◆「財務アナリストの雑感」 2024◆

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進め!電卓少年

2005-08-13 | 会計・株式・財務
夏が来るたびに11年前に受験した公認会計士2次試験を思い出します。


当時は勤務先もまだ従業員の教育投資に余裕があり、有能な同期入社の多くは海外留学しておりました。


もちろん、英語も仕事もできない私(今もそうですが)には別世界の話。
しかし、そんな私に、何も考えずに取得した簿記2級が救いの手を差し伸べてくれたのです。


それが、「公認会計士受験専門学校への派遣制度(フルタイムで1年4ヶ月)」でして、選考要件が簿記2級を取得していることだったのです。
今風にいえば「キタ----!!」というところでしょうか。


派遣定員2名でしたが、2名しか手を挙げなかったようでして、無事クリア。
(今もしこの制度があったら倍率数十倍じゃすまないかも)
それからの1年4ヶ月はアッという間に過ぎ、平成6年7月下旬の最終決戦を迎えたのです。


受験に際して、私は一計を案じました。
東京の試験会場は早稲田大学なのですが、当時は冷房が入っていません。
しかし、受験番号が早い組であれば、
  ①地下の会場、かつ
  ②数少ない冷房の効いた部屋から冷気が流れてくる部屋
で受験できるとの評判で、垂涎の的だったのです。

しかし、天邪鬼(あまのじゃく)な私は、その逆を狙ったのです。
そのココロは、
  ①受験番号が早い組は、その執着度といい、
相当に気合の入った優秀なメンバーのはず。
そういうグループに入ってしまうと、自分の答案が見劣り
してしまう可能性が高い。
  ②むしろ、受験番号の最後のグループなら、
合格への執着度も薄いだろうし、
   3日間ある試験で1日ごとに人が減ってくるだろうから、
心理的にもプラスに働くだろう。
暑さ対策をすればなんとかなるだろう。


かくして当日。
梅雨も明け、暑さは最高潮に達しておりました。
クーラーボックスの中にアイスノン(頭に巻くタイプ)、スライスしたレモン、栄養ドリンク類などを詰め込み、さながらラグビー部のマネジャーのような重装備で臨んだ私でしたが、3日間を通じて、自分の考えの甘さに打ちのめされました。

  ①会場は5階の大教室(暖気は上に行きますよね)
   (当時の早大会場の中では最悪レベル)  
  ②3日間、ほとんど人が減らなかった。
  ③ ①、②により室温38℃超


アイスノンは装着したとたんにその効力を失い、栄養ドリンクで血圧だけ上がり、ヤマも外れて試験は散々でした。

そんな状況でしたので、合格と分かったときは狂気乱舞。
でも、一生分の運を使い果たしたようです。
その後の悲惨な人生が証明してくれてます。


今は冷房が入っているそうですし、会計士試験も受かりやすくなる方向にあります。低合格率と地獄の暑さで苦しんだあの試験は一体何だったのでしょうか。







 





















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