本日はサクっと手短に。
前々回でソフトバンクの開示姿勢等につきコメントしましたが、
同様に、これも持株会社であるセブンアンドアイの評判の悪さも気になります。
といいますのも昨日ご紹介した証券アナリストジャーナル10月号での論文
「持株会社と会計情報」に加え、奇しくも11月6日付の日経MJにおける
編集委員によるコラムでも、当社の開示姿勢への批判がなされているのです。
百聞は一見にしかず、ということで
当社の開示がどう後退したのか開示資料の実物をご覧頂くとしますか。
まずは、06年2月期(本決算)
http://www.7andi.com/ir/fi/kt_200602.html
持株会社化直後ということもあり、これまでの開示を継続し、
傘下の各社個々の収支・財務内容を開示しております。
続いて今回の中間決算
http://www.7andi.com/ir/fi/kt_200702.html
傘下の子会社としては、期中に連結子会社化される
ヨークベニマルしか開示されておりません。
開示内容が大幅に後退していることがお分かり頂けるかと思います。
先のアナリストジャーナル論文での表現を借りますと、
「持株会社制への移行によって会計情報に関する限り、
必ずしも組織の可視性が高まったと判断することができない」。
もちろん、正規の開示ルールに則ったものだからいいじゃないか?との反論は予想されます。
でも現在に至る業績・財務内容の変動要因が掴めない以上、将来の予測もままならない、
というのが財務情報利用者共通の思いではないでしょうか?
やはり重要な連結子会社については、ある程度詳細な収支・財務内容の開示を
制度化(義務化)して欲しいですね。
それにしても、何故、こんなことになったのでしょうか。
会社側には隠したい「何か」があるのでしょうか。
下手に開示してうるさい投資家から突付かれることを避けたいのでしょうか。
いずれにしろ、この手の消極的開示姿勢でいいことがあった記憶はありません。
将来何らかの形でツケを払うようななければ良いのですが・・・・・。
で、本件について、当ブログのコメンテーターである「温故知新」氏も、
実は早い段階から警告を発していたお一人。
お手すきの時に思いの丈をコメント欄に書いて頂ければ幸甚です。
前々回でソフトバンクの開示姿勢等につきコメントしましたが、
同様に、これも持株会社であるセブンアンドアイの評判の悪さも気になります。
といいますのも昨日ご紹介した証券アナリストジャーナル10月号での論文
「持株会社と会計情報」に加え、奇しくも11月6日付の日経MJにおける
編集委員によるコラムでも、当社の開示姿勢への批判がなされているのです。
百聞は一見にしかず、ということで
当社の開示がどう後退したのか開示資料の実物をご覧頂くとしますか。
まずは、06年2月期(本決算)
http://www.7andi.com/ir/fi/kt_200602.html
持株会社化直後ということもあり、これまでの開示を継続し、
傘下の各社個々の収支・財務内容を開示しております。
続いて今回の中間決算
http://www.7andi.com/ir/fi/kt_200702.html
傘下の子会社としては、期中に連結子会社化される
ヨークベニマルしか開示されておりません。
開示内容が大幅に後退していることがお分かり頂けるかと思います。
先のアナリストジャーナル論文での表現を借りますと、
「持株会社制への移行によって会計情報に関する限り、
必ずしも組織の可視性が高まったと判断することができない」。
もちろん、正規の開示ルールに則ったものだからいいじゃないか?との反論は予想されます。
でも現在に至る業績・財務内容の変動要因が掴めない以上、将来の予測もままならない、
というのが財務情報利用者共通の思いではないでしょうか?
やはり重要な連結子会社については、ある程度詳細な収支・財務内容の開示を
制度化(義務化)して欲しいですね。
それにしても、何故、こんなことになったのでしょうか。
会社側には隠したい「何か」があるのでしょうか。
下手に開示してうるさい投資家から突付かれることを避けたいのでしょうか。
いずれにしろ、この手の消極的開示姿勢でいいことがあった記憶はありません。
将来何らかの形でツケを払うようななければ良いのですが・・・・・。
で、本件について、当ブログのコメンテーターである「温故知新」氏も、
実は早い段階から警告を発していたお一人。
お手すきの時に思いの丈をコメント欄に書いて頂ければ幸甚です。
しかし客観的に言えば、鈴木敏文氏がセブンイレブンジャパンとイトーヨーカ堂の中で創業者に変わる権力を持ち始めたときあたりからディスクロージャーには徐々に変化の兆しがありました。ということは(これは全くの勘ぐりでありますが)、鈴木氏の存在が、ディスクロージャー悪化の原因であると言えるのかもしれません。
実際、多くのセルサイド、バイサイドのアナリスト、ファンドマネージャーは「7&Iに高い投資評価を与えるアナリストは様々な優遇を受けるが、そうではないアナリスト、特にイオンに高い評価を与えるアナリストにはきわめてディスクロージャーが悪い」と口を揃えて言います。
多分におもしろ半分の噂が入っているとしてもあながち間違っている認識とも思えません。とすれば、一部の経営者が会社側に都合の良い意見だけに規制しようとしているのではないかという推論も成り立ちます。
非常に言いにくいのですが、それが現状です。
一番怖いのは、このブログでのdancing-ufoさん及び私の発言さえも7&Iに発見され、ブログ閉鎖に追い込まれないかと言うことです。これもあながちうがった見方ではないと思いませんか?、dancing-ufoさん?
ちなみに日本証券アナリスト協会のディスクロージャーサーベイで一位をとったローソンは、アナリストがどんな投資評価をつけようと全く干渉してきません。たとえ「売り」と判断しているアナリストでも、自社のことをきちんと分析してくれているアナリストに対しては敬意をもって対応してくれます。
ここらへんがいわゆる懐の深さの違いなのでしょうかね。
大変興味深い内容が書いてあり参考になりました。
懐の深さが問題なのですね。
温故知新さん、
はせ吉さん、
コメント有難うございます。
温故さん、
お忙しいところ
誠に有難うございました。
で、温故さんの仰る通りだとすると、
まずはアナリストジャーナル論文と、
11/6の日経MJコラムが叩かれるんでしょうね。
で、このブログに「万が一」圧力がかかった場合には
私は直ちにオープンにするつもりですけどね。
それ自体、非常に美味しいネタとなりますから。
閉鎖となれば
「財務アナリストの別館」とか
というブログでも立ち上げますか。
------------北野教授の論文を引用------------------------
私は、稀代の詐欺集団であっ
た豊田商事の被害者弁護団長をつと
めたが、コンビニの優良企業と言わ
れているセブン-イレブンの詐術は、
豊田商事以上であるという感を深く
している。
企業の形態が大きく様変わりしたと思います。
企業理念の無い会社が増え、消費者はどれだけ踊らされるのでしょうか?