偉そうなタイトルですいません。
なれないマクロ経済ネタなので、気の利いたことが書ける筈がありません。
ただ、23日の日経新聞コラム「大機小機」で世界流動性の2006年予想がありまして
(世界流動性=米国のベースマネー+米国以外の国の当局が保有する外貨準備)、
個人的に納得のいく内容でしたのでご紹介します。その後、コメント。
結論的には、「世界全体の流動性が減少方向であることを警告」しておりまして、
日本の株式相場にもマイナスな影響が出てくると思われます。
------------------------------------------------
(骨子)
・世界全体の流動性は、現有価格上昇による産油国の準備資産急増などで、
なお増えていると推計されていると。
・しかし、米国ではFRBが昨年6月以来、金融引締めを開始。
そして米国の場合、引き締め開始後1年から1年半が経過すると、
米企業や世界市場に大きな影響を与える事象が生じるとの歴史があると。
①1994年2月~1995年2月で3%の利上げ
→95年には株・ハイ・イールド債の下落、メキシコ・ペソ危機
②97年3月からの金融引締め
→98年夏のロシア危機やLTCM破綻の契機に
③99年6月~2000年5月までの引き締め
→ITバブル崩壊
・では2006年はどうか?
米国では現在4.25%の政策金利が来年1月には更に0.25%の引き上げが
予想されている。欧州中央銀行(ECB)は既に利上げに踏み切り、
日本でも日銀の量的緩和の転換も遠くないと。
中国も対米輸出比率が35%にも達しており、米国経済が低下すれば
中国からの輸出が鈍化→日本を含むアジア諸国の対中輸出減→
実物経済や流動性低下が懸念されると。
----------------------------------------------
(コメント)
あくまで個人的、かつ直感的な意見なのですが、
現在の株式相場、やっぱり行き過ぎですよ。
ジェイコム誤発注事件で個人投資家がボロ儲けして、
それを囃すマスコミと嫉む一部投資家。
私には19年前のNTT株式上場時の騒動と少しダブッて見えました。
共通しているのは「欲ボケ」。
所詮カネ余り相場と冷ややかに見ている私にとって、
上記コラムは我が意を得たり!です。
流動性が低下すれば、やはり株式相場も調整するでしょう。
蛇足ながら、
今の株式相場について、感じることを書きますと・・・・・。
①冷やし玉(売り手)は現在、機関投資家となっておりますが、
本日の日経1面にあった日銀や銀行当保有株式取得機構もさっさと
保有株式を売却していった方がいい。
さすれば、僅かながら財政面にもプラス。
本当に強い相場なら日銀(3兆円)、銀行当保有株式取得機構(2兆円)
の売り圧力もこなせるだろうし。
②定率減税廃止とかやる前に、株式売却益への税率10%を早期に
引き上げるべき。
アナリストという職務上「株式を持てない者」の僻みも無くは無い。
しかし、異常なまでのこの低税率がマネーゲームを助長している節がある。
何故、額に汗して稼いだ給与所得の税率が高いのか。
なれないマクロ経済ネタなので、気の利いたことが書ける筈がありません。
ただ、23日の日経新聞コラム「大機小機」で世界流動性の2006年予想がありまして
(世界流動性=米国のベースマネー+米国以外の国の当局が保有する外貨準備)、
個人的に納得のいく内容でしたのでご紹介します。その後、コメント。
結論的には、「世界全体の流動性が減少方向であることを警告」しておりまして、
日本の株式相場にもマイナスな影響が出てくると思われます。
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(骨子)
・世界全体の流動性は、現有価格上昇による産油国の準備資産急増などで、
なお増えていると推計されていると。
・しかし、米国ではFRBが昨年6月以来、金融引締めを開始。
そして米国の場合、引き締め開始後1年から1年半が経過すると、
米企業や世界市場に大きな影響を与える事象が生じるとの歴史があると。
①1994年2月~1995年2月で3%の利上げ
→95年には株・ハイ・イールド債の下落、メキシコ・ペソ危機
②97年3月からの金融引締め
→98年夏のロシア危機やLTCM破綻の契機に
③99年6月~2000年5月までの引き締め
→ITバブル崩壊
・では2006年はどうか?
米国では現在4.25%の政策金利が来年1月には更に0.25%の引き上げが
予想されている。欧州中央銀行(ECB)は既に利上げに踏み切り、
日本でも日銀の量的緩和の転換も遠くないと。
中国も対米輸出比率が35%にも達しており、米国経済が低下すれば
中国からの輸出が鈍化→日本を含むアジア諸国の対中輸出減→
実物経済や流動性低下が懸念されると。
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(コメント)
あくまで個人的、かつ直感的な意見なのですが、
現在の株式相場、やっぱり行き過ぎですよ。
ジェイコム誤発注事件で個人投資家がボロ儲けして、
それを囃すマスコミと嫉む一部投資家。
私には19年前のNTT株式上場時の騒動と少しダブッて見えました。
共通しているのは「欲ボケ」。
所詮カネ余り相場と冷ややかに見ている私にとって、
上記コラムは我が意を得たり!です。
流動性が低下すれば、やはり株式相場も調整するでしょう。
蛇足ながら、
今の株式相場について、感じることを書きますと・・・・・。
①冷やし玉(売り手)は現在、機関投資家となっておりますが、
本日の日経1面にあった日銀や銀行当保有株式取得機構もさっさと
保有株式を売却していった方がいい。
さすれば、僅かながら財政面にもプラス。
本当に強い相場なら日銀(3兆円)、銀行当保有株式取得機構(2兆円)
の売り圧力もこなせるだろうし。
②定率減税廃止とかやる前に、株式売却益への税率10%を早期に
引き上げるべき。
アナリストという職務上「株式を持てない者」の僻みも無くは無い。
しかし、異常なまでのこの低税率がマネーゲームを助長している節がある。
何故、額に汗して稼いだ給与所得の税率が高いのか。
あの、ジェイコム株騒動って、存在しない株数でも、決済用の
手持ち資金なくても、機関なら売れるというのがおかしいと
思います。もともと機関投資家優位の八百長市場なんだら、
いまさら、と思いますが・・・。政治献金のおかげでしょうか?
その大儲けしたっ方は、もともと数十億で株やってた人という
ことでしょうから、普段からそれくらい儲けたり損したりして
いたのでは?
株式市場が過熱しているかどうか自分の身の周りの人間で株が
どうのこうのいうのはおりません・・・貧乏なだけかもです。
私は税理士でも会計士でもありませんが、日本の税制って
複雑というか、その場その場のつぎはぎだらけで、例外や
但し書き、通達など建前と本音の部分がいっぱいで、
隠れキャラとか落とし穴のある日本お得意のRPGゲーム
みたいな感じですね。
その株式の税制ですが、個人的な意見では税率あげてもいいけど
そのかわりシンプルにして欲しいものです。
1損失の繰越がなぜ有限期間なのか
2他の給与・譲渡所得とか雑所得とかとなぜ通算できないの?
これじゃぁ、儲かったとき税をもってかれ、損したときは限定的
にしか救済措置なし。
これじゃあ、アホらしくて長い目で株をやろうといういう人は
市場に参加せず、丁半博打感覚の人しかのこらないような・・・
いつもパンチの効いたコメント有難う
ございます。
(特に、機関投資家優位の八百長相場っていうの は強烈でしたね・・・。)
ただ、日経の大機小機は外部専門家の匿名コラムでして、日経による予想ではないのでご理解を。
税制と結論についてはご指摘の点はごもっとも。
米国では確か売買損益を他の所得と通算できる
ハズですから、考えようによっては、
政府による株式投資補助金があるってことに
なります。
日本では結果的に、カネ持ち個人投資家優遇に
なっているんじゃないか、ということを
強調したいです。
こういうところからも貧富格差が徐々に拡大
していくんでしょうけど・・・・・。
平成20年くらいから税率20%になる予定でしたよね。
代議士や官僚は自分らがリストラされるより税率をあげ
たいでしょうし、株で稼ぐのは悪いとかいう「清貧の発想」が
日本にあるようですが、日本人が株に積極的でなくなると
日本の優良企業が外人投資家に安く買われるでしょう。
ある日突然、重役室に青い目の部長が現れたり、福利
厚生施設にモスクとか礼拝場を作れとなる。
うちの社長は中国の共産党の幹部の御曹司になったので、
旧正月の期間は仕事ができません、とかなったりして。
株ってバブルですけど、人間そのものがバブリーな存在
ですので、必要悪?じゃないですか?
日本は人口減とか騒いでますが、国連の統計では、1日で
なんと、20万人の人間が増えているペースなんです。
このペースでゆけば、西暦3000年には、人類の体重の
合計が地球より重くなるとコンピュータが計算したそうです。
では、来年もよろしくお願いします。
年末にふさわしい非常にスケールの大きいご提言、
誠に有難うございました。
「人間そのものがバブリーな存在」
これは卓見ですね。
私も普段、分析ばかりやっていますので
年末年始くらいは
その反対語である「総合」っていう視点で
経済・社会を改めて見直したいと思いました。
この1年大変勉強させて頂きました。
来年も引き続きよろしくお願いします!