お疲れ様です。
最近、書店の会計コーナーに行きますと、この本が所せましと並んでおります。
ゲゲゲッ!…これも毎年発行かよ・・・・・。しかも2分冊。
1万5千円って、監査六法3冊買えるじゃん。
会計士も収入減で厳しいっていうのに・・・・・・。と感じられた方、多いことでしょう。
では安く買う手段はないのか?
未入会の先生方は、公認会計士協同組合の会員になりましょう。
まず出資金1万円を払う。
そうしますと毎年、1人5,000円分の書籍割引券を送ってくれます。利回り50%ですよ。活用できれば。
この協同組合で書籍を買うと15%引きしてくれます。
15,750円の本でしたら、15%引きと5,000円割引券を併用することで
8,300円で買える、ってことになります。
(因みに、私はいつもこの割引券で監査六法を実質タダでゲットしております。)
また、お墓も特別価格で買えまして、
妙な気配りがきいているいい組合です。
さて本題。
そんなIFRSですが(どんなIFRSだ!)、日経のHPを見ておりましたら、
小平編集委員のコラム「日本に有利な会計基準の選び方」
の前半部分が興味深かったのでそのポイントを自分のために備忘メモとして残しておきます。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○ソウルでの20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)と横浜のアジア太平洋経済協力会議(APEC)。
先週開催された国際会議で一貫して俎上に登り、新聞ではほとんど報じられなかったテーマ。
それが国際会計基準(IFRS)。
■「ソウル・サミット文書」合意内容「38」
38. 我々は,単一で質の高い改善された国際的な会計基準が実現することを我々が重要視していることを改めて強調し,国際会計基準審議会及び米国財務会計基準審議会に対して,2011年末までに会計基準の収れんに向けたプロジェクトを完了するよう求めた。我々はまた国際会計基準審議会に対し,会計基準設定プロセスの独立性の枠組みの下で,国際的な基準の設定プロセスにおける利害関係者の関与を,新興市場国へのアウトリーチやメンバーシップを含め更に改善するよう奨励した。
■「APEC経済政策報告2010」 「会計基準の国際的調和」
「域内の会計基準に多様性を残すことは重要だろう。どこの国のどの証券取引所で資本を調達するかによって、企業が会計基準を選べるような余地を残すこともまた、同様に重要なことである」
○米国や日本が欧州発のIFRSを受け入れることを、既定路線のように語る人が多い。しかし現実に定まっている日程は
(1)米国が2011年中に自国基準とIFRSの差異を解消する
(2)日本は2012年ごろに国内企業にIFRSを強制適用するかどうかを決める
――の2つだけ。
(1)についてはソウル・サミットで念押しされた以上、後ずれすることはない。しかしサミット文書は「単一で、より高品質の会計基準」(a single set of improved high quality accounting standards)と言っているだけで、国際会計基準とは一言も述べていない。
つまり「日本企業の7割が準備」と報じられたIFRSが世界の隅々に通用する会計基準になるかどうかは、保証していない。
ましてAPECの「報告」が述べたように、アジア域内は会計基準を一本化するどころか、多様性を容認すべきだという機運だ。
(以後は省略)
------------------------------------------------------------
(感想)
・まず小平氏の目のつけどころが良いですよね。報道されていないけれど重要な事実にスポットライトを当てる……。
この姿勢は大いに学びたいところです。
・で、内容ですが、アンチIFRS派の私にとっては「それ見たことか」という思いです。
日本が知らない間にハシゴを外されているっていう状況にならないことを切に祈ります。
・それにしてもTPP(環太平洋パートナーシップ協定)への対応は鈍い一方、
IFRSには前のめりだったり、不思議な国・日本の行く末やいかに。
![なかのひと](http://nakanohito.jp/an/?u=183069&h=800184&w=48&guid=ON&t=)
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最近、書店の会計コーナーに行きますと、この本が所せましと並んでおります。
![]() | 国際財務報告基準(IFRS) 2010(全2巻)―2010年1月1日現在公表 |
中央経済社 |
ゲゲゲッ!…これも毎年発行かよ・・・・・。しかも2分冊。
1万5千円って、監査六法3冊買えるじゃん。
会計士も収入減で厳しいっていうのに・・・・・・。と感じられた方、多いことでしょう。
では安く買う手段はないのか?
未入会の先生方は、公認会計士協同組合の会員になりましょう。
まず出資金1万円を払う。
そうしますと毎年、1人5,000円分の書籍割引券を送ってくれます。利回り50%ですよ。活用できれば。
この協同組合で書籍を買うと15%引きしてくれます。
15,750円の本でしたら、15%引きと5,000円割引券を併用することで
8,300円で買える、ってことになります。
(因みに、私はいつもこの割引券で監査六法を実質タダでゲットしております。)
また、お墓も特別価格で買えまして、
妙な気配りがきいているいい組合です。
さて本題。
そんなIFRSですが(どんなIFRSだ!)、日経のHPを見ておりましたら、
小平編集委員のコラム「日本に有利な会計基準の選び方」
の前半部分が興味深かったのでそのポイントを自分のために備忘メモとして残しておきます。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○ソウルでの20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)と横浜のアジア太平洋経済協力会議(APEC)。
先週開催された国際会議で一貫して俎上に登り、新聞ではほとんど報じられなかったテーマ。
それが国際会計基準(IFRS)。
■「ソウル・サミット文書」合意内容「38」
38. 我々は,単一で質の高い改善された国際的な会計基準が実現することを我々が重要視していることを改めて強調し,国際会計基準審議会及び米国財務会計基準審議会に対して,2011年末までに会計基準の収れんに向けたプロジェクトを完了するよう求めた。我々はまた国際会計基準審議会に対し,会計基準設定プロセスの独立性の枠組みの下で,国際的な基準の設定プロセスにおける利害関係者の関与を,新興市場国へのアウトリーチやメンバーシップを含め更に改善するよう奨励した。
■「APEC経済政策報告2010」 「会計基準の国際的調和」
「域内の会計基準に多様性を残すことは重要だろう。どこの国のどの証券取引所で資本を調達するかによって、企業が会計基準を選べるような余地を残すこともまた、同様に重要なことである」
○米国や日本が欧州発のIFRSを受け入れることを、既定路線のように語る人が多い。しかし現実に定まっている日程は
(1)米国が2011年中に自国基準とIFRSの差異を解消する
(2)日本は2012年ごろに国内企業にIFRSを強制適用するかどうかを決める
――の2つだけ。
(1)についてはソウル・サミットで念押しされた以上、後ずれすることはない。しかしサミット文書は「単一で、より高品質の会計基準」(a single set of improved high quality accounting standards)と言っているだけで、国際会計基準とは一言も述べていない。
つまり「日本企業の7割が準備」と報じられたIFRSが世界の隅々に通用する会計基準になるかどうかは、保証していない。
ましてAPECの「報告」が述べたように、アジア域内は会計基準を一本化するどころか、多様性を容認すべきだという機運だ。
(以後は省略)
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(感想)
・まず小平氏の目のつけどころが良いですよね。報道されていないけれど重要な事実にスポットライトを当てる……。
この姿勢は大いに学びたいところです。
・で、内容ですが、アンチIFRS派の私にとっては「それ見たことか」という思いです。
日本が知らない間にハシゴを外されているっていう状況にならないことを切に祈ります。
・それにしてもTPP(環太平洋パートナーシップ協定)への対応は鈍い一方、
IFRSには前のめりだったり、不思議な国・日本の行く末やいかに。
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