◆「財務アナリストの雑感」 2024◆

会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

「会計操作」の識別方法に思う

2007-06-11 | 会計・株式・財務
いつもご覧下さり誠に有難うございます。


久々に更新頻度を高めていますが。
有り難いことに投稿するとアクセス数が激増するんですね。当たり前ですが。
金曜日は久々の1,300名様ですか・・・・。恐縮です。

で、コメントも色々と有難うございます。
毎度のことですがこちらがかえって勉強になります。

このうち、コメンテータ「なべや氏」がHPを開設したらしいので
私の「ブックマーク」欄の最上段に入れておきました。
そのHPではプロフィールで本人の写真も見れますので
「怖いもの見たさ」でご覧頂いてもよろしいかと思います。
(・・・・・でも余り変わってないよね。外見は。)



さて本題。

週末、こんな本を購入しました。
テーマが非常にタイムリーかつユニーク。


会計操作―その実態と識別法、株価への影響

ダイヤモンド社

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続発する粉飾決算・不正会計。それらを生み出す会計操作のプロセスを詳細に解き明かし、事前に見抜くための方法、さらには操作が株価に与える影響までを分析。膨大なサンプルデータを用いた実証研究で、企業の会計操作を科学的に分析した本邦初の書。

・・・・・・・ということらしいです。発行元のHPによりますと。


詳細は実物でご確認いただくとして、
以下は自分用の備忘録的に参考となった箇所をメモしておきます。

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<会計操作の識別方法>

会計利益と営業活動キャッシュフローの差額である会計発生高のうち、
裁量的発生高と呼ばれる構成要素を推定し、
この部分に経営者の裁量的な会計行動が集約されているというアプローチ。


会計発生高=税引後経常利益(*1)-営業活動によるキャッシュフロー

裁量的発生高=会計発生高-非裁量的発生高(*2) 

*1:当期純利益-特別損益
*2:売上高、償却性固定資産等を説明変数とした回帰モデルを用いて算定。
  CFOジョ-ンズモデルなど数種類の推定方法がある。


<財政状態の悪化した企業の分析上の留意点>

・会計方針の変更と監査人の交代に注目
・裁量的発生高を計算してその変化に注目して最悪の事態を予測すべき
・当該企業が業績予想を達成した場合、それを鵜呑みにせず
 「裁量的発生高」を計算し、会計操作の有無を確認すべき。

------------------------------------------------------------------

これは面白そうです。
私のブログでも機会があれば、
分析対象企業について
せめて会計発生高のレベルと変化額を算出してみたいと思います。
(ただ、算出できたところで、「だから何なの」となりそうですけどね)





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1 コメント

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あのさ (やかん屋)
2007-06-14 09:38:37
日が経って観る人が少なくなってからこっそり投稿してます。

「なんと本人の素顔も見れます」って、あのね、信用第一の客商売なんだから、ぬいぐるみやアバターってわけにもいかないのよねぇ・・・。
おかげさまでプロファイルページへのアクセスは増えましたわ。ありがとう。

アクセスアップには「モロ出し」「無修正」「生写真」などというフレーズを使用すると、より効果的です。
貴ブログも「完全無料もろ出し無修正財務アナリストの雑感」と改称することで、daily2000アクセスも夢ではありません・・・・・・・・・・

お客さんにこんな投稿を見られたら信用なくすので、本日は偽名で投稿させていただきました。
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