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シルバービジネスと「ゴールドカード」

2010-11-20 | 会計・株式・財務
お疲れ様です。


まずは日経新聞の記事から。
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ワタミ、高齢者向け事業が稼ぎ頭に 居酒屋と逆転 介護施設・高齢者向け弁当宅配伸びる 2010/11/19

 ワタミは2011年3月期に、1986年の創業以来初めて稼ぎ頭の事業が交代する見通しだ。
介護施設の運営や高齢者向け弁当宅配など「非居酒屋事業」の営業利益、主力の居酒屋事業を上回る。
高齢者人口の増加に伴って非居酒屋事業が伸びる一方、「和民」や「わたみん家」などの居酒屋事業は
消費者の低価格志向や競争の激化で苦戦が続いている。

 今期の居酒屋事業の営業利益は前期比3%減の37億円になる見通し。
期初には10%増の42億円を見込んでいたが、4~9月期の実績を受けて通期見通しを下方修正した。

 代わりに伸びるのが高齢者向けの事業。運営する介護施設は足元の入居率が94%と高水準なうえ、
下期には9棟を新設して通期の営業利益が34億円と26%増えそうだ。

 高齢者向け弁当宅配も販売拠点を増やしており、今期は1日当たりの販売食数を13万食程度
(前期は約6万食)に引き上げる計画で、営業利益は13億円と66%増える見通し。
新たな収益源をテコに、今期は連結営業最高益を狙う。

(引用終了)
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(コメント)

いよいよ、非居酒屋事業の営業利益が居酒屋を上回りますか!大したものです。
(この上期に限っていえば、季節要因もあるんですけど、
 介護の営業利益は国内外食を上回っていましたけどね)

思うに、居酒屋事業はヘビーユーザーの私から見て、本当にシンドイと思いますよ。
 ・・・・・といいましょうか、私のようなヘビーユーザーがいるからこそ苦戦しているのかも知れません。


どういうことかといいますと、私はいつも金券ショップでワタミの株主優待券(額面1,000円)を
600~700円で大量に購入しておりまして、家族や会社の同僚などと頻繁に通っております。

ここまでなら良くある話ですが、ワタミでは最近、ヘビーユーザー向けに「ゴールドカード」
というものを発行しております。これを使うと来年3月末まで食事が20%引きになる非常にオトクなカードです。
(3回行くともらえます。11月30日末までとか。)


株主優待券は金券ですのでゴールドカードとは併用できます。
したがって、元手600円程度で1,250円の食事をとることができるってワケです。

つまり、食事代金が1,250円だとしますと、2割引きで1,000円になります。
株主優待券で支払ってしまえば、それ以上の支出はありません。
(わたしはいつも現金支払いが100円以内になるように注文しています。)

私は深夜残業の帰り、1人で立ち寄って食事をとることも多いですが、
野菜・魚・焼き鳥など比較的ヘルシーな料理をわずか600円程度で取れます。
家計は凄く助かっております。なんといい会社でしょうか。


このように、
シルバービジネスのもうけが、ゴールドカードによる値引きに消えているという非常に分かり易い収益構造を持った会社がワタミだということです。


会社にとってゴールドカードは麻薬です。これを止めてしまうと(かつ、代替の割引手段を提示しなければ)
私をはじめヘビーユーザーの足は遠のくことでしょう。
是非とも、来年4月以降もゴールドカード制度は継続してください。



そして、もちろん株主優待制度もね。



なかのひと

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