これ幸いと、ヨン様及び「冬ソナ」を前面に押し出した営業展開をしているということか。
人気商売なんだから、いっそのこと、「ヨン様カンパニー」などと大胆に社名変更すればいいのにと思う。
ところが業績は厳しい。
最新のIRニュースを見ても、ヨン様の写真集発売やイベント開催といった華やかな告知に交じって、事業再構築のお知らせ、特別損失の発生と・・・・・厳しい経営ぶりが垣間見える。
2010年3月期も赤字。2011年3月期も赤字見通しであり2期連続で赤字。
要するに、ヨン様が大株主になってから利益が出ていない。これではソン様である。
さすがにブームから約7年。ヨン様の神通力も不況の前には通じなくなってきているのか。
株価も、合併により大株主となった2009年5月時点132円から41円へと3分の1。踏んだり蹴ったりだ。
このように、日本においてヨン様ビジネスを展開しているDA社の業績は厳しく、株価も低迷している。
しかし、だからといってヨン様の日本ビジネスが損ばかりというワケではないだろう。
DA社の有価証券報告書「関連当事者との取引」(PDFで86枚目)にDA社の筆頭株主である韓国キーイースト社との取引状況が記載されている。
商品仕入 235百万円
肖像権使用料 100
ロイヤリティ 77
業務委託 37
制作費 36
放送許諾料 8
DA社はキーイースト社に対して合計493百万円のコストを支払っている。
何をかくそう、キーイースト社は、ヨン様の所属事務所でありヨン様が筆頭株主(34%)となっているコスダック(KOSDAQ)上場企業。ネット情報によれば2009年度の売上は996百万円となっていることから、ざっくり言うと売上の半分はDA社からという計算になる。キーイーストにとってDA社は重要なお得意様であり、かつ資金源と見られる。(DA社はキーイーストの持分法適用会社らしい)
最終的に利益がキーイーストに韓流・・・じゃなくて還流するのでヨン様にとってはどこで儲けても構わないのであろう。
しかし、DA社が仮に今後も赤字が続いてしまい、万が一経営破たんしてしまうと話は別。キーイーストへの経営にも影響が出かねない。もちろん、DA社は現預金と払込資本が厚いので、そこまで心配する必要はない。ただ、DA社が赤字続きではいろいろ風評などが立つおそれがあり、ヨン様のイメージダウンにつながるかも知れない。低迷する株価も何とか回復させたいだろう。
だとすると・・・・・あくまで邪推の域を出ないが・・・・・・・来期、3期連続赤字は避けたいだろうから、DA社の業績回復を確かなものにするためにヨン様の来日イベントなど日本でのメディア露出が増えるかも」。
今後「ヨン様来日」の芸能ニュースに接したら、デジタルアドベンチャー社の業績と株価に思いを馳せるのも一興かも知れない。
※スポンサーリンク、「もしご興味のあるものがございましたら」クリック下さいね。
先日も書いたが、TBSドラマ「冬のサクラ」に嫁がハマっている。第三話はサスペンス色が強まっており、片平なぎさや船越英二郎がいつ登場してもおかしくない展開だ。特に、高嶋政伸演じる「航一」の不気味さは特筆もの。ただ、彼が熱演すればするほど、おそらく視聴者は引いてしまうだろう(嫁は「コワイ!」と怯えていた)。彼がイメージキャラクターを務めるヤマダ電機の売上に影響しなければいいのだが……。
さて、「冬のサクラ」のモチーフになったとみられる「冬のソナタ」 。
その主人公を務めたペ・ヨンジュン氏、通称ヨン様に関して興味深い記事を見つけた。
日経ヴェリタス最新号で「ニッポンの大株主」という特集があり、ヨン様が大株主となっている日本企業が紹介されていたのだ。
デジタル・アドベンチャー =持株比率9.6%、保有株時価2.2億円、株主順位3位。
早速どんな会社か見てみた。
(以下は、限られた公開情報に基づく邪推のオンパレード。予めご了承ください。)
HPによれば、当社は事業開始以来、デジタルコンテンツの携帯電話やWEBへの配信を礎として、韓国ドラマ等のコンテンツの権利を取得し商品化・販売。2009年5月のビーオーエフインターナショナル株式会社との合併に伴い、韓国の俳優ぺ・ヨンジュンを中心とした大型コンテンツおよび版権ビジネスを展開することとなり、既存の「ネットワークコミュニケーション」「映像・音楽」に、新たに「メディア」「マネジメント」へと事業領域の拡大を目指していると。その実現のため、ペ・ヨンジュンおよびチェ・ジウが出演した東京ドームでのイベント開催アニメ「冬のソナタ」の日本初放送など新規事業を展開中。
ヨン様が大株主だったビーオーエフという会社とデジタルアドベンチャー(以下、DA社)が2009年に合併。その結果、DA社の大株主に踊り出たってワケだ。そして、合併これ幸いと、ヨン様及び「冬ソナ」を前面に押し出した営業展開をしているということか。
人気商売なんだから、いっそのこと、「ヨン様カンパニー」などと大胆に社名変更すればいいのにと思う。
ところが業績は厳しい。
最新のIRニュースを見ても、ヨン様の写真集発売やイベント開催といった華やかな告知に交じって、事業再構築のお知らせ、特別損失の発生と・・・・・厳しい経営ぶりが垣間見える。
2010年3月期も赤字。2011年3月期も赤字見通しであり2期連続で赤字。
要するに、ヨン様が大株主になってから利益が出ていない。これではソン様である。
さすがにブームから約7年。ヨン様の神通力も不況の前には通じなくなってきているのか。
株価も、合併により大株主となった2009年5月時点132円から41円へと3分の1。踏んだり蹴ったりだ。
このように、日本においてヨン様ビジネスを展開しているDA社の業績は厳しく、株価も低迷している。
しかし、だからといってヨン様の日本ビジネスが損ばかりというワケではないだろう。
DA社の有価証券報告書「関連当事者との取引」(PDFで86枚目)にDA社の筆頭株主である韓国キーイースト社との取引状況が記載されている。
商品仕入 235百万円
肖像権使用料 100
ロイヤリティ 77
業務委託 37
制作費 36
放送許諾料 8
DA社はキーイースト社に対して合計493百万円のコストを支払っている。
何をかくそう、キーイースト社は、ヨン様の所属事務所でありヨン様が筆頭株主(34%)となっているコスダック(KOSDAQ)上場企業。ネット情報によれば2009年度の売上は996百万円となっていることから、ざっくり言うと売上の半分はDA社からという計算になる。キーイーストにとってDA社は重要なお得意様であり、かつ資金源と見られる。(DA社はキーイーストの持分法適用会社らしい)
最終的に利益がキーイーストに韓流・・・じゃなくて還流するのでヨン様にとってはどこで儲けても構わないのであろう。
しかし、DA社が仮に今後も赤字が続いてしまい、万が一経営破たんしてしまうと話は別。キーイーストへの経営にも影響が出かねない。もちろん、DA社は現預金と払込資本が厚いので、そこまで心配する必要はない。ただ、DA社が赤字続きではいろいろ風評などが立つおそれがあり、ヨン様のイメージダウンにつながるかも知れない。低迷する株価も何とか回復させたいだろう。
だとすると・・・・・あくまで邪推の域を出ないが・・・・・・・来期、3期連続赤字は避けたいだろうから、DA社の業績回復を確かなものにするためにヨン様の来日イベントなど日本でのメディア露出が増えるかも」。
今後「ヨン様来日」の芸能ニュースに接したら、デジタルアドベンチャー社の業績と株価に思いを馳せるのも一興かも知れない。
※スポンサーリンク、「もしご興味のあるものがございましたら」クリック下さいね。